ブエルタは、毎日何かが起きる。
第19ステージの波乱は、スタートから66キロ地点で起こったクラッシュ。
下り区間だったので、20人くらいのライダーが後ろから突っ込んでしまう。
その中には、レースリーダーのプリモシュ・ログリッチに、総合4位のミゲルアンヘル・ロペスも含まれていた。
問題は、落車に巻き込まれなかったモビスターがログリッチを待たずに加速したことにある。
これについて、ミゲルアンヘル・ロペスは怒りを爆発!
ロペスの怒り「なんて世界チャンピオンだ!」
クラッシュの場面は、下りの右カーブ。
No se quejan, no ponen excusas… siempre cumpliendo con su deber en carrera, motivo de peso suficiente para levantarte y seguir. Bravo 👏🏻👏🏻.#Lavuelta19 @lavuelta pic.twitter.com/3bHwloHqRN
— Juanan | Entrenador (@TrainerwebCoach) September 13, 2019
下り区間で発生したために、かなりスピードが出ていたようで多くのライダーが後ろから突っ込んでしまう。
アスタナのルイスレオン・サンチェスによると、道路に油が残っていたのが原因ではないかと言っている。
サンチェスは、ゴール後にモビスターのライダーと話をすると、走り続けるように指示したのは、監督だと聞いている。
プリモシュ・ログリッチも突っ込んで、道路脇に立っている様子が見られた。
これについて、ミゲルアンヘル・ロペスが怒り爆発!
「これらの本当に馬鹿げた行動は世界チャンピオンのチームがすることであり、それに我々が対処しないといけないとはどういうことだ。
なんて世界チャンピオンだ!」
約15キロ走って、ようやくモビスターはペースを落とした。これはチームの指示ではなく、ライダーの意思だというがこれも良くわからない。
UCIは、レースリーダーが先頭に戻れるように、チームカーが追走集団の前に入ることを許可した。
通常許される行為ではなく、これもまた物議をおこす要因の一つとなる。
こちらは、別角度からの映像で、集団の真ん中で一人のライダーが滑っているのがわかる。
Me acaban de pasar esto por Wassap. Lo cierto es que mucho Movistar delante no parece que haya. Y la caída se produce delante del todo #LaVuelta19 #vueltartve13s #LaVuelta pic.twitter.com/B81K85nFDt
— 39x28altimetrias (@39x28web) September 13, 2019
トニー・マルティンが前のライダーに突っ込んでおり、このクラッシュでリタイヤしてしまう。
2012年には、アレハンドロ・バルベルデがブエルタで同じようにクラッシュ。その時にチームスカイが待たなかったので、ゴール後チームバスまで説明を求めに行ったこともあった。
モビスターの選手が遅れた場合に、誰も待つことがないレースがこれまでもあり、この問題はいつも議論になる。
だが、レース序盤でレースリーダーが遅れた場合には、待つのが不文律であり、このスポーツの良い所でもあるはず。
多くのライダーが不満を爆発させる中、レースリーダーのログリッチは知らなかったといい、あとでテレビ映像を確認するというクールなコメント。
この問題は、しばらく解決に時間がかかりそうだ。
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