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スマートトレーナーCycplus T2 インプレ 電気代いらずで驚きの価格に

インプレ
Image credit: chan
この記事は約31分で読めます。

CYCPLUS T2を使って、スマートトレーニングをするために、まずはアプリのインストールとサインインまでを行った。

 

今回紹介するCYCPLUS T2は、電動ポンプAS2 Proを販売している中国のメーカーだ。

 

自分は、3本ローラーと固定ローラーは持っているけど、スマートトレーナーは初めて。

私のようなスマートトレーナー初心者が実際に使えるようになるまでと、手こずった点などを書いていきたい。

スマートトレーナーは高価なので、買い替えをしたりする人は中々いないだろう。価格に合った良いものを購入したいはずだ。

スマートトレーナーについて知らない人もいるはず。まずは、スマートトレーナについて再度学んでみたい。

 

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スマートトレーナーに至るまでの歴史

私の持っている3本ローラーと固定ローラー

 

今は、スマートトレーナーが一押しで紹介されているけれど、昔は固定ローラーや3本ローラーが主流。

私も固定ローラーを2台乗り継いだ。今は、クラシックトレーナー、ターボトレーナーとも呼ばれる。後輪のホイールは取り付けたまま使用できるけれど、抵抗の量は手動で決める。

現在はミノウラのLR760を使っている。3本ローラーでは朝寒い時に新聞読みながら漕いでいた。ただ、距離が伸びない。固定ローラーはケガからの復帰で、主にリハビリで使うことが多かった。

固定ローラーでは以下の動画の中のCTXCvideosを好んでやっていた。インターバルでもしてないと時間も距離も稼げないので。

 

ただ、動画ではいつも同じ人しか走っていないのであきる。当たり前だ(笑

では、自転車のトレーニングはどのように進化していったのか。

 

心拍計

 

トレーニングの変化が本格的に始まったのは1980年代。まずは心拍計の登場だ。ハートレートモニターとも呼ばれる。

トレーニングの手法は、長時間の低強度のベースマイルと肺活量の多いレースの組み合わせから、テンポトレーニングや高強度インターバルトレーニングに似たドリルへとすでに移行していた。

だが、携帯型の心拍数モニターが容易に入手できるようになってからは、推測ではなく目に見える形で測定が可能となったのだ。

以前は実験室でしか使われていなかった心拍数モニターは、サイクリストが路上でトレーニングゾーン(BPMが高いほど強度が高い)を作るために、自分の心拍数を使うことを可能にした。

トレーニングプランの過程で、自分の心肺機能がどのように適応しているかを確認することができ、高強度の努力をより長く続けたり、さらにハードに追い込んだりすることが可能となった。

心拍モニターは今でも使われている製品だ。私も使っていたけど、体調と走りの良さが心拍数とあまりリンクしてないと思って、今では使っていない。んっ、確かベルトがちぎれたから捨てたんだっけ。覚えていないほど過去の話。

 

Photo credit: joebeone on VisualHunt

 

現在の心拍数モニターは、初期のものよりはるかに精度が高く、価格も手頃で、トレーニングに対する身体の反応を追跡する最も安価な方法となっている。

さらに、腕時計でも心拍数が図れ、スマホやパソコンに数値も簡単に取り込むことができる。今でも使われているのがハートレイトモニター、心拍計だ。

 

パワーメーター

Photo credit: Glory Cycles on Visualhunt.com

 

パワーメーターは、1990年代に心拍計に続いて登場し、さらに進化した。心拍計はタイムラグがあったり、天候や体調などの外的要因に影響されることがあるが、パワーメーターは努力の結果をライブで即座に表示してくれる。

さらに、トレーニングの負荷がサイクリストの総合的なフィットネスにどのような影響を与えるかをセッション終了前に示すことで、トレーニングプランに科学的な精度をもたらし、オーバートレーニングを未然に防ぐことができるようになった。

