今年からXDS Astana Teamは中国国籍でワールドツアーに出場する。
ついに中国ブランドXDSがワールドツアーに参戦となる。これまでホイールは西洋のものをワールドツアーチームは使っていた。
ひと昔前まで中華カーボンホイールと言えば安いけれど性能はどうかと思われていたが、これが変わってきているようだ。
今回紹介するのはLight BicycleのFalcon Turbo Proホイール。価格性能比は素晴らしい。
Falcon Turbo Pro
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Light Bicycleは2011年創業。最新の Falcon Turbo Proのリム形状は波型。リムのサイドウォールの滑らかな曲率は、空気抵抗を減らし、横風に対する安定性を高めると主張。
見た目もかなりインパクトのあるリム形状だ。
リムは、東レT700 & T800 プレミアムカーボンファイバーを使っており、ハブやスポークは好きにカスタマイズして購入できるようになっている。
ハブは、DT SWISS 180、DT SWISS 240 EXP、DT SWISS 350、Industry Nine 1/1、Chris King R45D、Industry Nine Solix、Carbon-Ti X-Hub、Light Bicycle Pace-Hubから選択。
スポークは、カーボン、スチールではSapim CX Ray、Pillar Aero X-TRA 1420、Sapim CX Sprint-リアドライブ側/CX Rayが選択できる。
これほどカスタマイズ可能なホイールはちょっとない。
リムハイトは50mmで1329.28g+/-3%と軽量。これで価格は934ドル(約14万円)だ。
他社ホイールとの比較
上記の動画では3種類のホイールが比較検討されている。
- Light Bicycle Falcon Turbo Pro 1,396g 約14万円
- Zipp 353 NSW 1,255g 約54万円
- Hunt Sub 50s 1,410g 約24万円
重量が大体近いものが比較されている。ただ、値段はZipp 353 NSWだと3倍もする。こちらはザトウクジラのヒレに着想を得た波型リム形状だ。
価格については、Light Bicycleがダイレクト販売をしていることも影響している。
性能はどうだろうか。ホイールのリムの高さが同じくらいならば極端にテスト結果が悪くなるとは思えない。10wも20wも違うとは考えにくい。
Light Bicycleには5年間の保証がついている。さらに自社工場があるので、最新のトレンドを組み込んだ技術がすぐに製造できる。
Falcon Turbo Proの波型リムも最新のものだ。さらに西洋のホイールブランドの工場はほとんどアジアにある。Huntは英国ブランドだが、設計は英国、リム製造は密閉型を使用してアジアで作っている。
ENVEは米国で工場を持っているが自社工場を持っているホイールメーカーは少ない。
さらに製品テストについては、Light Bicycleも以下のテストをしているはず。
- 垂直剛性テスト
- ねじりテスト
- スポーク張力テスト
- 高温抵抗ブレーキテスト
- 1000kmの路面状態シミュレーションテスト
- ホイールトゥルーイングの必要性を減らすための二重応力緩和プロセス
- 衝撃テスト
これは、国際サイクリングユニオン、UCIの要件を超えている。すぐに壊れるようなホイールは作っていないということだ。
性能が変わらず、自分の予算、好みに合わせてハブをチョイス、カスタマイズできる。これほど良いならば一流ホイールを買わなくてもよい時代がそこまできていると言える。
すでに技術、性能は変わらないかもしれない。私も中国のCYCPLUS T2のスマートトレーナーを使っているけれど、なんの問題もない。中国ブランドの技術は一流だ。これで安いのだからいうことなしだ。
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