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2021オリンピック男子個人タイムトライヤル 金メダルを獲得したのはまさかの~

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Photo credit: Alfred Grupstra on Visualhunt.com
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オリンピック男子の個人タイムトライヤル。

ロードはリチャル・カラパスが優勝。

今回の個人タイムトライヤルには、前回リオの2位、トム・デュムランに、5位のローハン・デニスも出場だ。

女子のアネミエク・ファンフルーテンの優勝アベが43.833km/h。1周を30分でゴールしているので、男子は50km/h近いアベになるはず。2周でも1時間は軽く切ってくるタイムとなるだろう。

 

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男子個人タイムトライヤル 44.2km

コースマップ

 

ロードでも走った富士サーキットの回りを走るコース。女子は1周だが、男子は2周。

2.5kmで、富士サーキットを出て、登りに向かう。10.3kmで登りの頂上に到着。平均勾配は6.3%。

 

コースプロフィールマップ

平地と呼べる部分は、富士サーキットに帰ってきてからだろうか? かなり厳しいコースだ。

計測ポイントは、9.7km・15km・22.1km・31.8km・37kmの5か所。日本からは新城幸也も出ていないのが残念。

 

ユーゴ・ウル

gorin.jp スクリーンショット 以下同様

カナダ代表。Astana-Premier Techで乗っている。今回のTTは同じコースを2周するので、グループ分けして出走している。

ユーゴ・ウルは第1グループでは、全ての計測ポイントでトップ。

ユーゴ・ウルの兄はランクニング中に車に引かれて亡くなっており、彼はいつもポケットに兄の写真をいれている。

57分56秒で暫定トップ。av45.777km/h。

 

テイオ・ゲイガンハート

2020ジロ王者のテイオ・ゲイガンハートが第2グループのトップで出走。英国からゲラント・トーマスと並んで出走だ。だが、彼はTTは得意ではない。

 

リッチー・ポート

ロードは48位と散々だったので、TTにかけると言っていたリッチー・ポート。

 

第2グループでは、リッチー・ポートとレムコのタイムが参考となる。

 

リッチー・ポートは第1計測8位通過。av42.572km/h。あまり、良くない。最終的にも、良いタイムは残せなかった。

 

レムコ・エヴェネプール

何故、ラスト3番目に登場しないのかわからないレムコ・エヴェネプール。

 

レムコは、第1コーナーからすっ飛ばしている。完全に金メダル狙いだ。

 

レムコは第1計測暫定2位。6秒遅れの13分26秒。

 

それにしても、このレムコのポジションの低さはどうだ。顔がTTバーにくっつきそうだ。第2計測でユーゴ・ウルから3秒遅れの暫定2位。

 

第3計測でも、ユーゴ・ウルを抜けない。まだ5秒の差がある。

 

第4計測でついにトップに。ユーゴ・ウルを上回る。すでにリッチー・ポートを追い抜いている。

 

3分前にスタートした、テイオ・ゲイガンハートも抜いてしまった。すでにリードは19秒まで広がっている。

 

レムコが最後の追い込みを見せる。どこまでタイムを伸ばせるか?

 

レムコは、57分21秒。av46.242kmで暫定トップ。これで後続のタイムをホットシートに座って待つことになる。

 

リゴベルト・ウラン

クリテリウム・デュ・ドーフィネでは信じられないほどの山岳TTの強さを見せたリゴベルト・ウラン。第1計測では5位。

 

だが、後半にかけてリゴベルト・ウランはペースをあげる。ウランもユーゴ・ウルの記録を大幅に書き返そうだ。19秒も上回っている。レムコを第4計測で20秒上回った!

 

なんとレムコを14秒も上回っている。これはウランが暫定トップに躍り出そうだ。

 

あ~っと、最後のラストスパートがきかないのか。タイムは3秒のリードにかわる。さあ、ゴールは?

 

なんと、リゴベルト・ウランがレムコ・エヴェネプールを2秒抜いた~。57分18秒。av46.283km/h。

これはメダル圏内なのだろうか?

