フランスの期待の星。AG2R-La Mondialeのエース、ロマン・バルデ。
ツール2019第18ステージで山岳賞トップに躍り出た。総合では大きく遅れてしまったので山岳賞狙いに切り替えたんでしょうね。
今シーズンは、ボルタ・ア・カタルーニャで落車もあり目立った成績は残せていない。
昨年までは、ファクターO2に乗っていたが、今シーズンからはEddy Merckxに乗っている。
今回紹介するのは、ロマン・バルデが山岳で使用するEddy Merckx Stockeu69。
市販されている完成車とは大きくパーツが異なり、ロマン・バルデ特有のこだわりが見られるセッティングとなっている。
Eddy Merckx Stockeu69
まず、目につくのが異様に長いステム。
最近のプロツアー選手には、長いステムを使う選手がとても多い。これは小さなフレームに乗ることを選択しているプロライダーが多いため。
ロマン・バルデの身長は184cm。
それと、ハンドルバーの上部をステム近くまでLizardSkinsのバーテープで固定しているのも特徴。最近は、バートップにはバーテープを巻かない選手が多い。
ロマン・バルデの場合には、バートップを持ってクライミングすることが多いので巻いているのかなあ~。
あんまり、カッコは良くないですね。
ビニールテープで巻いてあるようなDi2スイッチ。
レバーフードの下にゴム製のブロックを追加している。
コンフォートクランチ
ロマン・バルデの最大のこだわりというか、変なセッティングがレバーの向き。
確実に内側に向いてセッティングされている。
ロマン・バルデには、これが快適であるとしかいいようがない。
Que 2019 soit remplie d’énergie pour faire de cette nouvelle année 365 jours qui vont compter.
Happy New Year 🙃 pic.twitter.com/rofHAC3jmF— Romain Bardet (@romainbardet) 2019年1月1日
ツイートをみても、ブレーキレバーは内側を向いている。
手の痛みやしびれを和らげるために市場にはいくつかの従来の製品ソリューション(ゲルインサートのような)はあるが、バルデのセッティングでも効果があるのかもしれません。
本人の感覚ですからねえ~。
これだけ曲がっていたら、落車してもレバーの位置をもどさなくて済むかも(^^;
Shimano Dura-Ace Di2ディレイラーと、CeramicSpeedオーバーサイズプーリー。
かなり大きなビックプーリーを使用。
チェーンはKMCのゴールドチェーン。
余談ですが、Eddy Merckxは経済的に困難により、2017年にRidleyに引き継がれている。
Stockeu69のデザインはRidleyのHelium SLXフレームとの類似性をはるかに超えるものになった。
足回り
ロマン・バルデは、ツールの山岳ではよりハイトの低いホイールを走らせる可能性があるが、リムハイト64mmのMavicのComete Pro Carbon SLをはいている。
ツールでは、コンチネンタル・コンペティションALXチューブラータイヤと組み合わせた特別なツール・ド・フランス仕様のComete Pro Carbon SL USTを使っていた。
バルデのドライブトレインは、とRotor 2inpowerクランクセット。
RotorはShimanoの性能特性に匹敵するクランクセットになので、シフトはバルデにとって問題とはならない。
チェーンはキンキラキンのKMC X11ゴールド。
サドルは、Fizik
ロマン・バルデは、AG2R-La Mondialeのメカニックに、サドルの鼻に沿ってハンドルバー仕上げテープを取り付けさせている。
初歩的な解決策で、ビブショーツとサドルの摩擦を高めて、効率的なペダリングポジションが出来るようしている。
サンドペーパーを使うよりは、いいように思えるけど~。
ロマン・バルデEddy Merckx StockEU69フルバイク仕様
- フレームセット: Eddy Merckx StockEU69
- フロントブレーキ: Shimano Dura-Ace R9100
- リアブレーキ: Shimano Dura-Ace R9100
- ブレーキ/シフトレバー:フードを変更したShimano Dura-Ace R9150
- フロントディレイラー: Shimano Dura-Ace R9150
- リアディレイラー: CeramicSpeed OSPWシステム搭載Shimano Dura-Ace R9150
- カセット: Shimano Dura-Ace R9100
- チェーン: KMC X11ゴールド
- クランクセット: Rotor 2INPower、53/39チェーンリング
- ホイールセット: Mavic Comete ProカーボンSL USTツールドフランス版
- タイヤ: Continental Competiton ALX、25mmチューブラー
- ハンドル/ステム: Deda Alanera
- ハンドルバーテープ: LizardSkins
- ペダル: Keo Bladeカーボンセラミック
- サドル:LizardSkinsハンドルバーテープが付いているFizik Arione
- シートポスト: Deda SuperZero
- ボトルケージ:Elite Vico
- コンピューター: Lezyne Mega XL
ハンドルレバーの向きといい、ミックスされたコンポ。かなり変わったセッティングのロマン・バルデのバイクでした。
あと、ワンステージ残ってますがフランス国民の期待として山岳賞取れるといいですね。
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