心拍数のデータと組み合わせることで、サイクリストは自分の能力や強み、さらには取り組むべき弱点を極めて明確に把握することができる。

 

前世紀末に生理学的データの測定方法が変化したとすれば、2000年代に入ってからは、距離、速度、標高といったライドの中核となる統計データにスポットライトが当てられるようになった。

その背景には、ヘッドユニットの進化がある。1800年代後半に誕生した最初のサイクロメーターは、前輪の円周と走行中の回転数を掛け合わせて距離を測定していた。

その1世紀後には、GPSを利用したサイクリングコンピュータが登場し、走行中の指標をピンポイントで把握できるようになる。

さらに、ANT+とBluetoothの使用により、ヘッドユニットはパワーメーターや心拍数モニターと通信できるようになり、クラブサイクリストはハンドルバーを見るだけでライドのライブフィードバックを得ることができるようになった。

しかも、価格は数十万円の世界から数万円台まで下がり手に入りやすくなる。また、自分で取り付けることも出来るようになったのだから凄い進歩だ。

私みたいに、ただ単にパワーの値を見たい人ならば、クランクに取り付けるだけでパワーが測れるのだから本当に便利だ。

 

屋外トレーニングは分類され、2010年代はスマートなダイレクトドライブモデルが登場したことで、インドアトレーニングは一般の人が楽しめるものへと変わった。

ハートレイトモニター、パワーメーターを使うことで、走りを数値としてとらえることがマアチュアサイクリストでも簡単になってきたのだ。

 

Photo credit: seagers on Visualhunt.com

 

また、Zwiftが2015年に登場。仮想トレーニングプラットフォームの登場は、ライダーがトレーニングや競争を行うためのバーチャルな世界を作り出した。クラブでのライドと同じくらい楽しく魅力的なものにした。

Zwiftはライディングを非常に便利にしてくれたので、ターボセッションは、天気が悪いときや寒くて外に出られないときに行うものではなく、年間を通して行うトレーニングの一部となっている。

 

スマートトレーナー

2015年登場のTacx Neo Smart Photo credit: Glory Cycles on VisualHunt.com

 

パワーメーターをスマホやパソコンのアプリにつなげるには、BluetoothやANTの通信規格を使ってパワーメーターに対応したサイクルコンピューターも必要。

初期の頃は、中々つながらず環境構築に苦労した人も多かった。だが、ここでパワーメーターのいらないスマートトレーナーが登場。

上記のTacx Neo Smartが、ブランド初となるダイレクトドライブ方式のスマートトレーナーとして2015年に発売された。

この頃は、ZwiftといえばTacxトレーナーと言われるほど皆が使っていた。

 

ダイレクトドライブ方式とは

自転車のリアホイールを取り外して、自転車のチェーンをローラー台側のスプロケットに直接設置することで使用する。 タイヤ・ホイールが必要ないので、タイヤ・ホイールの消耗と騒音が抑えられる。

 

室内トレーニングの先駆けとなったといってもよい製品だ。コロナで外に出れないことで、インドアトレーナーの人気は爆発。品切れ状態となったことは記憶に新しい。

では、具体的にスマートトレーナーとはどんなものだろうか。

 

スマートトレーナーとは

 

スマートトレーナーにはパワーメーターの機能が内蔵されている。だから、あとは自転車とバーチャルアプリ、アプリを表示させるパソコン、スマホ、タブレットがあれば良いだけとなる。

スマートトレーナーは、 バーチャルアプリに接続して表現されている地形に合わせて負荷が自動で変わってくれる。バーチャル空間内で坂道、ドラフティング効果を再現することも可能なのだ。

さらに、決められたレベルのパワー出力を維持するERG モードを使用することもできる。これは、特定のパワーまたは心拍数トレーニング ゾーンをターゲットにする場合に最適となる。

 

これまでの固定トレーナーだと、負荷はリモコンシフターで変える必要がある。3本ローラーにもダイヤルがついていて負荷の変更は可能。しかし、一回降りてダイヤルを回さない限り負荷は変えられない。

