クリス・フルームが クリテリウム・デュ・ドーフィネのタイムトライヤルのコースを試走中にクラッシュした時の様子をインタビューで答えている。
それによると、事故の前後の5分間の記憶がないというのだ。
気が付いた時には、道路わきに横たわっていたという。
私も頭を打って気が付いたら救急車の中で座っていたことがある。
何故、こけたのか、その少し前のことも今でも思い出せない。
フルームは、記憶を失ったことに対して、どう思っているのか語ってくれている。
失われた5分の記憶について
「事故の前後の5分間の記録がないんだ。それが私を夢中にさせます。
下り坂の後に町を通りました。まっすぐな道だったことは覚えてますが、そこから覚えていません。
何も覚えていないという事実は、その意味で私を悩ませないことを意味してます」
つまり、覚えていないからトラウマになっていない。
衝突のフラッシュバックもなければ、事故の瞬間も全く頭に浮かんでこない。
だから、恐怖感もないのでライドにも影響はないというのだ。
これが事故の瞬間を覚えていると、カーブや下りでスピードが鈍ってしまう所ですけどね。
事故の記憶がないことが、フルームにとって良い方向に作用している。
フルームの回復は予想よりも早いという
フルームの現在の様子は、午前中にトレーナーがついて3時間のトレーニング。
午後からは2時間一人でトレーニングするという日課。
ただ、ターボトレーナーには連続して1時間しか乗れない。
右足をケガしているので出力の割合は
- 右足 20~30%
- 左足 70~80%
左右アンバランスな状態になっている。
今現在は、親指の腱を切っているので、ハンドルも持てないでしょうけど。
現在、歩行には松葉杖がいる。
こんな状態なのに、クリス・フルームは埼玉クリテリウムに出場するというのだから驚きだ。本当に走るんだろうか?
2020年の目標
— Chris Froome (@chrisfroome) September 12, 2019
通常のシーズンオフに行うイベントのいくつかに参加することが出来たら素晴らしいとフルームは言っている。
それには、10月27日の埼玉クリテリウムも入っている。フルームが間に合うのか疑問はありますけど。
フルームは、2020年のツール・ド・フランスの出場のみならず、東京オリンピックも視野にいれている。
「5000m以上の山岳。気温は40℃に近く、それは非常に厳しいレースになるはずです。
そして、ツールが終わって1週間後-私がツールをしていると仮定して、それはほぼ可能です。両方狙いたい」
ロードもタイムトライヤルも出る気満々のようですね。
東京オリンピックまでには長い道のりがあり、フルームは、チームメイトとの競争にも勝たないといけない。
それよりもフルームを奮い立たせるのは、クラッシュした彼はもうツールに勝つことはないだろうという、世間の声に対して刺激を受けていると言う。
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