フランスで行われたモン・ヴァントゥ チャレンジのワンデイレース。
2回目の開催だったが、素晴らしい戦いを見せてくれた。 NIPPO DELKO One Provence
から出場したfumyと岡篤志の二人はDNF。中根英登は67位。放送中、全く姿を見ることは出来なかったのは残念。
Vaison-la-Romaine › Mont Ventoux (179k)
コースは昨年よりも、距離が伸びている。昨年は173kmで今年は179km。コース的には一緒なんですけどね。
コースは、シャレーレイナールまで登って、もう1回まわって登ってくる。
このモンヴァントゥのコースと言えば、ナイロ・キンタナが今年、ツール・ド・ラ・プロヴァンス第3ステージで登っており驚異の走りを見せた。
この時には、頂上までではなくて、ゴール手前6キロのシャレーレイナール(登坂距離9.5km/平均勾配9.3%)までのコース。
今回はフルコースで走ることになるので、新記録が出るのかが注目されていた。
ストリーミングはラスト50kmから
ストリーミングで見れるようになったのは残り50km地点から。逃げているのは、ルーベン・フェルナンデス(Rubén Fernández)。
2015年から2019年までモビスターで走っていたライダー。今年からEuskaltel – Euskadiで走っているが、足は間違いなくワールドツアーレベルだ。
10キロで1分縮めて来る集団。先頭は、ミゲルアンヘル・ロペスのためにアスタナが引く。
後ろはリッチー・ポートのためにトレック、そしてナイロ・キンタナのためにアルケアサムシックが陣取っている。
昨年、ロマン・バルデと死闘を演じたヘスス・エラダも連覇を狙っている。今回、昨年2位のロマン・バルデがいないのは残念。
20kmを切ってコフィディスが先頭に。アスタナが後ろに続いている。アルケアサムシックも一人先頭付近に配置。
15kmを切ってルーベン・フェルナンデスが捕まったあとに、二人がアタック!
だが、彼らは15秒まで離すが、残り12kmで捕まる。
今度は、ピエール・ラトゥールがアタック。結構一杯な感じの走りで後続を15秒まで突き放す。
ラトゥールは、Team Total Direct Energieに移籍という噂がある。
だが、そこにジョインしたのは
ギヨーム・マルタン(Cofidis, Solutions Crédits)が追いついて、しばらくランデブーしていたが、ギヨーム・マルタンが単独になる。
今回ゼッケンナンバーは昨年優勝のヘスス・エラダにエースナンバーを渡しているが、実力的には2020ツール総合12位と群を抜いている。
結構良いペースで後続を引き離したので、これはマルタンが優勝かと思われたが。
残る集団からアタックをかけたのは、アレクサンドル・ウラソフ(Astana Pro Team)。彼は一気にギヨーム・マルタンとの差を詰めて追いついてしまう。
しかも、ギヨーム・マルタンも置いて行ってしまう力強さを見せる。
アレクサンドル・ウラソフのアタックで、後ろは崩壊。リッチー・ポートが追走をかけ、ナイロ・キンタナが続く。
ナイロ・キンタナはやはり、先月の落車で万全の調子ではないようだ。膝を打撲したのはやはり、走りに影響しているのは間違いない。
アレクサンドル・ウラソフは、ギヨーム・マルタンを抜いたリッチー・ポートに追走されるが、背中に小さく見える距離で14秒までしかタイム差を縮めさせない。
最後は18秒離して勝利!
今年、Gazprom-RusVeloから移籍してきた24歳のロシア人は本物だ。2020ツール・ド・ラ・プロヴァンスでも、ナイロ・キンタナに続いて総合2位。
ルート・ドクタシーでも、ベルナル、シヴァコフに続いて総合3位。今後はジロに出場するようになっているが、エースが務まるのではないだろうか?
凄いライダーが、また出てきた。アスタナのエースのミゲルアンヘル・ロペスは12位に沈んでいる。
リザルト
- アレクサンドル・ウラソフ(Astana Pro Team)
- リッチー・ポート(Trek – Segafredo) +0:18
- ギヨーム・マルタン(Cofidis, Solutions Crédits) +0:59
- ピエール・ラトゥール(AG2R La Mondiale) +1:29
- ファビオ・アル(UAE-Team Emirates) +1:38
ナイロ・キンタナは8位の1分57秒遅れ。
コメント
中根英登選手はDNSではなくて、29:58遅れの67位で完走してますよ。
ですね。昨晩のリザルトでは名前はあったんですけど順位はなかったんですよ。なのでDNSかと思ってました。訂正しておきました。