スマートトレーナーの場合には、バーチャルアプリと連動して登りにくると、自動で負荷がかかるようになる。

さらに、同じコースを走っているライダーの後ろにつくとドラフティング効果も効いてくるのだ。パワーが少なくて済む。実際に走っている状態と近くなる。

ただ、私も知識としてはなんとなく知っていたれど、実際に画面を見ながら登りに来ると負荷がかかるというのは経験したことがなかったので、どんなものか興味津々だった。

 

スマートトレーナーの場所の確保

スマートトレーナーでトレーニングしようと思ったら場所の確保が大切となる。私の場合には、階段下の倉庫。

ここにロードバイクも置いているのだけど、倉庫棚はあるは、冬用タイヤが4本もあって狭い。奥行は畳一枚分しかない。

ケガからのリハビリの時にも、固定ローラーをここに置いて漕いでいた。ただ、固定トレーナーだと後輪もつけたままなので、かなり長さが長くなる。

実際、ドアが閉めれないので騒音が凄いことに。最悪、ドアも閉めれるようにまずは倉庫の整理からた始めた。

スマートトレーナーにも2種類あってダイレクトドライブ方式とタイヤドライブ式がある。

タイヤドライブ式は、固定ローラーに通信機能がついてスマートトレーナーとなっている。

ただ、後輪もつけたまま設置となるとかなりの長さが必要となる。最近ではスマートトレーナーの主流はダイレクトドライブ式となっている。

タイヤドライブ式は価格は抑えられるけど、タイヤが摩耗してしまう。私は固定ローラーで漕いでいる時に、タイヤがパーンという大音量とともにパンクしたことがある。

もう、ほとんどタイヤの表面も削れてなかったほど。ダイレクトドライブ式が良いか、タイヤドライブ式が良いかは、人によって判断も変わってくる。

設置スペースという観点からみると、製品にもよるけれど後輪がいらないダイレクトドライブ式が省スペースで済む。

さらにダイレクトドライブ式は、折りたためる機能がついたものが多い。使わない場合には場所も取らないのだ。これは私のように狭い倉庫で使う場合には有効だ。

そんなこんなで、本棚をのけてタイヤを奥に整理。ようやく設置スペースができた。

 

CYCPLUS T2の開封

突然中国から届いた。なんでも関税とかで800円いると。しかし、なんと自宅には現金がない。

財布と小銭入れから5円玉まで掻き出してなんとか800円を捻出。停電とかなるとATMも使えなくなるのだから、現金も持っていないと。

CYCPLUSに連絡すると全ての関税は同社が支払ってくれるとのこと。10速のスプロケットが中国国内しかなく、事前に価格が分からなかったようだ。ペイパルで支払ってくれた。

これは買う人には大変助かる。

 

箱をあけるとCYCPLUSの文字が。これはマットだった。これを買わなくてよいのは凄くいいですね。

このマットの大きさは、168cm×74cm。最低限、これだけのスペースがあれば自転車とスマートトレーナーは設置できる。

扇風機とか前に置くノートパソコン、タブレットの位置はまた考えないといない。

 

マットをめくると、パーツ類が並べられていた。これを解読しなくては~。

この箱をあげるには、左右にある窪みに手を入れてから持ち上げた。

 

更にめくると、Cycplus T2が出てきた。すでにスプロケットが取り付けてあるので組み立てがいらない。

新品のスプロケットが取り付けた状態で送られてくる。後から買い足して、自分がくっつけるという作業がいらないのだ。これはめんどくさがりの私にはとても助かる。

重量は15.2kg。自宅にある最も重いダンベルが15kgなので、取り出す時もそれほど重いとは思わなかった。なんならワンハンドローイングの代わりになるくらいの重さ。

配達員も箱を軽々と持って運んでいたので、全体でも20kg以下。腰が抜けるほどではないみたい。

 

