ツール・ド・フランス第10ステージは、単なるスプリンターステージと思われていた。
だが、総合の順位は横風分断によって大きくシャッフルされてしまった。
最も遅れたのは、落車してしまったミケル・ランダ(Movistar Team)
そして、フランスの期待の星、ティボー・ピノもゴールでは1分40秒遅れてしまった。
彼が遅れた原因は、横風分断が思われていたが、その伏線となるラウンドアバウトがわかった。
運命の分かれ道
Merci à tous pour cette journée ! C’était le feu ! 🔥😍 @LeTour @GroupamaFDJ #LaplanchedesBellesFilles pic.twitter.com/N9uAMVgWxb
— PINOT Thibaut (@ThibautPinot) July 11, 2019
ツール・ド・フランスのステージでは、よくラウンドアバウトが登場する。
選手は器用に左右に分かれて、また上手く一緒になる。
まあ、普通の光景だ。
運命のラウンドアバウトが表れたのは、ゴール手前の40キロ地点。
図を見て貰うと一目瞭然なのだが、進行方向に向かって右を進むのと左を進むのでは、全く距離が違う。
ラウドバウトに入る前。大きな集団になっている。
実際の場面がツイートされている。
The roundabout where Pinot and some other favorites went left, when right was faster. Just after that hell broke loose when EF started echelon @inrng @davidopoczynski pic.twitter.com/aORJ5rYHyX
— Jonas Creteur (@jonas_creteur) 2019年7月15日
そりゃあ、距離が違うんだから遠回りしたほうが遅れるのは当然だ。
この直後に、EF Education Firstがベースアップ。
- ティボー・ピノ
- ヤコブ・フルサン
- リッチー・ポート
これらのライダーが前に戻るチャンスはなく、スプリットが起った時に遅れてしまったのだ。
横風分断が始まった時点で後ろにいた為に、どうしようもなくなったのが原因だ。
だが、周到な彼らのことだ。きっと知っていたに違いない。
チームカーからの指示で、次は右を通れとか指示されていたに違いないと思う。
勝つための事前に出来る事をやっているチームと、そうでないチームとの差が生まれたと言っても良いだろう。
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