コロナウイルスの影響によってミラノ~サンレモは延期という発表となった。
ミラノ~サンレモは、イタリア語でラ・プリマヴェーラ(春)と言われ春の訪れをしらせるレース。モニュメントの中でも最長距離のワンデイクラシック。誰もが狙うレースではあることは間違いない。
このミラノ~サンレモの延期によって計画と野望に打撃を受けたライダーは沢山いるはずだ。
だが、フィリップ・ジルベール(Lotto Soudal )にとっては更に苦いものだったに違いない。
あと一つのモニュメント獲得
昨年パリ~ルーベを制したフィリップ・ジルベールはモニュメント完全制覇までミラノ~サンレモを残すのみとなっていた。
今年の最大の目標はミラノ~サンレモ制覇であったといっても間違いないだろう。
フィリップ・ジルベールのこれまでの獲得したモニュメントは
- ロンド・ファン・フラーンデレン 2017年
- パリ〜ルーベ 2019年
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 2011年
- ジロ・ディ・ロンバルディア 2009・2010年
フィリップ・ジルベールは今年37歳。彼の残された時間を考えると5つの目のモニュメント獲得の野望の可能性が低くなったのは間違いない。
ベルギーのメディアがこの問題についてジルベールについて質問した。
私はこの決定を完全に理解しています。
みんなと同じように、サイクリングレースを含むさまざまなスポーツイベントのキャンセルの展開を追っていた。私たちは常に何よりも大衆の健康を優先する。
と彼は答えている。
金曜日に、ティレーノ〜アドリアティコとミラノ~サンレモは、ストラーデビアンケの中止の呼びかけに続いて、計画通りに行われないと発表された。
主催者のRCS Sportは、年内にレースを開催するために、カレンダーで別の日付を探すと述べている。
だが、オリンピックのある多忙なスケジュールの中で、ミラノ~サンレモは10月の日程で探している。ジロ・ディ・ロンバルディア以降となると10月10日よりあとだ。
過去に2016年の世界選手権は10月16日にドーハで行われているけど。ドーハは10月でも暑いからねえ~。
フィリップ・ジルベールは気にしてないというが
ただ、フィリップ・ジルベールは日付の変更の可能性に対しては関心がないようだ。
シーズン後半の最終日について話しているので、反応するのは難しい。それは唯一の条件であり、条件について話すことはしばしば時間の無駄だ。
それは私がコントロールできないもので、他の皆と同じようにフォローするだけだ。シーズンと日常生活ができるだけ早く通常の状態に戻ることを願っている。
Lotto SoudalのGMジョン・ルランゲは、ミラノ~サンレモがカレンダーのどこに収まるのか疑問に思ったが、チームはそれがいつ起こっても大丈夫だと主張した。
ミラノ~サンレモが行われるならば、カレブ・ユアン、ティム・ウェレンス、ジョン・デゲンコルプ、フィリップ・ジルベールは参加する。
私たちはミラノ~サンレモのためだけにジルベールと契約したわけではない。彼は数多くのクラシックやモニュメントに参加することができる。
チームとしては、ジルベールにオールラウンドで活躍して貰いたいようだ。
ミラノ~サンレモが10月後半に行われる可能性は今の所なんとも言えない。延期といいながらも行われる可能性は低いかもしれない。
フィリップ・ジルベールのモニュメント制覇の道のりは厳しくなったと言わざるを得ない。
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