CYCPLUS T2の本体

Image credit: chan 以下同様

う~ん、これは綺麗。もっとごついものを想像していたけれど、これほどすっきりとスマートにデザインされているとは~。

上に取っ手があるので、持ち運びはとても便利だ。スマートトレーナーの中には、取っ手がないものもある。この場合、20kgでも持ち運ぶのは苦労するだろう。

特に毎回、乗るたびにセットしないといけないとなると重量は結構問題となってくる。

 

ちなみにサイズは、300 x 257 x 510 mmとかなりコンパクト。足の部分もうまく収まっている。足を開く時には、黒い丸いボタン(ロックキャッチ)を押す。

 

こちらから見ると幅は275mm。本体部分の厚みは60mm。これくらいで支えられるのかという薄さ。

 

こちらが開いてみたところ。倉庫が狭すぎて後ろに下がれないので全景がとれない(汗;

 

玄関に折りて撮影。足を広げた時の大きさは520 x 699mm。マットの幅が740mmなので、本体をマットの中心に置くとちょうどよい感じ。マットの折り目が中心なのでわかりやすい。

 

足がコンパクトに折りたためるように、長さが違うように設計されている。良く考えてますね。

 

足の下のパット部分。シリカゲル パッドで振動をしっかりと吸収してくれる。

もし、床が傾いていたりした場合には、時計回りに回すと足の高さが上がり、反時計回りに回すと足の高さが下がる。

シリカゲル パッドと金属プレート構造を特徴としており、サイクリング中に左右に約8度の動きを可能にしている。

 

公式サイトの動画ではペダリングに合わせて動いている様子がわかる。

 

組み立て

ユーザーマニュアルは小さな冊子。

 

ページをめくるとなんとイングリッシュ!

こりゃわからんと思っていたら、以下のサイトに日本語マニュアルがあった。manuals.plusというサイトで、色々な製品のマニュアルを日本語化してくれているのだ。ありがたや~。

 

上記のマニュアルは最初に取り付けられているカセットを違うものに変更する時に必要となるだけだ。

私の場合、すでにカセットはついているので、あとはクイックシャフトを取り付けるだけだと思っていた。

 

はいらない!

シャフトを取り付けて、さて、バイクを取り付けようとしたけれど、はまらない。これは、最初にセッティングしてあったのがリアスルーアクスル用のアダプターがついていたからだ。

つまり、ディスクブレーキのロードバイク用のエンド幅設定になっていたため。

 

アダプターの種類

アダプターは4つ付属している。ディスクロードで11速を持っている人は以下の項目は全く関係ない。それこそ、何もしなくて良い。

私の場合にはリムブレーキバイクだったのでアダプターの交換が必要となった。

 

リムブレーキ用

リムブレーキのアダプター。右がドライブ側。左が非ドライブ側のアダプター。

 

ドライブ側のアダプターはネジ切ってあるのでクルクル回して差し込みこむ。

 

最後に付属のアーレンキーで締めておく。工具もついているのがいいところ。

 

非ドライブ側は、リムブレーキモデルのバイクなので130の数字が見える側で差し込む。こちらは本当に差し込むだけ。

  • クイックリリースアダプター R (05)5mm×130mm リムブレーキロード
  • クイックリリースアダプター L (06)5mm×135mm ディスクブレーキロード

 

ディスクブレーキ用

ドライブ側のアダプターはネジ切ってあるのでクルクル回して差し込み、最後に付属の17mmのスパナで締めておく。

 

ロード用とマウンテンバイク用のアダプターがあり、ロードのディスクロードを設置する場合には、142と書いてある部分を外側にする。

  • スルーアクスルアダプター R12mm×142mm ロード用
  • スルーアクスルアダプター L12mm×148mm マウンテンバイク用

 

設置でリムブレーキバイクの場合は、このアダプターを入れ替える部分が迷うだけだ。私も迷ったので、参考にしていただければ幸い。

 

設置の仕方はCYCPLUSにも動画がある。上記の動画のリムブレーキ用アダプターからディスクブレーキアダプターへの取り換え動画。

 

