ジロ・デ・イタリア第9ステージは8人の逃げが決まった。
最後まで、集団に捕まらなったライダーは4人。最後は、イネオスのジョナタン・カストロビエホとEF Pro cyclingのルーベン・ゲレイロの二人となり、ルーベン・ゲレイロが勝利。
だが、一緒に逃げていた2017年アメリカチャンピオンのローレンス・ワーバス(Larry Warbasse) AG2R La Mondialeは、ルーベン・ゲレイロの走りを批判。
最後には限界
ローレンス・ワーバスの言い分はこうだ。
ゲレイロは今日、本当にクソみたいな走りをしていた。だから、彼は賢かったのかもしれないが、スプリントのために脚を温存していたんだ。
誰も彼の乗り方を好まなかった。彼は避けていたが、それがバイクレースだ。
とワーバスは、雨が降りしきる中で記者団に語った。
例えば、後ろのエースのために逃げをつぶす作戦であるとか、山岳ポイントを他チームに渡さないためだとか、何か理由があれば一緒に逃げているメンバーも引かなくても納得する。
ローレンス・ワーバスは最後から2番目の登りで限界に達しており、ジョナタン・カストロビエホのアタックについていけなかった。
残念ながら5位に終わっている。
ルーベン・ゲレイロの言い分
ローレンス・ワーバスの批判に対するルーベン・ゲレイロの発言はこうだ。
ワーパスは、とても良い走りをしていた。彼は優勝を狙っていたのかもしれない。
それがサイクリングだ。私にとって重要なのは、チームにとって2つ目の勝利。本当に誇りに思うよ。
カストロビエホはフラットなところでは一番強かったので、私は苦しんでいたし、最後の1キロは自分に合っていると思ってエネルギーを蓄えていた。
休憩中はあまり仕事をしなかった。重要なのは勝つことだった。
実際にラスト1kmから、ルーベン・ゲレイロは全く前に出ていない。しかも、最後の500mは向かい風。
普通二人で逃げていて、こんなに長く前に出ないことはありえないこと。しかも、向かい風ならば、後ろにいたほうが有利なのは当然。
スプリント力のあるルーベン・ゲレイロならば、先頭交代していても勝てたはず。
誰しも、勝ちたいのは一緒だ。EF Pro cyclingに2度目の勝利が欲しかったのもわかるが、AG2Rなんてジロで1勝もあげていない。
ルーベン・ゲレイロの走りをローレンス・ワーバスが批判し、失望する気もわかる。勝ち逃げになることはレースでは中々ない。
少ないチャンスに掛けているライダーにとっては、とても残念な走りだったと思う。
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