チーム・スカイのクリス・フルームは、ベルナール・イノーやエディ・メルクスのようなサイクリング界の偉人たちの一人になるとはまだ考えていない。
現在33歳のクリス・フルームはそのキャリアを終えるまでに、5回目のツール・ド・フランスの優勝を目指している。
チームにはゲラント・トーマスも残留する可能性が高く、まだ2019年のレース予定は未定だ。
ツール・ド・フランス5勝クラブ
ツール・ド・フランスで個人総合優勝を5回おこなった選手をいう。過去には4人しかいない。
- ジャック・アンクティル
- エディ・メルクス
- ベルナール・イノー
- ミゲル・インドゥラインデュライン
「メートルジャック」と呼ばれ、空気抵抗の少ないフォームでタイムトライアルを得意とした。
山岳ステージではなるべくロスを避け最小限のタイム差でゴール。
タイムトライアルでライバルと圧倒的な差をつけレースに勝利するという現代グランツールでの勝ち方はアンクティルからはじまったとも言われている。引用 wikimedia
1957年初出場で初優勝の快挙。1961年から1964年までと4連覇して5勝を飾った。
全てのグランツールで総合優勝した初めての選手として有名。
エディ・メルクス(ベルギー)
ザ・カンニバル(人食い)という愛称で呼ばれている。
なんでも、かんでもゴールをかっさらってしまうから。
史上最強のライダーとも言われ「カンピオニッシモ」の称号ももつ。長い自転車の歴史の中でも
「カンピオニッシモ」と呼ばれているのは、エディ・メルクスとファウスト・コッピだけである。
チャンピオンの中のチャンピオンのこと 伊:Campionissimo
同一年度内にツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアの両方を制する「ダブルツール」を1970年、1972年、1974年の3回も達成。
1974年はさらに世界選手権も制して「トリプルクラウン」を史上初めて達成した選手でもある
ベルナール・イノー(フランス)
ツール | 優勝年度 |
---|---|
ツール・ド・フランス | 1978,1979,1981,1982,1985 |
ジロ・デ・イタリア | 1980,1982,1985 |
ブエルタ・ア・エスパーニャ | 1978,1983 |
平地・山岳・タイムトライアル、いずれも超一流の実力。エディ・メルクスと並び称され真のオールラウンダーと評価されている。
現役時代から、ひざの故障をかかえながらレースに出場。
1980年のツール・ド・フランスでは3連覇がかかっていたが、マイヨ・ジョーヌを着たままリタイヤ。
1985年に不死鳥のように復活して、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスのダブルツールを達成している。
現在は、ASOも引退して孫と暮らしているそうな。
ミゲル・インデュライン(スペイン)
レース名 | 優勝年度 |
---|---|
ツール・ド・フランス総合優勝 | 1991-1995 |
ジロ・デ・イタリア総合優勝 | 1992,1993 |
世界選手権・個人TT | 1995 |
アトランタオリンピック・個人TT | 1996 |
1991~95年の個人総合5連覇を達成。連覇での5勝はインデューラインだけ。
インデュラインのレーススタイルは、基本的にタイムトライアルでライバルに大差を付け、その差を山岳ステージでコントロールするという近代的なスタイル。
ジロとツールのダブルツールを2年連続で達成している。
インデューラインの素晴らしいところは、ステージでの勝利は相手に譲ってあげる所。
当時のアワーレコードに挑戦したこともあり、見事記録達成。
5回目のTour de France勝利を目指している
フルームは、チームメイトのゲラント・トーマス。トム・デュムランに続いて第3位で今年のツール・ド・フランスを終えた。
ランス・アームストロングは7回連続でツール・ド・フランスを連覇したが、ドーピングによりのタイトルは剥奪。
5勝クラブは、4人の偉大なサイクリスト、ジャック・アンクティル、エディ・メルクス、ベルナール・イノー、ミゲル・インデュラインによって達成されている。
フルームは現在33歳。2023年まで、あと4〜5年間はレースをしたいと考えている。9月にあるツアー・オブ・ブリテンの後、2019年のレーススケジュールを決めることになる>
とフルームは付け加えた。
さらに
2023年まで現役を続けるとフルームは38歳。
大ベテランとなっている訳ですが、そこまで現役を続けることが出来たら、更に素晴らしい成績を収めることが出来るかもしれません。
トーマスをジロ・デ・イタリアのエース。フルームをツール・ド・フランスのエースとするのでしょうか? 興味シンシンですね!
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