なんとも恐ろしい話が現実となるかもしれない。
INEOS GrenadiersがSoudal – Quick Stepを吸収するという話が7月にあった。
今度は、Jumbo-VismaがSoudal – Quick Stepを合併吸収するという話だ。
合併後の組織は?
合併後の体制は
- CEOはJumbo-Vismaのリチャード・プルッヘ
- ヘッドコーチ Jumbo-Vismaのスポーツディレクター、メリン・ゼーマン
- 監査委員会のメンバー パトリック・ルフェーブル
7月にINEOS GrenadiersがSoudal – Quick Stepを買収するという話が出た時に、Jumbo-Vismaも動きだしたというのだ。
Soudal – Quick Stepのオーナーのズデネク・バカラ氏は、ジュネーブでJumbo-Visma経営陣と話合いをしたとのこと。
チーム合併のアイデアは、2024年の両チームのメインスポンサーであるSoudalとVismaにも即座に受け入れられた。
財政的にもスポーツ的にも、これは強力なつながりとなり、今後数年間でチームにINEOS GrenadiersやUAE Team Emiratesなどのより大きな予算を持つチームと競争するためのリソースを与えることになる。
Soudal – Quick Stepは、多くのライダーと今年契約をしない。これも合併に向けた動きの一部だったのだろうか。
加えて、Soudal – Quick StepのGMパトリック・ルフェーブルは68歳と高齢。最近は、チーム内で別の役目で活躍したいと公の場で公言している。
パトリック・ルフェーブル自身は次のようにコメント。
「私はそれを持っていません(笑) WielerFlitsの話をフォローしたい場合は、フォローしてください。好きなようにしてください。コメントはありません、申し訳ありません。」
4月以来、Jumbo-Vismaはグローバル・スポーツ・カルチャー会社IMGを通じてNEOMシティと広範囲にわたる交渉を行っていた。
NEOMシティは紅海沿岸にベルギーと同じ規模の「都市」を建設するために5000億ドルを投資しているプロジェクト。
しかし、ツール開始直前に、これらの交渉は行き詰まった。さらに、悪いニュースはJumbo-Vismaのミヘル・ヘスマンの出場停止処分。これによりスポンサーが難色を示すようになっている。
しかし、実際に合併となるとレムコ・エヴェネプールは、プリモッシュ・ログリッチ、ヨナス・ヴィンゲゴーと一緒に走ることになる。そうなるとレムコはツールを狙えない。
これは、レムコにとってはマイナスだ。
しかも、問題は山積みとなる。余剰となるライダーの行く先。技術スタッフの決定などなど。
両チーム共に、レムコを所有したいと考えており、トップライダーが全て揃うという事態は考えることも難しいほどの問題だ。さらに、これが本当に実現するのかということだ。
噂で終わるのか、本当なのか。状況を見てみよう。
コメント
出場レースの奪い合いは大きいですが、レムコにとってはユンボの総合系選手の育成ノウハウを学べるメリットの方が将来的には大きいと思います。
それ以上に気になるのはメルリエやオラフコーイのような強力なスプリンターの流出ですね。
総合色の強いチームになりそうなだけに、スプリンターはツールどころかグランツールや、下手をするとワールドツアークラスのステージレースまで出場が厳しくなりそうです。
レムコもまだ23歳なので、確かに将来を考えると学べるという点では良いでしょうね。
実際に、合併となるとスプリンターは契約が切れると移籍となるでしょうね。今回の騒動に関してフィリップ・ジルベールは実現した場合には、自転車界の経済に壊滅的な影響を与えると言ってますね。
可能性で終れば良いのですけどね。