ツール第19ステージは、前日に続いてまたもJumbo-Vismaが勝利。
黄色に緑に赤い水玉の3賞を独占し、さらにステージ勝利は5勝。第19ステージもワウト・ファンアールト向けのゴールだったけど、Jumbo-Vismaはクリストフ・ラポルトで勝負。
それでも、勝利を演出できたのはワウト・ファンアールトの引きにあった。それについて、二人のスプリンターがインタビューで答えている。
ジャスパー・フィリップセン
ステージ2位となったAlpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセン。ラウンドアバウトでミスをしてチームメイトのホイールを失ってしまう。
ゴールは2秒届かなかった。
これは大きな機会損失だ。自分のせいだと思う。フィニッシュまで1.5kmのカーブで、チームメイトの一人のハンドルを切ってしまい、ラポルトに差を広げられてしまった。
確かに混沌とした決勝戦だったが、こんなことはあってはならないことなんだ。
ゴールで2秒届かなかった理由は?
理由? タフなレースだった、そのせいかもしれない。その瞬間、私には2つの選択肢があった。スプリントを危険にさらしてでも、できるだけ早くラポルトとの差を縮めるか、待つかのどちらかだった。
私は2番目の選択肢を選んだ。ラポルトは完全に優位に立った。
他に選択肢はない。いい脚をしていたし、実際のスプリントでも一番速かったのに、残念だ。これは本当にチャンスを逃したことになる。
Jumbo-Vismaは、ゴール前でスプリンターチームに変わってプロトンを引いてましたね。
彼らは私たちをからかっている。ツール全体をクリーンアップする。それは彼らにとっては良いことだが、反対派にとってはそれほど良いことではない。
彼らがツアーを思い通りに展開する方法は注目に値する。私たちは1つではなく、2歩遅れている。
ワウト・ファンアールト自体は、前日の山岳での走りで足がなかった。その為、ゴール前でヨナス・ヴィンゲゴーの安全を守るために引きまっくた。
それでも、クリストフ・ラポルトで勝負できるのだからJumbo-Vismaの強さは驚くべきものだ。
ファビオ・ヤコブセン
ファビオ・ヤコブセンはカオールでのスプリント勝負に望んだが、ゴール前に緑のオートバイの引きでチャンスを逃している。
自分でも驚いている。今日の登りで追いつけるとは思っていなかったからね。士気を高めてくれた。
でも、決勝ではあっという間でしたね。遠くから、大きな緑のバイクが前を走っているのが見え、全体を引き裂いてしまったんだ。最後から2kmのところで降りなければならなかった。
今日は勝負する足がなかった。コース、ピレネー山脈、そして僕の体調のコンビネーションだ。
だから、ゴールまで50kmのところで、もうフロリアン・セネシャルに行くしかないって言ったんだ。彼がいい結果(4位)を出してくれてうれしいよ。
日曜日に行くと思う、そっちの方が自分には合っている。もうそんなに暑くないし、短い周回で、教会の周りじゃなくて、エッフェル塔の周りとか、あとは石畳とかね。
やはり、ワウト・ファンアールトの引きは強烈だったようで、先頭に残れたのは28人だけだった。ゴール前にJumbo-Vismaが引かずスプリンターチームが引く展開ならば、ゴールの順位も変わっていたかもしれない。
このツール全体でワウト・ファンアールトの走りは傑出している。
勝負に絡まなくても、チームにとって最大限の貢献をするスーパーな男の存在はツールを左右するキーマンだと言って良いだろう。
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