2022ミラノ~サンレモで勝利したマテイ・モホリッチは、ドロッパーシートポストを使ってポッジオからの下りを駆け降りた。
これがマテイ・モホリッチが下りを早く下れた理由の一つだ。
マテイ・モホリッチは、これ以外にも用意周到な計画により、装備に工夫があったことをボットキャストで公開している。
まだ、あったのか~という感じだ。
1つ目の秘密
まず、一つ目はディスクローターの交換。
前輪に180mmのShimano XTRディスクローター、後輪に160mmのローターを採用。
これは、フロントが160mm、リアが140mmの一般的な構成よりも20mm大きくなっている。一部のライダーは両端で最小かつ最軽量の140mmオプションを選択することもあるほどなんだけど。
- ブレーキング効果の向上
- ローターの熱管理の問題
180mmのローターは、160mmのローターよりもブレーキ面積が13%大きい。だが、ミラノ~サンレモの降下の距離自体は少ない。
熱管理が主な目的ではなく、ブレーキングの安定した増加が主な理由だ。ブレーキが良く効けば、それだけカーブでほんの少しブレーキングを遅らせることが出来る。
まあ、究極の下りのテクニックがあるマテイ・モホリッチだからこそ出来る技ではありますね。そこまで、コンマ何秒を切り詰めていったということだ。
二つ目秘密
マテイ・モホリッチは、Vision Metronホイールに追加された「特別な」ベアリングについても言及している。
ベアリングからの抵抗がゼロ損失であるように思える。
それは秘密だと思う…それは彼らが開発しているものであり、彼らはそれを市場に出すことを計画していると思う。
これは、ハブに取り付けられるベアリングのメカニズムが異なると思う特殊なセラミックベアリングなんだ。
これは、日本で使用されている空中に浮かぶ列車に似ている。
つまり、リニアモーターカーのことを言っているのだろう。
自転車ハブ内の磁石のアイディアは新しいものではなく、DT Swissが特許を取得している。新しくVision が開発しているホイールもテストしていたということだ。
プロロードで使用されたのは初めてのことだ。
ドロッパーシートポストのメリットについて
そして、ドロッパーシートポストについてもクラッシュ回避で役立ったと述べている。
今回2度クラッシュしそうになったけど、側溝からバニーホップした時も助かったと。マウンテンバイクのように、サドルが下がっていたから、簡単に回避出来ている。
Bahrain Victoriousは、地元の警察に頼んで交通封鎖をして下りで実験したかったとも。それだけ、綿密に計画されていたアタックだったということだ。
今後、バイクメーカーが採用するかは、当面ないだろうげと、考えることはあるのではとも言っている。
すぐに実現するものではないが、将来的にはバイクメーカーが考えるかもしれないと思っている。これからもっと多くの人が試して、その反応がどうなるかを見ていきたいと思う。
特に安全面では… ドロッパーポストは完全に快適で、コントロールしやすい。
よりリラックスして、バイクを大幅に制御できる。より効果的に体重を減らすことができるので、よりハードにブレーキをかけることができるんだ。
下りで重心が低くなることは、当然安全に繋がる。
サドルが下がってなかったら、マテイ・モホリッチは、クラッシュしていたかもしれないのだから効果は大きかったと思っているようだ。
コメント