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2022 ジロ・デ・イタリア第17ステージ マチュー・ファンデルプール攻撃の裏にあったものは?

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Image by Miriam Verheyden from Pixabay
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マチュー・ファンデルプールが予想以上の走りを見せている。

第1ステージでマリアローザを獲得したのは、予測のつく展開だったけれど、その後の走りも強烈だ。

休むということも知らないか、各ステージで逃げを試みている。休息日明けの第16ステージでも、スタートから62kmも逃げていた。

 

そのため、第17ステージは、お休みかと思っていたら、しっかりと逃げに乗って最後まで沸かせてくれた。

だが、その裏にはマチューもわからずにパワーを出していた部分もあったようだ。その舞台裏をマチューは語っている。

 

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下りからの攻撃

 

マチュー・ファンデルプールは、1級山岳 パッソ・デル・ヴェルティオーロもしっかりと前で走り登りでも上がれることを再び証明。

これほど、登りも走れるようになっているのは事前の高地トレーニングが効いているのか。背中の問題は全くなくなっているのは間違いない。

1級山岳パッソ・デル・ヴェルティオーロを3番手で通過して、すぐに下りでアタック!

路面が乾いていたから、攻撃をしたのだろう。だが、下りではカーブで危険な場面も。落車がなくて本当に良かった。

 

ここまでのことをマチューは以下のように語る。

このまま雨が降って、涼しくなってくれればいいな、と思っていたんだ。初めて平熱に戻ったので、その方が自分には合っている。

また、下山で自分のことができるのもラッキーだ。実際、いい集団で前に出て、最後はのんびりしようというのが一般的な考え方だ。でも、今日は調子が良かったので、挑戦してみた。

事前の計画とは違うんだけどね。でも、最初の上りは本当にハイペースだったんだ。

いいグループで走り出し、その後は一日中、とてもいい感じだった。勝てなかったこと、それはそれでいいんだ。親しい間柄でもないのに…..。

 

ハイム・レームライズも同じオランダ人だけど、クーン・ボウマンほどは、親しくないようだ。もし、友人ならば一緒に力を合わせて上がっていたかも。

 

オールオアナッシングの攻撃

 

マチュー・ファンデルプールと、ハイム・レームライズは、最後の1級山岳モンテローネの登りを、約1分30秒のリードを保って登り始める。

後方からは、ヒュー・カーシー、ヤン・ヒルト、サンティアゴ・ブイトラゴが追っているので、捕まるのは時間の問題だと思われたのだが。

予想に反して、タイム差を削られることなく進む。そして、ゴールまで15kmの地点でマチュー・ファンデルプールは、ペースアップしてハイム・レームライズを引き離した。

これは、意図的なもので、この攻撃の裏にはある事実も隠されていた。

 

あれは、ハイム・レームライズが逃げ出すことを期待した、オール・オア・ナッシングの試みだったんだ。

そうすれば、翼を手に入れることができるかもしれないのに、彼は何度も押してきた。急斜面の手前にギャップを作り、ウィングで乗り越えようとした。

でも、それはちょっと楽観的だったかもしれないね。それ以外は良い一日だった。

では、私の試みは自己満足だったのだろうか?

確かにそうだけど、パワーメーターが動かなかったので、自分が何をしているのかわからなかった。

でも、そういう風にやってみないとわからないと思ったんだ。もちろん、ハイム・レームライズはクライマーとして優れている。

 

なんと、マチュー・ファンデルプールのパワーメーターは動いていなかった。登りでペースを維持するには、数値で見ておくのが最も効率がいい。

これが、出来なかったのだから自分のペースが適切なのかもわからなかっただろう。結局、マチュー・ファンデルプールのリードは4kmで終了。

あと、3kmで1級山岳頂上だったのだから、一緒に登っていればパワーが残っていたかもしれない。後続に追いつかれることなく、5位以内でゴール出来ていたかも。

だが、マチュー・ファンデルプールの場合には勝利以外は意味がないようだ。勝つために、全てのことを試してみる攻撃は見ていて清々しい。

山岳も強さを見せるマチューが、登りで逃げて勝つのも時間の問題かもしれない。

 

 

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