SRAMはワイヤレスグループセットの最上位モデルである「Red eTap AXS」に、最大スプロケットサイズが36Tのカセットに対応したSRAM RED eTap AXS 36T Maxリアディレイラーを発表した。
SRAMは昨年5月にForce eTap AXSに、最大スプロケットサイズ36Tのリアディレイラーを投入していた。
今回のリアディレラーに対応するRedバージョンのカセットの販売はまだない。ForceのXG-1270モデルを使うことになる。
RED eTap AXS 36T Maxリアディレイラー
photo sram
これまでのSRAM Red eTap AXSのリアディレイラーが扱える最大歯数は33Tまでだった。
SRAMは新しいRedレベルのカセットを発表していないが、SRAM RED eTap AXS 36T Maxリアディレイラーは、既存のForce XG-1270 10-36Tカセットや10-28Tまでのカセットサイズには対応している。
新しいリアディレイラーは、SRAMの10-26Tカセットとは互換性はないが、シングル（1x）チェーンセットとダブル（2x）チェーンセットの両方に使用することができる。
SRAM RED eTap AXS 36T Maxリアディレイラーは、SRAM AXSシステムとのみ互換性があり、AXSフロントディレイラー、ドロップバーシフトレバー、BlipBox、コントローラーと通信する。
SRAM RED eTap 11速コンポーネントとの下位互換性はない。
新しいディレイラーのアイデアは、もちろんローギアが楽になること。比較のために、シマノのトップエンドDura-Aceで現在入手できる最低ギアは34×30となる。
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SRAMは、「カセットサイズを大きくすることでギアレンジを広げることができ、同時にカセット全体のギアステップがより近くなり、快適なケイデンスを維持することができる」と語る。
46/33Tクランクセットと10-36Tカセットの組み合わせでは、1:1以下のギア比(0.92)で502%のギアレンジを実現。
48/35Tクランクセットでは、494%のギアレンジを実現しながらも、1:1以下のギア比(0.97)を実現している。
新しいリアディレイラーは、リアディレイラーケージの反時計回りの回転を制御するワンウェイバルブ付きのOrbitシリコンフルードダンパーが含まれている。
これにより、路面に凹凸があるとチェーンが下に引っ張られてしまう場合に、下部プーリーが前方に移動するのを防ぐことができる。
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SRAM RED eTap AXS 36Tリアディレイラーのフレームフィット仕様は、既存の33Tマックスモデルと同じ。より大きなカセットサイズに変更する場合は、当然ながらより長いチェーンが必要になる。
SRAMによると、この新しいリアディレイラーの導入は、より高性能で汎用性の高いドロップハンドルバーのバイクを求める消費者やOEM（完成車メーカー）からの要望に応えたものだという。
TREKは、例えばプロジェクトワンプログラムでバイクを購入した場合、オプションとして提供する予定。
Forceカセットも変更
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Forceカセットはニッケルクローム仕上げに変更されたが、アルミ製の最大スプロケットはグレー/ブラックのまま。
SRAM Red eTap AXS 36T Max リアディレイラー（部品番号00.7518.153.000）はSRAM AXS Appと連動する。
スマートフォンにスラムAXSアプリを入れてリアディレーラーを登録しておけば、動作設定やファームウェア更新、バッテリー残量低下のプッシュ通知も受け取ることもできる。
価格は610ポンド(約8万7千円)。
バッテリー（既存のAXSバッテリーと同じ）は付属していない。新しいリアディレイラーは、すでに入手可能となっている。
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