 

アレクサンプル・ウラソフ

ウラソフは第1計測2位。第3計測で3位。レムコと1秒差で争っている。

 

ウラソフは良いタイムを刻んでいる。1週目を終えて暫定4位。58分55秒。av45.013km/h。

 

ヨン・イサギレ

ヨン・イサギレは足が痙攣してしまっている。このまま走り続けるのは厳しい。結局、リタイヤしていまう。

 

トビアス・フォス

トビアス・フォスもTT得意だ。だが、彼も初めてのオリンピックで全くタイムがでなかった。

 

ブランドン・マクナリティ

ロードではリチャル・カラパスと逃げて良い所を見せてくれた。TTではどうだろうか?

だが、アメリカ期待の星は、後続にも抜かれ全く良いところを見せることもなく終わってしまう。

 

トム・デュラン

TTにかけているトム・デュムランがスタート。チームメイトのワウト・ファンアールトの活躍をみてウズウズしている。

 

トム・デュムランは快調に飛ばす。

 

なんと、トム・デュムランは第1計測で、暫定トップに立つ!

 

トム・デュムランはブランドン・マクナリティを抜いていく。第3計測でも暫定トップ。

 

トム・デュムランは何かを投げた。パラストか何かだろうか?

 

トム・デュムランはリゴベルト・ウランの記録を1分13秒も上回った。暫定1位の56分5秒。av47.287km/hで後続を待つことになる。

 

プリモッシュ・ログリッチ

ロードでは精彩をかいていたプリモッシュ・ログリッチ。

 

だが、第1計測で、トム・デュムランの記録を追い抜いて暫定1位に。これは良いタイムが期待出来そうだ。

 

第2計測でもトップタイムをマークすると、1周目の第3計測の記録もトム・デュムランを8秒抜いた。

 

プリモッシュ・ログリッチがカスパー・アスグリーンを抜いていった。これは凄いことだ。

 

だが、カスパー・アスグリーンがログリッチを抜き返した!

 

プリモッシュ・ログリッチは、ジョアン・アルメイダとカスパー・アスグリーンに追いつく。

 

3人はロードレース状態だ。だが、登りではプリモッシュ・ログリッチが上回っている。

 

プリモッシュ・ログリッチのバイクは虹色に輝いている。トム・デュムランのタイムに向かって爆走だ。

 

トム・デュムランよりも1分も速いタイムだから、もう優勝は間違いない。

 

プリモッシュ・ログリッチは、ツール・ド・フランスという大きな目標を失ってしまったが、オリンピックという4年に1度の祭典で勝利を得ることができた。

これは、プリモッシュ・ログリッチの実力にほかならない。これでツールも走れていたらという思いも少しは払拭できたのではないかな。

 

ローハン・デニス

ロードは出場せず、TTにかけているローハン・デニス。

 

第1計測は、暫定3位通過。皆レベルが高い。

 

ローハン・デニスの1周目は、3位通過。まだわからない。プリモッシュ・ログリッチから、10秒遅れだ。

 

だが、最後のゴールはトム・デュムランに2秒届かない。56分8秒で後続を待つことに。このままならば、銅メダル獲得だ。

 

レミ・カヴァニャ

クレルモンフェランのTGVこと、レミ・カヴァニャがスタート。

 

レゴベルト・ウランの記録を大幅に上回っているが、第1計測は4位通過。だが、後半は大きく遅れてしまい、暫定14位でゴールを待つ。

 

シュテファン・キュング

2020世界選手権3位のシュテファン・キュング。

 

第4計測で順位を上げて3位に。

 

シュテファン・キュングは、ローハン・デニスと同タイムだが、56分8秒49でわずかに負けている。メダルに届かなかった。

 

ワウト・ファンアールト

なにやら、スタート前にユニフォームをいじっている。

 

ロードでは2位。果たしてタイムトライヤルではメダル獲得となるか。

 

ワウト・ファンアールトは、第1計測4位通過。第2計測では暫定2位で通過している。

 

第3計測の1周目では4位。ログリッチと10秒のタイム差だ。最後の追い込みが必要だ。

 

ワウト・ファンアールトは登りで足が重い。

ワウト・ファンアールトは後半にかけて、凧の糸が切れたようにタイムを失っていく。何か、力が入らないような感じに見られたほどだ。

最終ゴールは6位。プリモッシュ・ログリッチから1分40秒も遅れてしまう。

 

フィリッポ・ガンナ

 