バイクの設置後

バイクのギアチェンジをして、一番重たいギアにしておく。自転車のチェーンを T2 のカセットの最小スプロケットに合わせ、フレームを T2 に取り付ける。

 

リアディレーラーを下げて取り付け Image credit: CYCPLUS

リアディレーラーを少し下に手で下げると取り付けやすい。

はっきりいって私のもっているミノウラの固定ローラーよりも取り付けは簡単。固定ローラーは幅を決めるのがとても時間がかかるだ。

 

しかし、新品のギアの綺麗なこと。普段は、12-25を使っているのだけど、装備されていたのは、12-28。28なんて初めて使う。

 

かくして設置完了。リアホイールを回す空間がいらないので凄くコンパクトに思える。

 

アプリでトレーニング

CYCPLUSのアプリの機能紹介。まず、インストールして起動すると機種の選択画面に。

 

T2を選択して検索。この時に、CYCPLUS T2の電源をいれておく。私の場合には電源を全くつないでいないので、足を回しておく。

 

最初につなぐとバージョンアップを促すメッセージが。このアプリで本体のバージョンアップが行える。

 

アップデート成功。

 

トレーニングとワークアウトをするには右上の自転車マークをクリック。

 

パワーと勾配を自分の好きな数値にして一定条件でトレーニングすることができる。これならLSDでテレビやパソコン見ながらでもできそう。

 

ワークアウトもある。これは地獄のトレーニングが出そう。カスタムで作ることも可能だ。

 

より実走に近づけるために自分自身のデータが入力できる。各項目について詳しい解説を聞いてみた。

 

チェーンの伝送係数
この設定は、パワーメーターと実際の出力の微細なパーセンテージ差を調整するために使用される。

  • デフォルト値は97%: 例えば、100Wの出力を基準
  • 94%に調整する場合: 現在の変換効率が97%より低いと判断した場合、実際の出力値が増加する
  • 100%に調整する場合: 現在の変換効率が97%より高いと判断した場合、実際の出力値が減少する。
    調整範囲は94%~100%で、全体的な出力変化は±3%

 

下り坂係数

これは、ライディング・プラットフォームが下り坂をシミュレートする際に、どれだけの“坂道”の変化を提供するかを示す値。

下り坂係数が大きいほど、シミュレートされた下り坂での加速感や失重感が強くなる。つまり、この数値が大きければ大きいほど、下り坂を下るときの速度や流れがよりスムーズに感じられる。

 

上り坂係数

下り坂係数とは逆で、上り坂をシミュレートする際の坂道の変化を示している。この数値が大きいほど、上り坂がより急峻になり、より多くの抵抗が加わり、登坂の挑戦が強化される。

 

ERGモードパワー標準化(功率平滑化)

この設定は、バーチャルアプリで使用する際に、パワー出力をより滑らかにするためのもの。これにより、出力曲線がギザギザにならず、熟練ライダーのような安定した出力曲線に近づく。

これらの係数を調整することで、よりリアルなライディング体験が可能となる。ユーザーは自分の体力やトレーニングの目的に合わせて、この数値を調整可能。

特に特別な必要がなければ、アプリ内のデフォルト設定を使用することを勧められている。

 

T2とT3の違い

スペック表で違う部分だけを抜き出して表示。

上から順に、最大パワーの計測値が2200WまでしかT2は計測できない。しかし、一般のサイクリストで2000Wも一瞬でも出せる人がいるだろうか。これはもう無視してもよいだろう。

最大斜度の計測は17%までしかT2は出来ない。ただ、17%もの斜度をトレーニングで使う人はそうそういるだろうか。プロレースを見ていたら、当たり前に出てくるけど、一般ユーザーで相当なクライマーでないと、そんな勾配が必要になる人はそれほどいないだろう。

T3は、アプリで左右のペダリングバランスをスマホのアプリで見ることができる。これはT3の素晴らしい機能の一つだ。パイオニアのパワーメーターのような機能がついているということだ。

