Team dsm-firmenich PostNLは、パトリック・ベヴィンが2025年のワールドツアーチームとの契約最終年を待たずに引退することを発表した。
33歳のニュージーランド人で、キャリアで10勝もしている。それなのに何故契約満了を待たずに引退を表明したのだろうか?
自身のInstagramで引退のコメントを投稿している。
引退の理由とは?
After a career that has spanned almost 15 years, @PaddyBevin will hang up his cleats at the end of 2024 🚲
Thank you for the last couple of years Paddy and good luck for your next adventure! 🧡 pic.twitter.com/ooUJULyDcQ
— Team dsm-firmenich PostNL (@dsmfirmpostnl) November 4, 2024
パトリック・ベヴィンのプロとしてのキャリアは、2009年のジュニア最終シーズンにオセアニアロードレースのタイトルを獲得したことから始まった。
その後、アメリカのBissell Pro Cyclingで4シーズンレースに出場。2015年にはヘラルド・サンツアー第4ステージでUCIレースでの初勝利。
さらに、2025 ツール・ド・タイワンと2025 ツール・ド・コリアのステージで優勝。
2016年にCannondale – Drapac Pro Cycling Teamでワールドツアーデビュー。 その後、BMC、CCC Team、Israel – Premier Techでレースに出場し、2023年にTeam dsm – firmenichに移籍した。
2019サントス・ツアー・ダウンアンダー第2ステージでワールドツアー初勝利。
2022年Israel – Premier Techに在籍していた時に、2022 ツアー・オブ・ターキー第7ステージで、4人の逃げからゴール手前1kmからの意表を突いたアタックで単独ゴール。
第8ステージは悪天候で途中で中止となったのでパトリック・ペヴィンは自身初めての総合優勝をしている。
さらに2022 ツール・ド・ロマンディ第3ステージで、イーサン・ヘイターを破ってワールドツアー2勝目を挙げている。
だが、パトリック・ベヴィンは2023年シーズンから2年間低迷。
これは、2020年に不整脈を患い、一時はレースから遠ざかっていたことから始まる。心臓の手術を受けて問題を改善したが、 この問題が2024年に再発した。
2023年シーズンは最盛期の4ヵ月間、レースから遠ざかっていた。 さらに、2024年シーズンは、ボルタ・ア・カタルーニャ第1ステージでリタイヤしてからレース出場していない。
しかし、チームもベヴィンも、早期リタイアの理由として心臓の問題には触れていない。だが、これが原因としか考えられない。
パトリック・ぺヴィンのコメント
今日は一つの時代の終わり、プロ自転車選手としての最後の日です。非常に厳しい過去2シーズンを通して信じられないほどサポートしてくれた@dsmfirmpostnlに感謝しますが、今日をもって引退します。
これは単にシーズンや契約の終わりではなく、約15年前に『ギャップイヤー』で始まった夢の追求の終わりでもある。私は全力で追い求めてきた。
信じられないほど多くの素晴らしい人々と出会った。遠くまで旅をしてきた。サイクリングが私にもたらしたすべてのことに永遠に感謝する。
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