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ワウト・ファンアールトがオリンピック個人タイムトライヤルで遅れた理由について語る

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Image by Tumisu from Pixabay
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オリンピック男子個人タイムトライヤルはプリモッシュ・ログリッチが驚異的なスピードで優勝。

2位以下に1分以上の差をつける異次元の強さをみせつけている。

優勝候補の一人だったワウト・ファンアールトは、途中から目に見えて失速。ゴールではプリモッシュ・ログリッチに対して、1分41秒もの大差をつけられ6位という結果に終わっている。

これについてワウト・ファンアールトがゴール後に遅れた理由について語っている。

 

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計測タイム

gorin.jp ストーリーミングより

 

まず、5つの計測ポイントでの推移を見てみよう。第2計測ではプリモッシュ・ログリッチと同タイムだったことに注目だ。

 

第1計測 9.7km

# Rider Time Avg
1  GANNA Filippo 12.56,37 44.979
2  ROGLIČ Primož 12.56,96 44.944
3  DUMOULIN Tom 12.59,63 44.790
4  VAN AERT Wout 13.01,12 44.705
5  DENNIS Rohan 13.04,13 44.533

ここでは、上位の選手にほとんど差がない言っても良い。ワウトもガンナに対して5秒の遅れだけ。

 

第2計測 15km

# Rider Time Avg
1  ROGLIČ Primož 18.15,26 49.303
2  VAN AERT Wout 18.15,30 49.302
3  GANNA Filippo 18.18,69 49.149
4  KÜNG Stefan 18.20,01 49.090
5  DUMOULIN Tom 18.20,91 49.050
第2計測では、すでに2位に上がっておりプリモッシュ・ログリッチと同じペースで走っていることがわかる。タイム差はほぼない。
 

第3計測 22.1km

# Rider Time Avg
1  ROGLIČ Primož 27.29,93 48.220
2  DUMOULIN Tom 27.38,32 47.976
3  GANNA Filippo 27.38,62 47.968
4  DENNIS Rohan 27.39,14 47.953
5  VAN AERT Wout 27.40,21 47.922

第3計測は、1周回ってきた所。ここでプリモッシュ・ログリッチだけが突出したタイムとなった。ログリッチが更にギアを上げたのがわかる。

ワウト・ファンアールトは、他の上位選手と比べて遅いという訳ではない。
 

第4計測 31.8km

gorin.jp ストーリーミングより

# Rider Time Avg
1  ROGLIČ Primož 40.43,22 46.856
2  DENNIS Rohan 41.14,16 46.270
3  DUMOULIN Tom 41.14,78 46.259
4  GANNA Filippo 41.15,49 46.245
5  KÜNG Stefan 41.28,62 46.001
6  VAN AERT Wout 41.50,04 45.609
ここだ。ワウト・ファンアールトは、ここで一気に1分以上のタイム差がついた。映像で見ていても足が重そうに見えるほど。この原因は?
 

第5計測 37km

# Rider Time Avg
1  ROGLIČ Primož 45.59,95 48.392
2  DUMOULIN Tom 46.42,29 47.661
3  GANNA Filippo 46.44,34 47.626
4  KÜNG Stefan 46.46,03 47.597
5  DENNIS Rohan 46.49,79 47.534
6  VAN AERT Wout 47.16 47.094
 

ここでは、プリモッシュ・ログリッチと1分16秒まで離れてしまう。

 

最終ゴールタイム

# Rider Time Avg
1  ROGLIČ Primož 55.04,19 48.157
2  DUMOULIN Tom 56.05,58 47.279
3  DENNIS Rohan 56.08,09 47.243
4  KÜNG Stefan 56.08,49 47.238
5  GANNA Filippo 56.09,93 47.218
6  VAN AERT Wout 56.44,72 46.735

最終的に、1分41秒というタイム差がついてしまった。下りで追い上げたというけれど、他の選手も下りは速い。

 

遅れた理由について

gorin.jp ストーリーミングより

 

ここからはインタビュー形式でワウトの言葉を聞いてみることに。

 

途中まではプリモッシュ・ログリッチと同じペースでしたね。

長い上り坂では、痙攣を起こして完全に沈黙してしまった。1分以上のロスがあったかもしれません。

もちろん、もっと上を目指してスタートしたのだが、今日は自分の力が足りなかった。2周目に入ると、最初のペースを維持できなくなった。それが勝つために必要なことだとわかっていたけど。

最後の下りで挽回することができたが、十分ではなかった。

 

2周目に大きく遅れています。ロードの疲れが出たと思いますか?

自分のレベルに達していないことが数字的にわかった。まだ考えていないが、後悔はしていない。今日は、すでにメダルを手にしていたので、リラックスしてスタートすることができた。

 

タイムトライアルの表彰台は、すべてツールを走っていない(出ていない)選手が獲得しました。

確かに理論的にはより新鮮です。ツールの最後の日には、本当に止まるかと思った。私も家にいる必要があったが、ここで言い訳に満ちたインタビューをするつもりはない。今日の自分は十分ではなかった。

 

東京での結果については?

大会に来てメダルを持って家に帰ったら、それが最大だ。今日はそれで安心して帰ることができるけど、もちろん金メダルを狙いたかったですね。

私はこの冒険を楽しんだ。仲間と共に本当に良いゲームだったので、パリではもう一度体験したいと思っている。

 

3年先のパリでは、ワウト・ファンアールトは29歳。更に強い最盛期の時期となる。次で金メダルを獲得することも可能だ。更に強くなって金メダルの夢をかなえて貰いたい。

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