第1回UCIグラベル選手権は、ベルギー代表のジャンニ・フェルメルシュが一緒に逃げたダニエル・オスを追い落として独走で勝利した。
レースは、世界選手権でありながらスタートから全て放送された訳ではなかった。そのため、ジャンニ・フェルメルシュとダニエル・オスが抜け出した瞬間はわからない。
ただ、その時に集団にいた誰もが追わなかった。これはグラベルではなくロードレースの展開だったと思われる。
暗黙のルール
🇧🇪 @GVermeersch 🤝 @mathieuvdpoel 🇳🇱
So much respect between the @AlpecinDCK teammates#Veneto2022 pic.twitter.com/zegRDthuZU
— UCI (@UCI_cycling) October 9, 2022
最終的な順位は上位は全てプロロード選手。元プロは15位に2021年までDELKOで走っていたジュリアン・トラリウー。16位にネイサン・ハーツが出てくる。
【追記】
12位のピョートル・ハヴィク(Piotr Havik)が、元プロで2020年にRiwal Securitas Cycling Teamで走っていた。2019 GP Stad Zottegem(1.1)で勝利している。
つまり、現役、もしくは元プロが上位を占めるという結果になっている。そうなると、ルールはロードレースに従うことになる。
ダニエル・オスとジャンニ・フェルメルシュが飛び出した時に追うライダーは誰もいなかった。
- イタリア代表のダニエル・オス 同胞は15人
- ベルギー代表のジャンニ・フェルメルシュ 同胞が10人
これだけの人数に加えて、マチュー・ファンデルプールはオランダ代表だけど、Alpecin-Deceuninckでジャンニ・フェルメルシュのチームメイト。
これだけの人数が追わない、追走を邪魔すれば逃げが決まるのも当たり前だ。
残り54kmで先頭の二人が、チッタデッラの周回コースを走り始めたとき、リードはまだ5分以上あり、レインボージャージをめぐる争いは二人に絞られたことが明らかだった。
出れることが幸せ
マチュー・ファンデルプールは、ゴール後に以下のように答えている。
勝つことも可能だったと思うが、それがレースであり、戦術的なものであった。ジャンニ・フェルメルシュは同胞ではないが、チームメイトだ。
もちろん、彼のことは嬉しく思っている。あの2人が去ったとき、誰も彼らを追いかけようとはしなかったのも確かだ。もし彼らが5分を取ったら、レースは終わりだとわかっていたから、銅メダルを取れてよかったよ。
戦術的に難しいレースだったし、やりたいとは思わなかった。それでも最後はドライブを続けることができた。終盤に向けて悪化することはなかった。
その後、グレッグ・ファンアーヴェルマートと一緒に走り去ることで良い決断を下した。それが、私がまだ3位である理由だ。
このグラベルレースに出なければ、次のレースはいつになってましたか?
そうでなければ、長い間、バイクに触ることはなかったと思う。以前のようなフォームではなかったけど、自分のレースには満足できると思う。
この大会に参加することは、歴史の一部であり、特に素晴らしいことだと思う。数年後には大きな種目になるかもしれないし、それはわからない。僕にとっては、ただ楽しみたいだけなんだ。
スタートのグリッド順がUCIロード、マウンテンバイク、シクロクロスのポイントを考慮したものであり、UCIグラベルシリーズのポイントが考慮されていなかったことに落胆の声が上がってますね。
これは、通常のグラベルレースとは、まったく異なる種類のグラベルレースになることが確実でした。これについては?
どうだろう、何とも言えないが、他の多くの種目のライダーが参加することはスポーツにとって良いことでもある。
グラベルは本当に難しい。ロードレースとシクロクロスの中間のようなものだから、将来的にはいい種目に発展すると思う。
来週のセレニッシマ・グラベルレースにジャンニ・フェルメルシュと一緒に出場しますか?
グラベルバイクでは、ロードバイクと同じポジションを取れるので、マウンテンバイクのレースよりも少しスケジュールが組みやすく、可能性はある。
でも、今はチームに世界チャンピオンがいるから、彼がやったほうがいいかもしれないね…。
マチュー・ファンデルプールは、このグラベル選手権がなければ、長くバイクに乗らなかっただろうと述べている。最高の状態でなかったことは明らかだけど、乗るという意欲が湧いたのは結果的に良かった。
来週のセレニッシマ・グラベルレースにも参加を期待したい。
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