2021 British Hill Climbチャンピオンシップの男子で注目されたバイクは以下で紹介。
今度は、女子の部だけど、3位となったレベッカ・リチャードソン(Team Brother UK)のバイクが凄い軽さだ。
元々軽いSpecialized Aethosを更に軽量バーツで固めているのだから、更に軽くなっている。ディスク仕様のままで4.7kgは超絶だ。
4.7kgカスタムSpecialized Aethos
リチャードソンのSpecialized Aethoは、この日最も印象的なバイクの一つ。
超軽量のフレームで、56cmのフレームサイズで585gなので、Aethosフレームにはほとんど手を加える必要がない。
そして、パーツはスペインの軽量パーツメーカーDarimoの製品を惜しげもなく使っている。
装着されていたコンポーネントはかなり軽量。リチャードソンは、シマノ・デュラエースDi2のレバー(ラバーボンネットカバーの代わりにグリップテープを使用)をDarimo Ellipseバーに取り付けている。
スペインのバレンシアのワークショップが作るパーツは軽量バイクで使われることが多い。
ヒモで固定ですよ~。このシートポストは2019年1月に販売開始している。
T1 Loopシートポストは65g。
世界最強のファイバーであるダイニーマで作られたロープループで軽量サドルを固定するワイルドなシートポストヘッド。紐ですからねえ~。
サドル・シートポスト、ステム、ハンドルで370gという超軽量。値段は計算したくないほど(^^;
リチャードソンのAethosは、Vittoriaの薄くてしなやかなCorsa Speedチューブラータイヤと、ドイツのコンポーネントブランドAX-Lightnessのチューブラーホイールを装着している。
AX-Lightnessによれば、Ultra Disc 25Tホイールの重量は845gだが、リチャードソンはBerdのポリマーストリングスポークを装着することで、さらなる軽量化を図っている。
スポークはスチール製スポークの12倍の強度対重量比を持っている。つまり、リチャードソンは、スピードを阻害する横方向のフレックスをそれほど犠牲にしない超軽量ホイールを実現できたはず。
AX-Lightnessは、ドイツ・バイエルン州に拠点のあるカーボンパーツメーカーで軽量バイクも販売している。
リチャードソンは、Ashima社のAirotorローターを採用。Airotorローターは1枚85gと、同等のデュラエースよりも約20g軽量。
ドライブトレインは、シマノのDura-Ace R9170グループセットをベースにしている。
チェーンだけは、おそらくそのまま。2×クランクセットは完全に廃止され、SRAM XX1 Eagleクランクセットに取り付けられた1×32tチェーンリングが採用されている。
カセットは、軽量化と効率的なチェーンラインを維持するために、スプロケットを5枚に減らし、さらにCeramicSpeedのOSPWシステムを搭載。
ペダルはSpeedplayのチタンスピンドルナノペダルを使用。
4.7kgカスタムSpecialized Aethos spec
- フレーム: Specialized Aethos
- ハンドルバー: Darimo Ellipse
- ステム: Darimo IX2
- ホイール: AX-Lightness Ultra Disc 25T
- ローター: Ashimo Airotor
- タイヤ: Vittoria Corsa Speed tubular
- リアディレーラー: Shimano Dura-Ace R9150 with CeramicSpeed OSPW system
- クランク: Sram XX1 Eagle with 32t chainring
- シートポスト: Darimo T1 Loop
- ペダル: Speedplay Nano
- 重量: 4.7kg
コメント
興味深い記事を基にした楽しいブログをありがとうございます
この手の軽量化の記事で割と落ちているのがケーブル系ですよね
機材を造った選手自身も見落としている事がよくあります
ココを軽量化すると上手くいくと50g以上出来たりするんでしょね
また楽しいブログ待ってます!
TIKOさん、嬉しいコメントありがとうございます!
軽量ケーブルといえば、Zylonケーブルか、AICANケーブルくらいしか思い浮かばない。
50gの軽量化は大きいですね。自分のバイクも1年ケーブル交換してないので、そろそろ変えようかな。その時は、ネタのためにも軽量ケーブル考えてみます!