ベルギーのワンデーレース。ミュールクラシック・ヘラールツベルヘン。Muur Classic Geraardsbergen (1.1)
2023年に2クラスのレースとして初開催。今年からテレビ放送もされる。まさにカペルミュールを巡るベルギークラシックだ。
過去の優勝者
- 2024 ジェンノ・ベルクモエス Lotto
- 2023 フィリッポ・マグリ VF Group – Bardiani CSF – Faizanè
ヘラールツベルヘン~ヘラールツベルヘン 177.8km

コースプロフィールマップ photo muurclassic
フランドルクラシックではお馴染みの石畳の登り、カペルミュールを巡る周回コースでレースは行われる。
頂上にある聖堂を6回もクリアーしないといけない。聖堂の名前をご存じの方がおられれば教えて下さい。このレースはワールドツアーにならないのかな。クラシックライダー集結のレースをいつか見てみたい。
ゴールを聖堂の前にすれば決着はつきやすいと思うけど。基本的には以下の3つの登りと石畳で構成される。
- パリケバーグ (0.8 km・4.8%)
- デンデルールトベルグ (0.7 km・7%)
- ヘラールツベルヘンの壁 (1.2 km・7.1%)
注目のライダーは
- Lotto ジェンノ・ベルクモエス、ミラン・フレティン、ライオネル・タミニオー
- Alpecin – Deceuninck スタン・ファントリヒト、ロッベ・ヒス、ファビオ・ファンデンボッシュ、ジェンセン・プラウライト
- Intermarché – Wanty ゲルベン・カイパース、ユーゴ・ウル、ヘルベン・タイッセン、タコ・ファンデルホールン
- XDS Astana Team ケース・ボル、エフゲニー・フェドロフ、アーロン・ゲイト、ヘノック・ムルラン、マイク・テウニッセン
- Q36.5 Pro Cycling Team ジャンルーカ・ブランビッラ、マーク・ドノヴァン、ミラン・ファーダー、ハーム・ファンフック
- Team TotalEnergies アントニー・チュルジス、トーマス・ガチニャール
- Unibet Tietema Rockets ルーカス・クビシュ
- Uno-X Mobility ヨナス・アブラハムセン、ラスムス・ティレル
5人の逃げ
5人が逃げている。
- ピム・ロンハール (Baloise Glowi Lions)
- Ottema Rick (Diftar Continental Cyclingteam)
- Vandenbulcke Alex (Tarteletto – Isorex)
- Huck Léandre (Veloce Club Rouen 76)
- Haest Jasper (VolkerWessels Cycling Team)
8人の逃げ
最初の逃げは捕まった。
- ロッベ・ヒス (Alpecin – Deceuninck)
- フローリス・ヴァン・トリヒト (Israel Premier Tech Academy)
- ヨナス・アブラハムセン (Uno-X Mobility)
- ラスムス・ティレル (Uno-X Mobility)
- トーマス・コペッキー (Unibet Tietema Rockets)
- マーク・ドノヴァン (Q36.5 Pro Cycling Team)
- スタン・ファントリヒト (Alpecin – Deceuninck)
- Huck Leande (Veloce Club Rouen 76)
Unibet Tietema Rocketsのトーマス・コペッキーが落車で先頭から脱落。
残り48.4kmでタイム差は40秒に。集団はLottoが引いている。
残り37.2kmで20秒差に。
デンデルールトベルグ (0.7 km・7%)
石畳の登りが始まる。
ヨナス・アブラハムセンが抜け出した。
先頭が割れた。
- ヨナス・アブラハムセン (Uno-X Mobility)
- マーク・ドノヴァン (Q36.5 Pro Cycling Team)
前年度優勝のLottoのジェンノ・ベルクモエスは補給。
残り1周
残り1周に。
ヘラールツベルヘンの壁 (1.2 km・7.1%)
ヨナス・アブラハムセンがずっと引く。
ヨナス・アブラハムセンがトップ通過。
4番手にラスムス・ティレル がいる。Team Flanders – Baloiseのミラン・ランホフをマーク。
Alpecin-Deceuninckの二人は遅れた。
2人は43秒離れた。
- ロッベ・ヒス Alpecin-Deceuninck
- スタン・ファントリヒト Alpecin-Deceuninck
Alpecin-Deceuninckの二人は集団に捕まり、今度は前を追うことに。
残り18.7km。追走二人と26秒差。
パリケバーグ (0.8 km・4.8%)
このままいけるか。
残り13.1km。28秒差と変わらない。集団は、Uno-X Mobilityがフタをしている。
ラスムス・ティレル は無理に追い付こうとはしていないのかな。追いつくなら単独だ。
デンデルールトベルグ (0.7 km・7%)
ここを越えれば勝利が見えてくる。
ラスムス・ティレル は捕まりそう。
ヨナス・アブラハムセンがアタック!
マーク・ドノヴァンはついていけない。
ラスムス・ティレルは捕まった。
ヨナス・アブラハムセンは残り3km。
ヘラールツベルヘンの壁 (1.2 km・7.1%)
ヨナス・アブラハムセンがゴールエリアに。
ヨナス・アブラハムセンが見事な力技で勝利してみせた。逃げ屋だけでなくクラシックでも勝てる力を確実に持っている。
ヨナス・アブラハムセンは今シーズンの3勝目だ。
マーク・ドノヴァンは2位。
3位に入ったのはLottoのジェンノ・ベルクモエス。4位はUnibet Tietema Rocketsのルカーシュ・クビシュ。
リザルト
優勝したUno-X Mobilityのヨナス・アブラハムセン
1周目はあまり調子が良くなかったけど、ミュールをスタートした時は、ゲラールツベルゲンでのレースが大好きだった。
ミュールを全開で駆け上がるのが最高だった。毎回1位だったと思う。素晴らしい勝利だった。 脚が痛くなるくらい全力で走るのが大好きなんだ。常に先頭を走るように心がけていたので、勝利できて本当に嬉しかった。
2位 Q36.5 Pro Cycling Teamのマーク・ドノヴァン(チーム公式サイトより)
スタートからいい脚を持っていることはわかっていた。レースは90km地点の最初のミュールから全開だった。最初のアタックは逃したけど、すべて戻ってきた。
その後、別の集団ができて、僕は8人の集団に入った。今日のレースで最も強かった8人だと思う。最後の1周でアブラハムセンがアタックし、僕だけがそれに続いたんだ。
暑くてハードな1日だったから、少し痙攣があったんだ。最終ラップに痛くなってきて、彼が頑張ったときには、僕にはもう何も残っていなかった。でも2位をキープすることができた。アブラハムセンのことはどうすることもできなかった。
3位 Lottoのジェンノ・ベルクモエス(チーム公式サイトより)
フィニッシュから90km地点で、ヨナス・アブラハムセンが初めて木を揺らした。全力で走ったけど、とにかくそこですぐに差がついた。ヨナスは黙っていないんだ。
そして2回目の通過で、私は6番手にいる。ギャップが開いて、それを埋めることができなかった。これは自分のミスなんだけど、とにかく今日はアブラハムセンに勝てる脚があったとは思えない。
レース序盤の努力が決勝で報われた。また勝てなかったので少しがっかりしているが、まだまだいいレースは続く。レニューイ・ツアーでの転倒の影響がまだ残っているけど、良くなってきていると感じている。
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