ただ、パーセンテージが出るだけのようなのでパイオニアのパワーメーターのようにペダリング角度を見るとかの機能はない。

パイオニアのパワーメーターの持っている人でも、一度見たらもう見ないと言う人も結構いるとか。プロを目指す人とかは必要な機能と言ってもよいかも。

高さは37mmもT2のほうが低い。これは重量にも表れていて4.2kgも違うのだ。これだけ違えば持ち運びの際に腰の負担も全く違う。

T3のほうが大きいだけに、より大きなパワーも測定できるけれども、全く問題ないのでは。

何故なら、Wahoo KICKR COREで1800W、Elite SUITOで1900Wまでしか計測できない。

T2は8速から12速まで対応。これは古いロードバイクを持っている人とかでも対応可能なのだ。現在ここまで対応している機種は少ない。

どうしても、フラッグシップモデルが欲しい人は、T3だけど後で紹介するけれどT2との価格の差はやばい。こちらのサイトからクーポンコードを入力して購入するとさらに安く購入できるのだ。

 

付属品が凄い

まず、マットがついているのがいいですね。厚みは6mm。

マットはWahooだと14,000円。ゴリックスでも3千円台。CYCPLUSのマットのいいところは、折りたためることと、折りたたみの線が結構役に立つこと。

丸めるタイプは逆に場所を取ってしまう。

GORIX(ゴリックス) トレーニングマット 自転車 [ 防振 防音 床の保護マット ] (GX-MAT) (マットブラック)
GORIX(ゴリックス)
商品内容:トレーニングマット / サイズ:展開サイズ:幅850mm/長さ1735mm・厚み6mm・包装サイズ約87x13x13cm / 本体重量:約740g

 

Bluetooth接続がうまくいかない場合のために、USB接続も出来るANTレシーバーも付属でついている。すぐにつながったので全く必要なし。

 

最初についていたカセットを変更する時のために、工具も一緒に入っている。スペーサーも5個も入っているとは~。

 

そして、カセットもクイックリリースも新品がついてくる。よく見るとカセットはShimanoではない。SUNSHINE-SGと書いてある。なんでも10速のスプロケット自体が日本の倉庫になく、中国から発送したためだそうだ。

T2は8速から対応している。

8速や9速を希望される場合 ご注文時に「備考欄」に記載するか、カスタマーサービスまで連絡すると対応してくれる。

SUNSHINE-SGのカセットは、性能的には全く問題ない。これでも買おうとしたら3,000円以上はする。

付属品の出費、カセットの取り付けだけとってみても初心者には嬉しい配慮だ。これだけついてくるスマートトレーナーは他にあるのだろうか。

 

電源不要で電気代0円

 

T2は、50個の高性能ネオジム鉄ボロン磁石を備えたブラシレスモーターで駆動するため自己発電が可能。

つまり電源不要なのだ。一応電源コードはついているけど、自分は実験のために全く使っていない。T2の接続検索から、MyWhooshの実走でも全く問題ない。

全く電源をつかわない場合を注意点を聞いてみた。

電源なしでの使用で、ライディングトレーナーを損傷することはない。ただ、電源なしでは下り坂やフライホイールの慣性をシミュレートできないというデメリットがある。

電源なしでもCYCPLUSアプリは使用可能だが、まずペダリングを開始して発電し、無線接続を確立する必要がある。

ペダリングを停止するとLEDライトは消えるが、保存されている電力は5分間無線信号をサポートする。

低速での走行(<15km/h)の場合、最大傾斜角度は15%未満になるが、高速走行時には影響はない。高強度のライダーには、電源を接続して使用することを推奨されている。

 

ペダリングを停止した後、電源はT2の冷却のために追加の電力を供給する。

高強度のパワーで漕ぐライダー、何時間も連続して乗るライダーは電源を供給したほうが良い。本体を冷却する必要があるからだ。

私のようにポタポタライドならば全く問題なさそうだ。さらに、レース会場で使う時も電源なしで使えるのだから超便利だ。しかも、T2は15kgと軽い。持ち歩いて取っ手も付いているので、それほど苦になる重さではない。

 

電力消費量は?

