4月1日から厳格に施行されているUCIのルール改正。
1人目の失格者は、4月3日にスペインで行われたグラン・プレミオ・ミゲル・インドゥラインのワンデイレース。
ここで、Rally Cyclingのマーフィー・カイル(MURPHY Kyle)が一発退場となっている。
ただ、これもジェルを誤って落としたもので、不運な出来事だった。
それに続いたのが、ロンド・ファン・フラーンデレンでAG2Rのライダー、ミヒャエル・シェアーだ。
彼の場合には、もっと可哀そう。ルールはルールだけど、これはちょっとねえ~。
ファンサービスが~
#RVVmen Schär has to leave the race too after littering in a non-litter zone. #RVV21 pic.twitter.com/2Q2kngAqpm
— Ronde Van Vlaanderen (@RondeVlaanderen) April 4, 2021
これは、ミヒャエル・シェアーがファンに向かってボトルを投げた場面。これは何十年もプロサイクリストが行ってきたファンに対するサービスのようなものだ。
ファンは、沿道で長い間待っている。ライダーが通過する時間なんてほんの一瞬だ。
プロライダーからのボトルのプレゼントは、ファンの大切な思い出の品になるもの。子供なんかは、良く喜んでますよね。
ミヒャエル・シェアーは、不法投棄のつもりではなかったのに、これは残念。
マシントラブルで遅れて、バイクを2回交換してようやく集団に追いついた所で、降ろされてしまっている。
ルールの適応にも、もう少し柔軟性を持たせたらどうだろう。プロライダーは、余計な神経を使わないといけないので大変だ。
ポイ捨て厳禁のルールでは、
- 罰金は、200〜1,000スイスフラン
- ライダーまたはチームは15UCIポイントを奪われる可能性あり
- ライダーはワンデイレースでは1回で失格
ミヒャエル・シェアーの場合には、罰金やポイントについては、情状酌量を加えて欲しいですね。
— Marijn de Vries (@marijnfietst) April 4, 2021
優勝したアネミエク・ファンフルーテン(Movistar Team)がラスト43kmでボトルを投げている。青い服の人が立っているので、モビスターかもしれないけれど、女子はOKで男子はだめというのはどういうことだろう。
陪審員が見てなかったらOKということなのか??
追記
This 👇🏼 pic.twitter.com/8lglERViqT
— Alex Dowsett (@alexdowsett) April 5, 2021
アレックス・ダウセットは、モビスター時代の2017年に沿道の子供にボトルを渡している。
少年はアルロと呼ばれ、レース後、彼の家族はアルロがライダーのジェスチャーにどれほど感謝していたかを話した。
数ヶ月後、アルロと彼の家族は、血友病の知識がなかったアルロがダウセットのリトルブリーダーズ財団(出血性疾患の若者を支援)のプレゼンテーションに出席するためにロンドンに来ている。
それは、ボトルを渡すという出来事がなければ起こらなかったことだ。
ウォーターボトルは収集可能な価値があり、私たちが考えるよりもはるかに重要なスポーツの一部であると綴っている。
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