五輪金メダリストのマシュー・ウォールズは脳震盪に苦しみシーズン後半を棒に振る

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UnsplashのUsman Yousafが撮影した写真

2022.11.20

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BORA – hansgroheのマシュー・ウォールズは、8月のコモンウェルスのトラックレースで観客席に突っ込む大落車をしている。

再起不能の大けがを予測したけど、ケガ自体は打撲と、縫合だけで済んだと言われており大丈夫だと思われていた。

しかし、マシュー・ウォールズはその後、脳震盪の症状に苦しむことになる。

脳震盪の症状が続く

マシュー・ウォールズが観客席に突っ込む場面　Image credit: ap

マシュー・ウォールズは、縫合と打撲だけですぐに退院。だが、良いニュースはそれだけだった。その後、マシュー・ウォールズは、何週間も脳震盪の症状に苦しめられることになる。

マシュー・ウォールズは、脳震盪に苦しんだ何週間もの日々を次のように振り返っている。

脳震盪の症状は本当に長い時間だった。クラッシュ後の最初の数日間は実際に大丈夫で、問題はなかったので、それは本当に奇妙だった。

しかし、私が家に帰ったとき、それは私を襲ってきた。脳震盪の症状がなくなるまでには、約6週間という長い時間がかかった。

大きな音は私にとってかなり悪い引き金となる。毎日20分外を歩くと、車が通り過ぎるのが聞こえて気分が悪かった。中に戻りたい。

本当に簡単にめまいがする。10分間テレビを見ていると、めまいがしたり頭痛がしたりして、電源を切らなければならなかった。

ゆっくりと、数週間が経つにつれて、少し楽になり、生活はより普通になったが、それは本当に時間がかかった。

数週間で回復し始め、ターボに乗って少しスピンした。心拍数が上がると、再びめまいがして、後退しなければならなかった。

自分にできることは何もなく、今シーズンは二度とレースをすることはないと気づいた。

乗ってはいたけれど、本当に不快に感じた。最初の数時間は直線で乗ろうとするのは大変だった。とてもぐらつきを感じ、それに慣れなかった。

今年は5回クラッシュしたが、クラッシュしてフィットネスに戻り、再びクラッシュしてフィットネスと勢いをすべて失ったシーズンだった。それは一年中繰り返されたので、残念だった。

脳震盪で、落車した後の記憶がないままに走ったというプロ選手も多い。また、脳震盪で選手生活を止めたプロや、苦しみのあまり自殺してしまったライダーもいる。それだけ脳震盪の症状は重い。

マシュー・ウォールズは、2023年の契約もあるので来シーズンの復活を志している。今シーズン、リストに乗っておきながら出場出来なかったブエルタなどのグランツールも目標の一つだ。

五輪金メダリストの実力を発揮するのは来シーズンとなりそうだ。