ファビオ・アルは不運続きの連続だ。
4月に腸骨動脈の狭窄の手術を受けてから、ツール・ド・フランスで早期の復帰にもかかわらず総合14位と復活の兆しを見せた。
だが、続くブエルタ・ア・エスバーニャでは第1ステージで落車。その後、うまく回復することなく第13ステージでリタイヤ。
落車の影響だけかと思っていたが、どうやらエブスタンイン・バー症候群の診断もあったようだ。
2020年は復活の年になるのか? ファビオ・アルが決意を語っている。
評論家を黙らせる決意
多くの専門家は、ブエルタで再び勝てるレベル、ジロで2位となり、ツールでイエロージャージを着るレベルに戻らないと言っていることをファビオ・アルは知っている。
だが、失われた2年間は自分のせいではないと考えているのだ。
グルテン不耐性から腸骨動脈狭窄の手術。そしてエブスタンイン・バー症候群と立て続けにファビオ・アルには悲劇が襲ってくる。
だが、エブスタンイン・バー症候群から少し回復したきたファビオ・アルは、以前のレベルに戻ることが出来ることを知っており、目標のために再び戦う決意を固めている。
評論家を抑え沈黙させたいのだ。
ブエルタで感じた疲労は、エブスタンイン・バー症候群、別名キス病とも言われるウイルス性のやっかいな病気。マーク・カヴェンディシュもこれで不運な2年を過ごしている。
現在でも、最大2時間しかバイクに乗れない状態だが、ゆっくりと回復させ1月から本格的にトレーニングを開始しようと考えている。
まずは、この病気を完全に治すことが先決となりそうだ。
私は誰も恐れない
近年、トッププレイヤーのいる新世代が増えているという事実に関しては、ファビオ・アルは脅威とはみなしていない。
年齢的には、クリス・フルームやニバリなどの高齢なグランドツアーチャンピオンとエガン・ベルナルやレムコの間に位置している。
過去にアルベルト・コンタドールやクリス・フルームなどのライダーと最高の状態でレースしなければならなかったので、誰も恐れていない。
と語っている。
チームの若きエース、タデイ・ポガチャルは強力で彼と一緒にレースすることは楽しみだとも言う。
ただ、コンディションが戻らない場合、スボーツから完全に後退することを検討するかもしれないとも言う。来シーズンはUAE-Team Emiratesとの3年契約の最後の年でもあるからだ。
ファビオ・アルの2020年の目標はグランドツアーとオリンピック。決まっているレース予定はジロ・デ・イタリアのみ。
ファビオ・アルは周囲の雑音を消し、評論家を黙らせる為にも、来年再びグランドツアーで活躍することを目指さなければならない。
なんとか、2年の沈黙を破って再び活躍してくれることを願ってやまない。
頑張れファビオ・アル!
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