UCIが4月1日から禁止する、スーパータックと肘をハンドルにおくタイムトライヤルボジション禁止について、多くのプロライダーは反対の声を上げている。
これについて、CPA(プロサイクリスト協会)のジャンニ・ブーニョ会長は、新しいルールが提案された際には、UCIや他の関係者との「多数の安全会議」にライダーを代表して参加したと言う。
ジャンニ・ブーニョ
1991・1992年と2年連続で世界選手権を制し、1990年にはジロ・デ・イタリアをオープニングステージから最終ステージまでマリア・ローザを守って優勝している。
プロは全てのロールモデル
ツール・ド・ポローニュでのファビオ・ヤコブセンの大惨事の後に、ライダーの安全性向上のための会議にフィリップ・ジルベールとマッテオ・トレンティンが代表として参加した。これはかなり前の話。
ブーニョによると、CPAのメンバーは会議で議論された内容を定期的に更新していたため、新しいルールのライディングポジション禁止を知っていたという。
ライダーは今、ポジションのために罰金やペナルティに直面していることに不満を持っているかもしれないが、安全ルールを尊重しないレース主催者にも罰金やペナルティが導入されるだろうとも言う。
CPAは2月15日にCPAライダーを対象に新ルールのプレゼンテーションを行い、フィードバックを集めてUCIやその他の関係者に提示する予定。
だが、ライダーには安全な乗り方をするためのロールモデルとしての責任があると語っている。
以下に、ジャンニ・ブーニョのコメントを記述してみると
ライダーは、単独でトレーニングをしているときには、さまざまなバイクのポジションを自由にこなすことができるが、テレビに映っているレースではしてはならない。彼らプロには、他のすべての人のロールモデルとしての責任がある。
このポジションは、プロライダーにとっては危険ではないかもしれないが、若いライダーや彼らを見習おうとするカジュアルなライダーにとっては危険だ。
プロはレースでのハイスピードの乗り方を知っているし、クローズドロードでレースをしているので危険性は低い。
しかし、時速70kmの下り坂で前腕をバーにつけた状態で先頭を走るのはリスクがある。道に穴が開いて、下っていって集団を巻き込んでしまう可能性があるからだ。だからこそ、そういうポジションは禁止されている。
言われることはごもっともな説だ。絶対落車しないというのはあり得ないのだから。
ルールを順守
ジャンニ・ブーニョの言葉は更に続く。
自転車の安全に関するルールは、レース主催者にとってのバリアやフィニッシュに関するルールと同じ種類のもの。誰もがレースをより安全なものにし、事故や怪我を避けるために自分の役割を果たさなければならない。
罰則や罰金があるが、自然に休憩を取ったり、歩道を走ったりするのと同じこと。それがルールであり、尊重されなければならない。
ポイ捨てやボトルの投げつけは別問題だが、これもまた模範を示すことが重要なのだ。
ライダーは好きなところにボトルやポイ捨てをすることはできない。
ライダーが道路にポイ捨てをしてしまうからといって、バイクレースを開催しない町や地域もある。
私たちはそれを受け入れることはできません。環境に優しく、私たちの役割を果たさなければなりません。
ブーニョは、いくつかのライダーからのソーシャルメディア上の苦情を見てきたと述べた。
それについては、彼らに同意しないという。我々は他のルールと同じようにそれらを受け入れなければならないと。
TTポジションがだめならば、せっかく作られたこのハンドルも見ることはないかもしれない。残念。
さらに、フレアハンドルや短すぎるハンドル幅まで言われたりして。
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