チームリーダーを失ったチームイネオスはワウト・プールスがリーダーとなった。
クリス・フルームが事故を起こした時に、ワウト・プールスは10m後ろを走っていた。
大きな衝撃をうけたプールスだったが、チームの献身的なアシストのおかげで、最後は先頭の二人に追いついて前の二人を抜き去った。
ラスト1キロからの動画あるので参考にしてほしい。
第7ステージは大雨の中
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージは133.5㎞と短い距離。だが、3つの1級山岳と最後には、超級山岳山頂フィニッシュが待っている。
獲得標高は4,150mにも達して勝負を決めるクイーンステージといっても良いほどのコース設定。
- 1級レピヌ峠(登坂距離7.6㎞、平均勾配7.2%)
- 1級ガルニエ峠(登坂距離12㎞、平均勾配5.8%)
- 1級マルシュー峠(登坂距離10.4㎞、平均勾配6.1%)
- 超級モンテ・デ・ピペ(登坂距離19㎞、平均勾配6.9%)
最後の超級モンテ・デ・ピペは実に19キロもある山頂フニッシュ。
この日も、レースはジュリアン・アラフィリップから動いた。山岳賞ジャージを狙うアラフィリップはツール・ド・フランスの予行演習をしているかのようだ。
逃げるLutsenko(Astana Pro Team)は、残り12キロ地点でバーチャルリーダーでアダム・イェーツに31秒の差をつけていた。
後続の集団はナイロ・キンタナのためにモビスターが牽引するがキンタナは最終的には遅れてしまう。
先頭の二人をキャッチした追走集団から、ヤコブ・フルサンがアタック!
これにつけたのはエマヌエル・ブッフマン(BORA – hansgrohe)のみ。二人は後続の追走集団に差をつけ、勝負はこの二人に絞られたと思われた。
しかし、残り900mを切って追走集団からワウト・プールスがアタック。アダム・イェーツらを置き去りにして前の二人を追う。
残り350mでも二人まで、50mの差があった。なのに250mで一気に追いつき、そのまま抜き去った!
ここはラスト1キロからの動画を参照してほしい。まさに怒涛の走りだ。
ワウト・プールスは今シーズン初勝利
Raising a glass for @WoutPoels, with @chrisfroome in our thoughts. A special win today considering the week we’ve had. Chapeau Wout 🥂 #Dauphiné pic.twitter.com/h1AN9tedEy
— Team INEOS (@TeamINEOS) 2019年6月15日
私は何度かアタックしたが、GCグループは見逃してくれなかった。クリスに起こったことを理解するのは難しい。彼がリーダーだったが、引き継がなければならなかった。素晴らしい勝利を得てクリスへの贈り物が出来て良かった。私は終日かなり強いと感じていた。チームは素晴らしい仕事をしてくれました。500メートル手前では、2人を捕まえるのは難しいだろうと思っていた。
最後に抜けたのはとても嬉しかった。
フルサンはとても強いが、チャンスがあれば勝利のために試してみたい。
ワウト・プールスはチームのウエブサイトでコメントしている。
ワウト・プールスは総合でも5位にジャンプアップ。トップのフルサンまで38秒と迫っている。
ぜひ、最後までアタックをかけて勝利を狙ってほしい。
リザルト
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