ヨーロッパ選手権はコロナウイルスにより中断が発表されていた。開催予定はイタリアのトレンティーノで9月9日から13日まで開催される予定だった。
イタリアでの開催は断念され、トレンティーノでの開催は翌年の2021年の予定で動いていた。
だが、ヨーロッパ選手権はフランスのブルエ(plouay)で今年開催されることが決定。開催は8月24日から8月28日までとなっている。
この日程が大きくヨーロッパのプロ選手に影響を与えている。お分かりだろう。8月29日からツール・ド・フランスが始まるからだ。
レムコ・エヴェネプール(Deceuninck – Quick Step)は選手権ではTTしか出ない。対戦が期待されたワウト・ファンアールトとの対決もない。
まして、ロードレースに出場するプロライダーはツール出場組がいないので、とても少なくなるのではないかと予想されている。
レムコがTTだけに出場する理由は?
#UECprepares#EuroRoad20 will be held in Plouay 🇫🇷
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レムコがTTにしか出ない理由はヨーロッパ選手権の日程を見てみるとわかる。
- 8.24 男女タイムトライヤル
- 8.26 男子ロードレース
- 8.27 女子ロードレース
- 8.28 男女混合チームタイムトライヤル
いちおう、TTとロードレースの間に1日の休養日があるがTTに集中して練習してきて、2日後にまたロードを走るというのは日程的に難しいと判断したようだ。
レムコは、
私はもっと長期的に考えなければなりません。今シーズン後半にワールドカップと私のジロデビュー。それは十分にタフになるでしょう。
欧州選手権のタイムトライアルとロードレースは、あまりにも速く追随するので、タイムトライアルに限定します。
とのことだ。
ティレーノ〜アドリアティコのレース準備もしなければならないし、ここで無理をするこはないとの判断だ。
レムコのレーススケジュールは
- 7.28 ブエルタ・ブルゴス
- 8.05 ツール・ド・ボローニャ
- 9.07 ティレーノ〜アドリアティコ
- 10.03 ジロ・デ・イタリア
となっている。あくまで目標はジロ・デ・イタリアとなるが、世界選手権のタイムトライヤルも狙っている。
ワウト・ファンアールトも出場なし
ワウト・ファンアールトは子供が生まれることを報告。だから、欧州選手権に出ない、わけではない。
ファンアールトは、ツール・ド・フランスのメンバーに選出されており、 クリテリウム・デュ・ドーフィネにも出場する予定。大事なツールの始まる前にチームが出場をゆるしてくれることはない。
ヨーロッパ選手権ロードが開催される日には、すでにチームと共にニースにいる。
グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCC Team)とイブ・ランバールト(Deceuninck – Quick Step)、オリバー・ナーセン(AG2R La Mondiale)も選手権に出れないか、チームと確認中だ。
だが、日程的に難しい問題だろう。主力選手にケガされても困るし。
オランダも昨年欧州選手権で男女ミックスリレーで優勝したが、今年はチームを派遣しない可能性が高いと報じられている。こちらもツールに選手を取られるためだ。ツール前日開催では出ようがない。
残念ながら、今年の欧州選手権はツールに出場しないプロが参加することになるだろう。
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