世界チャンピオンのフィリッポ・ガンナが登場。ここの所、13戦中10勝。無敵とは言えないけど、優勝候補の一人であることは間違いない。

 

登りはどうかと思われたが、第1計測でトップタイムとなった。ただ、プリモッシュ・ログリッチとのタイム差は0.59秒だ。

 

ガンナは、第2計測3位。第3計測の1周目ゴールではログリッチから9秒遅れの3位で通過。10秒以内に5人が並んでいる混戦だ。最後のラストスパートで決まってくる。

 

ガンナは、第5計測で3位。ログリッチとトム・デュムランにかなわない。44秒もあけられている。

 

ガンナも最後の追い込みが届かない~。56分10秒。銅メダルに2秒届かなかった。

 

終わってみると、プリモッシュ・ログリッチが個人タイムトライヤルで優勝。金メダル獲得だ。実力が十二分に発揮されたと言って良いだろう。

トム・デュムランも素晴らしい。ロード復帰から、TTの練習は独自の方法で調整したのではないだろうか。このメダル獲得で、今後ロードの世界にすんなりと帰ってきてくれると良いのだけど。

ローハン・デニスも貫禄だ。噂によると、来年にはこの隣の二人とチームメイトになると言う。オリンピックのメダリストが全員同一チームになったら、どれだけ強いことか。

3人がグランツールで並んで走るところも見てみたいものだ。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time Avg
1
 ROGLIČ Primož
Slovenia 350 300 0:55:04 48.160
2
 DUMOULIN Tom
Netherlands 250 220 1:01 47.287
3
 DENNIS Rohan
Australia 200 170 1:04 47.245
4
 KÜNG Stefan
Switzerland 150 130 ,, 47.245
5
 GANNA Filippo
Italy 125 100 1:05 47.231
6
 VAN AERT Wout
Belgium 100 90 1:40 46.745
7
 ASGREEN Kasper
Denmark 85 80 1:48 46.635
8
 URÁN Rigoberto
Colombia 70 70 2:14 46.283
9
 EVENEPOEL Remco
Belgium 60 60 2:17 46.242
10
 BEVIN Patrick
New Zealand 50 50 2:20 46.202
11
 BETTIOL Alberto
Italy 40 40 2:34 46.015
12
 THOMAS Geraint
Great Britain 30 30 2:42 45.909
13
 HOULE Hugo
Canada 25 20 2:52 45.777
14
 DE BOD Stefan
South Africa 20 15 2:53 45.764
15
 SCHACHMANN Maximilian
Germany 15 10 3:29 45.295
16
 ALMEIDA João
Portugal 10 10 ,, 45.295
17
 CAVAGNA Rémi
France 5 10 3:35 45.217
18
 BODNAR Maciej
Poland 5 10 3:43 45.115
19
 ARNDT Nikias
Germany 5 10 3:45 45.089
20
 VLASOV Aleksandr
ROC 5 10 3:51 45.013
21
 OLIVEIRA Nelson
Portugal   10 3:55 44.962
22
 KANGERT Tanel
Estonia   10 4:01 44.886
23
 FOSS Tobias
Norway   10 4:47 44.311
24
 MCNULTY Brandon
United States   10 4:53 44.237
25
 BENNETT George
New Zealand   10 5:24 43.859
26
 KUKRLE Michael
Czech Republic   10 5:37 43.702
27
 PORTE Richie
Australia   10 5:49 43.559
28
 ROCHE Nicolas
Ireland   10 6:19 43.204
29
 GEOGHEGAN HART Tao
Great Britain   10 6:40 42.959
30
 SKUJIŅŠ Toms
Latvia   10 7:00 42.728
31
 KONRAD Patrick
Austria   10 7:01 42.717
32
 LUTSENKO Alexey
Kazakhstan   10 7:17 42.534
33
 GHEBREIGZABHIER Amanuel
Eritrea   10 8:18 41.852
34
 CRADDOCK Lawson
United States   10 8:48 41.524
35
 SAFARZADEH Saeeid
Iran   10 10:10 40.654
36
 LAGAB Azzedine
Algeria   10 10:17 40.581
37
 KUBIŠ Lukáš
Slovakia   10 11:21 39.930
38
 WAIS Ahmad Badreddin
Refugee Olympic Team   10 13:36 38.62

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