待機時の消費電力は非常に少なく、主に制御部分が動作しているのみ。

走行中はほとんどの抵抗は自発電で供給され、急加速や滑走時に外部電力が必要となるだけ。

通常の走行時は外部電力は消費しない。ただし、冷却が必要な場合や負荷が大きい場合には例外的に外部電力が使われる。最大消費電力は、アダプターの供給限界を超えることはない。

 

MyWhooshを使ってのライド

接続はあっという間。T2にはケイデンス機能もついているので、はっきりいうとサイクルコンピューターはいらなくなる。

大体後輪を外すのだから、サイコンで表示できるのはパワーとケイデンスのみとなる。最初はなんでスピードが出ないのかと思っていたけど、センサーは後輪についているのだから当たり前ですよね。

実際に、スマートトレーニングでバーチャルライドをしてみた。もう、面白くて毎日やっている(笑

MyWhooshは本当に良くできている。画面左にコースと誰が走っているかが表示されている。後ろから人がくるのがわかるのだ。

さらに、右側の画面で後ろにいるライダーが何倍で漕いできているのかもわかる。長い距離を3倍以上で走っている人にはついていくことはできない。

相手とのタイム差も出る。8秒も離れるともう見えなくなる。40km/h出したって、中々ついていけない。まあ、抜かれるばかりだ。一人でサイクリングしていると、誰とも競わないので人と走る感覚ととても楽しい。

ただ、スマートトレーナーのほうが実走よりもスピードが出にくい。MyWhooshにはスプリント区間もあるのだけど、まあ400mの辛いこと、辛いこと。

これは、私の脚がなさすぎなんだろうけど、かなりきつい。頑張ったらトップ5入りしたけれど、頑張りすぎて膝に痛みが~。忘れていた。私はガラスの膝だった。

 

T2は、登りにくると抵抗が自動で強くなる。さらに人の後ろにつくとちゃんとドラフティング効果も得られる。MyWhooshではパワーの値が緑になる。これも再現してくれるのだから面白い。

15kgと本体は軽いけれど、ダンシングしてももがいてもまったく転倒するような気配はない。

実際に走っている感覚と足を回すことは、あまり変わらない。これはスマホのアプリで微調整していることも関係しているのかもしれない。

 

今更ながらのスマトレのメリット

これまで人がやっていることでしか知らなかったけれど、スマートトレーニングのメリットは非常に大きい。

 

事故やケガがない

特に、私はもうケガをすることができない。これまで何度救急車で運ばれたことか。覚えているだけでも

  • 頭部骨折2回 脳内出血
  • 鎖骨骨折・肩甲骨骨折、右肘脱臼骨折が同時
  • 肩の亜脱臼
  • 左手親指脱臼骨折
  • 肋骨骨折
  • 骨盤骨折
  • 頸椎捻挫

覚えている骨折だけで、何か所あることやら。病院で縫った針数は凄い数だ。入院も何回したことか。もう、これ以上家族に迷惑はかけられないのだ。

レースで落車するのは走る位置が悪い。貰い事故もあるし。気を付けていても、道路には穴や石が落ちている。横断歩道を渡っていても、バイクに跳ねられる。

頸椎捻挫をするまでは、毎月1,000kmを下回った月は少ない。ただ、長く乗っていると、何が起こるか予測がつかないのだ。それがどうだろう、自宅で楽しく自転車に乗れればいうことない。まず、車やバイク、人と接触することはない。

自分で落車することもはない。ケガは膝を痛めるくらいだ。この事故をしないメリットは最も自分には大きいことだ。

スマトレがメインになったら、自動車保険につけている弁護士特約と自転車特約もやめようかと思う。さらに障害保険も少し金額を下げてもよいかも。

ケガしたら痛いのだ。さらにリハビリは大変時間がかかるし、気力もいる。事故の心配がないということは気分的にもメリットが大きい。

 

