オリンピック男子個人タイムトライヤルはプリモッシュ・ログリッチが驚異的なスピードで優勝。
2位以下に1分以上の差をつける異次元の強さをみせつけている。
優勝候補の一人だったワウト・ファンアールトは、途中から目に見えて失速。ゴールではプリモッシュ・ログリッチに対して、1分41秒もの大差をつけられ6位という結果に終わっている。
これについてワウト・ファンアールトがゴール後に遅れた理由について語っている。
計測タイム
まず、5つの計測ポイントでの推移を見てみよう。第2計測ではプリモッシュ・ログリッチと同タイムだったことに注目だ。
第1計測 9.7km
# | Rider | Time | Avg |
---|---|---|---|
1 | GANNA Filippo | 12.56,37 | 44.979 |
2 | ROGLIČ Primož | 12.56,96 | 44.944 |
3 | DUMOULIN Tom | 12.59,63 | 44.790 |
4 | VAN AERT Wout | 13.01,12 | 44.705 |
5 | DENNIS Rohan | 13.04,13 | 44.533 |
ここでは、上位の選手にほとんど差がない言っても良い。ワウトもガンナに対して5秒の遅れだけ。
第2計測 15km
# | Rider | Time | Avg |
---|---|---|---|
1 | ROGLIČ Primož | 18.15,26 | 49.303 |
2 | VAN AERT Wout | 18.15,30 | 49.302 |
3 | GANNA Filippo | 18.18,69 | 49.149 |
4 | KÜNG Stefan | 18.20,01 | 49.090 |
5 | DUMOULIN Tom | 18.20,91 | 49.050 |
第3計測 22.1km
# | Rider | Time | Avg |
---|---|---|---|
1 | ROGLIČ Primož | 27.29,93 | 48.220 |
2 | DUMOULIN Tom | 27.38,32 | 47.976 |
3 | GANNA Filippo | 27.38,62 | 47.968 |
4 | DENNIS Rohan | 27.39,14 | 47.953 |
5 | VAN AERT Wout | 27.40,21 | 47.922 |
第3計測は、1周回ってきた所。ここでプリモッシュ・ログリッチだけが突出したタイムとなった。ログリッチが更にギアを上げたのがわかる。
第4計測 31.8km
# | Rider | Time | Avg |
---|---|---|---|
1 | ROGLIČ Primož | 40.43,22 | 46.856 |
2 | DENNIS Rohan | 41.14,16 | 46.270 |
3 | DUMOULIN Tom | 41.14,78 | 46.259 |
4 | GANNA Filippo | 41.15,49 | 46.245 |
5 | KÜNG Stefan | 41.28,62 | 46.001 |
第5計測 37km
# | Rider | Time | Avg |
---|---|---|---|
1 | ROGLIČ Primož | 45.59,95 | 48.392 |
2 | DUMOULIN Tom | 46.42,29 | 47.661 |
3 | GANNA Filippo | 46.44,34 | 47.626 |
4 | KÜNG Stefan | 46.46,03 | 47.597 |
5 | DENNIS Rohan | 46.49,79 | 47.534 |
ここでは、プリモッシュ・ログリッチと1分16秒まで離れてしまう。
最終ゴールタイム
# | Rider | Time | Avg |
---|---|---|---|
1 | ROGLIČ Primož | 55.04,19 | 48.157 |
2 | DUMOULIN Tom | 56.05,58 | 47.279 |
3 | DENNIS Rohan | 56.08,09 | 47.243 |
4 | KÜNG Stefan | 56.08,49 | 47.238 |
5 | GANNA Filippo | 56.09,93 | 47.218 |
最終的に、1分41秒というタイム差がついてしまった。下りで追い上げたというけれど、他の選手も下りは速い。
遅れた理由について
ここからはインタビュー形式でワウトの言葉を聞いてみることに。
途中まではプリモッシュ・ログリッチと同じペースでしたね。
長い上り坂では、痙攣を起こして完全に沈黙してしまった。1分以上のロスがあったかもしれません。
もちろん、もっと上を目指してスタートしたのだが、今日は自分の力が足りなかった。2周目に入ると、最初のペースを維持できなくなった。それが勝つために必要なことだとわかっていたけど。
最後の下りで挽回することができたが、十分ではなかった。
2周目に大きく遅れています。ロードの疲れが出たと思いますか?
自分のレベルに達していないことが数字的にわかった。まだ考えていないが、後悔はしていない。今日は、すでにメダルを手にしていたので、リラックスしてスタートすることができた。
タイムトライアルの表彰台は、すべてツールを走っていない(出ていない)選手が獲得しました。
確かに理論的にはより新鮮です。ツールの最後の日には、本当に止まるかと思った。私も家にいる必要があったが、ここで言い訳に満ちたインタビューをするつもりはない。今日の自分は十分ではなかった。
東京での結果については?
大会に来てメダルを持って家に帰ったら、それが最大だ。今日はそれで安心して帰ることができるけど、もちろん金メダルを狙いたかったですね。
私はこの冒険を楽しんだ。仲間と共に本当に良いゲームだったので、パリではもう一度体験したいと思っている。
3年先のパリでは、ワウト・ファンアールトは29歳。更に強い最盛期の時期となる。次で金メダルを獲得することも可能だ。更に強くなって金メダルの夢をかなえて貰いたい。
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