クリテリウム・デュ・ドーフィネ第1戦は、またもJumbo-Visma のアシスト陣の層の厚さを見せつけられた感じ。
スプリンターステージがなくなり短縮された5ステージでは、バンチスプリントになるのは目に見えていたけど、登れないスプリンターは淘汰されていた。
最後の1キロでJumbo-Visma は4人を前に残す展開。対するイネオスは2人。ついにイネオスの牙城が崩されるのか~。
Stage 1 » Clermont-Ferrand › Saint-Christo-en-Jarez (218.5k)
スタートして50kmには、2級山岳が現れる。その後は下り基調なので遅れても集団復帰は可能だが、ゴール手前にも小さな丘陵が並んでいる。
スプリンターには容赦ないコースだ。
最後のゴール前はかなり登っている。一旦下って、最後はキツイ登りゴールだ。登れるスプリンターしか残れないゴール設定だ。
逃げは落車で人数を減らす
218kmの長丁場のレースで逃げに成功したのは5人。
- Quinten Hermans(Circus-Wanty Gobert)
- Tom-Jelte Slagter(B&B Hotels-Vital Concept)
- Michael Schär(CCC Team)
- Niccolò Bonifazio(Total Direct Energie)
- Brent Van Moer (Lotto-Soudal)
ニッコロ・ボニファツィオ(Total Direct Energie)は、スプリンターながら逃げに乗っていたが背中の痛みで離脱。
パリ~ニース第5ステージで優勝していただけに残念。
更に落車によって人数を減らし、残ったのは二人。
一緒に逃げていたTom-Jelte Slagter(B&B Hotels-Vital Concept)は、最後に握手して逃げから離脱することを告げている。
ミハエル・シャー(CCC Team)は一人でも逃げ続ける。ツール・ド・フランスには2011年から連続で出場しておりチームにはかかせないライダーだ。
2013スイスチャンピオンでもある。
集団はクイックステップが引く展開。
集団からは、レミ・カヴァニャがアタック。クレルモン・フェランのTGVと呼ばれる逃げ屋なので期待したのですけど~。
Agressif dans la descente 🇫🇷@QuentinPacher part à la faute et laisse 🇨🇭@michaelschaer seul en tête.
🇫🇷@QuentinPacher falls and leaves 🇨🇭@michaelschaer alone in the lead. #Dauphiné pic.twitter.com/Eu7W0SHji5
— Critérium du Dauphiné (@dauphine) August 12, 2020
二人の後ろから、追いついてきたPACHER Quentinは、前を走るミハエル・シャーにも追いつたのに見ての通り、落車していしまう。
これがなければ、もう少し延命出来ていたはずなのに~。
その後、レミ・カヴァニャはミハエル・シャーに追いついて3人になったのだけど、なんとミハエル・シャーが一人でまた、逃げ始める。
これには、レミ・カヴァニャもあきれて、手を上げてしまう。なんとも~。
その後、単独となったレミ・カヴァニャは登り途中まで単独で逃げ続けるがJumbo-Vismaのトレインに捕まってしまう。
フルームが~
強烈なペースで引き続けるJumbo-Vismaのロベルト・ヘーシンク。かなり長い間先頭を引いており、後ろはどんどん千切れていく。
トレインにたまらずサガンが切れてしまう。
残り10.5kmだったけど、サガンでも遅れるペースとはJumbo-Visma 恐るべし。
それもそのはずで、少しでも緩斜面になると時速40km/hを越えることもあるほど。そのペースは速かった。
Jumbo-Vismaが前を引きつづる中、画面が集団後方を写している。何かと思うとフルームの姿が~。
まだ、残り6kmもあるのに切れるとは~。
残り3.7km付近の映像ですが、前から降りて来たジョナタン・カストロビエホと共に話をしながら上がっている姿が~。
結構前半はアシストしていたでしょうけど、それにしても最終局面まで残れないのは厳しいですね。
ディラン・ファンバーレは残り19キロ地点で集団から切れている。
残り3キロをきって、集団も活性化。
ピエール・ラトゥールのアタックに続いて、リゴベルト・ウランがアタック。結構引き離したのだけど逃げれるはずもなく。
ウランは、昨年のブエルタでの落車からかなり回復してますね。
最後はバンチスプリントになだれ込むのですが、ここでもトム・デュムランが先頭を引いてペースを作る。
下が最後の場面ですが、すでにワウトが引き離している。
エガン・ベルナルはシヴァコフがアシスト。トーマスは少し後ろ。
先頭のワウト・ファンアールトは、この時点で34km/hと群を抜いたスピードでスプリントに。
ダリル・インピーが追いすがるも余裕でゴール。
ワウト・ファンアールトは、レース前にミラノ~サンレモの疲れがまだ抜けてないと語っていたのに、このゴールを見るとそんなことはないような~。
明日以降は、アシストに回るでしょうけどJumbo-Vismaは強過ぎる。ラスト1キロを切っても再びトレインを組んで4人で走るのだから、その支配力はイネオスを上回ったと言っても良いのでは。
第2ステージからの戦いが見ものですね。
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