時間短縮

これから寒くなる時期、走り出す前に準備がかかる。

  • ビブショーツを履く
  • ウインドブレーカー
  • ネックウォーマー
  • イヤーウォーマー
  • シューズカバー

まあ、5分はかかる。さらに、ドアを開けた瞬間に雨が降っていた場合の落胆といったらない。小雨ならば、気のせいだと思って走り出すけど、ザーザーになったら帰るしかないし。

これがスマートトレーナーだったら、レーパン履くだけで始められる。上半身は普段着でも良い。どうせ脱いでいくのだから。この気軽さと、時間短縮のメリットは計り知れない。

私は、汗かきでないので終わったら、あとは順次着ていくだけだし。

 

楽しさが違う

これまでの3本ローラー、固定ローラーと比べると、より実走感がある。この実走感は見ている画面が変わるからだ。このバーチャルアプリの走りはとても面白い。

MyWhooshのフリーロードしかまだしていないけれど、コースが沢山あってまだ制覇出来ていない。次にバージョンアップがあるまでに制覇できることやら。

実走感では3本ローラーもあるのだけど、気が抜けない。ちょっと気を抜くと落ちてしまうのだ。スマートトレーナーだったら、腕組みしたまま上半身を起こしていてもOK。

走っていても、世界中の人が相手だし、女性も沢山走っている。ランナーも走っている。トレーニングでガシガシ乗る人には、ワークアウトがいくらでもある。

自分でもワークアウトは作れる。数値で自分の向上具合もわかるのだから、これほど面白いことはないだろう。

これまで、固定ローラーは嫌いだったけれど、スマートトレーナーだったら楽しいので毎日でも乗れる。しかも、短い距離でも長い距離でも思いのままだ。

 

サポートのレスポンスが速い

これも見逃せないメリットと言ってよい。日本のサイトでも、AIが出てきて結局なんの質問の回答にもなっていないことが多い。

だけど、CYCPLUSのメールサポートは物凄くレスポンスが速い。サポート時間は月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時30分(香港時間)となっているけど、大抵質問してもすぐに回答が得られる。

これは非常に大きいメリットだ。日本語の質問、回答で良いので安心して質問も出来るのだ。たまに漢字のおかしな部分があるが、それは翻訳すると意味がわかる。

 

まとめ

はじめてスマートトレーナーを使ってみたが、もうはまっている(笑。

同じ距離を走っても、間違いなくスマートトレーナーのほうが足を回しているのは間違いない。ケイデンスも、実走よりも間違いなく回している。

何故なら、重いギアだと長く続けられないから、軽いので回すしかないのだ。足のなさは回転で補うしかない。月1,000km以上乗っていた時には、重いギアでグイグイいけたけど、これは仕方がない。

そして、気になるスマートトレーナーT2のお値段だが、799$が499$に値下げ。Amazonではもう買えない。本社に在庫があるだけだ。皆さん急がないと。

実に価格は7万円台。さらにクーポンコードCYCPLUST2を入力すると5%割引となる。

T3との比較でも述べたが、性能の差は最大負荷の値くらいのものだ。当然T3のほうが性能もよいが、1,099$するので約16万円台。円高が進んでもそれほど一気には下がらない。

それがT2ならば、なんとT3の半額以下で買えてしまうのだ。10数万円出すとなると、ちょっと買うのに躊躇してしまう。というか、私では手の届かない価格だ。

私が買ったミノウラLR760の固定ローラーは9年前で3万円した。今ならば、固定ローラー買うよりも7万円だしてスマートトレーナーだ。

さらに、マットもカセットも付いている。バーチャルアプリは無料のMyWhooshで十二分。すぐに始められるのだ。これほど良い製品はない。お勧めできるスマートトレーナーだ。

 

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