見ているファンの誰もが、いつか風が吹くのではないかと見守っていたのでは。
結局、集団を破壊に追い込めるほどの風は吹いてこず、最後は普通のスプリントに。
ここで、ついにAlpecin-Deceuninckのトレインが機能した。
マチュー・ファンデルプールのリードアウト
Alpecin-Deceuninckのジョナス・リカールトは、手首を痛めているのでリードアウトトレインの先陣は、若いロッベ・ヒスが担当。
後ろのTeam Visma | Lease a Bikeのクリストフ・ラポルトはつき切れしたのか、ワウト・ファンアールトのリードアウト役が果たせず。
そのまま、3番手からマチュー・ファンデルプールが最速のリードアウトを披露。今回は無事にジャスパー・フィリップセンがゴールまで駆け抜けている。
中間スプリントといい、どうしてもフェンス際によりたいのはスプリンターのさがなのかも知れない。
マチュー・ファンデルプールのコメント
昨年はほとんどすべてのスプリントが成功し、完璧にこなせたとすでに何度か言ったが、いつもそうとは限らない。今日は全員が信じられないほどモチベーションが高かった。
チームとしてこの先にチャンスはほとんどない。今、自分たちの走りができていることに満足している。
コーナーでは毎回、前のほうでとてもいい走りができた。トリッキーなコースだったので、前に出なければならないことはわかっていた。最終的にジャスパーが完走したことは完璧だ。
ジャスパーとはあまり話をしなかった。彼は自分を疑う必要はなかったし、自分ができると思ったときにスプリントを始めたんだ。
ロッベ・ヒスのコメント
Robbe Ghys on his first experience of what it’s like being in the bunch sprints:
“It’s actually insane how fast the peloton is going. It’s super different from other races, the speed is way way higher than average”#DomestiqueLive pic.twitter.com/lV4JXvqaHL
— Domestique (@Domestique___) July 4, 2024
ほっとした!
今日はそれが必要だった。うまくいってよかった。前回のスプリントでさらにモチベーションが高まった。リードアウトでは一つのミスもなく、教科書通りだった。これ以上の言葉はない。
私たちのパフォーマンスの秘訣は、週の最初に他のチームよりも良い結果を出せたことだ。私の場合、それは大きな違いだ。すべてパフォーマンスチームのおかげだ。
チームの誰もがとてもやる気に満ちていた。もうそんな機会は無いし、ちょっと大変だった。うまくいってよかった。
ジョナス・リカールト
彼は自分が依然として最速であることを証明したと思う。ノックされたら面白くないけど、その後に自分についてのコメントばかり言われるのは…。
今夜、フィリプセンの勝利はどのように祝われるのでしょうか?
シャンパンを一杯飲んでも間違いはないね。すでにそれを楽しみにしているよ。
ではポイント賞の逆転は?
Waarom het in Saint-Amand-Montrond wel lukte voor Jasper Philipsen: de topscore van Van der Poel, het Roodhooft-effect en de snor van Robbe Ghys https://t.co/GufYxGLE16 pic.twitter.com/EyjBcqntCf
— Nieuwsblad Sport (@nieuwsbladsport) July 9, 2024
チームメイトはこれが最後のチャンスだったと口々に応えている。
ただ、コースプロフィールをみると、第12・13・16ステージとスプリンターのチャンスはありそうだ。
ステージの難易度にもよるけれど、中間スプリントポイントとゴールでのポイントでビニヤム・ギルマイを上回れば逆転も可能だと思われる。
74ポイント差か~。毎ステージで20ポイント以上、ビニヤム・ギルマイに差をつければよいのだけど、まあ難しい。
これで逆転出来たら、それこそおとぎ話となりそうだけど。
ビニヤム・ギルマイは、難しい登りスプリントだけでなく、平坦でも改善されている。このままいくとアフリカ系のライダーでツール史上初のマイヨベール獲得となりそうだ。
コメント
フィリップセンはラインの選び方が危なっかしいですが、集団落車の原因にならないことを祈るばかりです。
フェンスによって閉めるのが身に染みているんではないかと思うほどですよね。次のスプリンターステージでも注目しておかないと。