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プリモシュ・ログリッチはブエルタ制覇よりもジロ表彰台を誇りに思う理由とは?

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Photo Primož Roglič instagram
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2019年UCIポイントランキング1位獲得。

ブエルタ・ア・エスパーニャを制したプリモシュ・ログリッチは2019年シーズン最も安定したグランドツアーレーサーとなった。

だが、プリモシュ・ログリッチはブエルタ制覇よりも、ジロ・デ・イタリアの3位となった表彰台のほうが誇らしいという。

彼がジロ・デ・イタリア表彰台を誇らしいと思う理由は何だろうか?
 
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ジロ・デ・イタリアでのトラブルの数々

プリモシュ・ログリッチは、満足すべきいくつかの理由で2019年シーズンを振り返ることができると言う。初めてのグランドツアーでの優勝からUCIランキングで1年を終えるまで間違いなく、昨年地球上で最も安定したステージレーサーだった。

しかし、30歳の最も誇らしい瞬間は、スペインのブエルタで優勝したときではなく、5月のジロ・デ・イタリアで3位になった時だという。

彼のミラノでの表彰台は、彼が克服しなければならなかった障害と挫折の数のために、他のすべての結果を上回った。

ジロ・デ・イタリアまでの2019年の道のりは

2019ジロまでのレース
  • UAE Tour (2.UWT)  総合優勝
  • Tirreno-Adriatico (2.UWT)   総合優勝
  • Tour de Romandie (2.UWT)   総合優勝

出るレース全てを総合優勝としうパーフェクトな状態でジロ・デ・イタリアに出場。

オープニングタイムトライヤルから総合1位。マリアローザを獲得してから完璧なレース運びをしていた。

そして、第13ステージでクラッシュするまで総合2位を死守。だが、ここからログリッチを数々の不幸が襲う。クラッシュに加えて、グランドツアーチームを率いる経験不足、リチャル・カラパスの攻撃、サポートカーの位置のミス。

第20ステージでは、ファンから登りで長押しされたとしてペナルティを10秒。

 

そして、最も問題だったのが胃腸の問題だったのだ。これについてはジロの最中には語られていない。当たり前か。

 

何が間違っていたのかを言うのは難しい。ジロをスタートし、すぐに表彰台を獲得したが元気はなく胃に問題があった。それが主な問題であり、私たちはそこから何を食べるべきかについて多くを学んだ。

私は実際にヴエルタに勝つよりもその3位をはるかに誇りに思っている。

ただ言ってみよう。勝つことは大したことではありません。大したことではありません。完璧な準備の出来ているブエルタはチームとして大きな成果だった。

ジロでは、自分と戦わなければならなかった。トラブルのために、それは加速した。

だが、今年初めからの目標だったので、レースを辞めようとは思わなかった。レースを去る。

それは簡単なことだが、トラブルをかかえても走りぬいたこと。最終的に表彰台を獲得できたことは、今後のグランツールにとってかけがえのない経験となった。

ログリッチは、6月のスロベニアTTチャンピオンシップのみ出場し、ブエルタ出場のためだけに調整。

2018年のサイモン・イエーツのGiroとVueltaの経験と同様のシナリオで、ログリッチは5月に学んだすべてを実践し、ブエルタにのぞんだ。

ジロとは異なり、ステージ10での最初のトライアルでリードを奪い、その後リーダージャージを守ることに固執。

彼は、アレハンドロ・バルベルデとタデイボカチャルの二人からの挑戦を抑えこむことに成功した。

ブエルタの成功を迎えるために、ジロでの経験が役に立った訳だ。簡単にあきらめることなくトラブルを抱えていても走り切る。

ジロであきらめていたら、ブエルタの成功はなかったとも言っている。それだけに、走りぬいたジロを誇りに思うのだ。

 

ツール・ド・フランスの目標

Photo Primož Roglič instagram

Team Jumbo-Vismaは、2020ツール・ド・フランスに最強のメンバーでのぞむ。

 

 

トム・デュムランは、膝の怪我のため6月からレースに参加しておらず、まだ復帰の道を歩んでおり未知数だ。

2019ツール・ド・フランスの表彰台フィニッシュのステェファン・クライスヴァイクはツールにも出るが、ブエルタに力を注ぐ。

ログリッチにとって、自分のチームでデュムランと並ぶというアイデアは問題ではなく、Team Sunwebから参加するオランダのライダーにメリットがあると考えている。

私にとって、それは良いことだ。なぜなら、みんなが強いほど、チームが強くなるからだ。

事態は複雑になることはないと思う。私たちは皆勝ちたいと思っており、勝ち組を目指している。彼のために働くことに問題はなく、彼が私のために働いても問題はない。

 

彼自身のツアーの願望に関しては、自信はあるが傲慢とは程遠い。

勝つことができると思う、勝ちたい。誰もがツールに勝つことを夢見ているが、私は勝つチームの一員になりたい。
チームがスタートするときの状況を考えるのはにはまだ遠いが、楽しみにしている。

私は、ただそこにいる人の中で最高でなければなりません。それは上手くいけばとても非常に簡単だ。

ログリッチは、苦労したジロの経験があるので、コンデション調整にも自信をつけているのだろう。特にステージ中の食事についても特段の注意を払うつもりだ。

最高の状態でツールを戦うために万全の準備と調整を行う。彼らのチーム力はチームイネオスを凌駕するかもしれない。

1強体制に終止符が打たれるシーズンとなるかログリッチの肩にかかる期待は大きい。

 

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