第6ステージでは、0kmからワウト・ファンアールトがアタック!
昨年のツールでも見られたワウトのスタートからの攻撃だ。そして、トゥールマレー峠からJumbo-Vismaが総攻撃に出る。
まずは、ウィルコ・ケルデルマンの渾身の引きで総合勢は叩きのめされる。マイヨジョーヌのジェイ・ヒンドレーでさえついていけない。
さらに、セップ・クスの引きからヨナス・ヴィンゲゴーがアタック。残り48kmからの攻撃は、前にワウト・ファンアールトが待っているからこその作戦だった。
ワウト・ファンアールトは、残り41kmからゴール手前4.6kmまで引き続けた。
ヨナス・ヴィンゲゴー マイヨ獲得でタイムを失う
💥 @TamauPogi ATTACKS! Vingegaard is not in his wheel!
💥 @TamauPogi ATTAQUE ! Vingegaard n’est pas dans sa roue !#TDF2023 pic.twitter.com/tLG4iLcCdM
— Tour de France™ (@LeTour) July 6, 2023
ワウト・ファンアールトのスーパーなアシストを受けたヨナス・ヴィンゲゴーだったが、ゴールまでの4.6kmは遠かった。
タデイ・ポガチャルは、「ゴールまで4kmの時点で、アタックするべきではないかと考えていた。しかし、サポートカーから彼らはイヤホンで叫び続けていた。
ヨナスに従って、賢く、賢く続けて! もっと早く攻撃した方が賢明だったかもしれないが。
その一方で、すでに最後まで苦んだ。早めに行くと最後の平坦部分で脚が爆発してしまうかもしれない。それに加えて、最後にあのような攻撃をするにはボールが必要だ。」
すでに、アタックのタイミングを計っており、引き続けているヨナス・ヴィンゲゴーが反応するのは難しかった。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、これに対して
ステージ優勝したかったけど、ポガチャルが最後の登りでとても強かった。昨日と同じように、またハードなレースになった。
狙いはポガチャルを早めにテストすることだった。トゥールマレーではすでにそうしていたが、その後、彼を降ろすことができなかった。
残念ながらステージ優勝は逃したが、イエロージャージにはとても満足している。
トップのヒンドリーに2分以上の差をつけ、明日はイエロージャージでスタートしますね。
とてもうれしいよ。とても光栄だよ。イエロージャージはサイクリング界で最も象徴的なジャージだ。でもツール・ド・フランスはまだ終わっていない。
チームのみんなに感謝しなければならない。今日もチームは素晴らしかった。決勝でまだワウトが目の前にいたのは素晴らしかった。
残念ながらステージ優勝はできなかったけど、イエロージャージを獲得できてとても嬉しい。
ワウト・ファンアールト
💪He did everything today, he is your back-to-back combative rider of the day, it’s @WoutvanAert!
💪Il a tout fait aujourd’hui, il est votre coureur combatif du jour pour la seconde fois consécutive, c’est @WoutvanAert ! pic.twitter.com/0CD08Imxvb
— Tour de France™ (@LeTour) July 6, 2023
2日連続で敢闘賞を獲得したのも記録だそうだ。
最初に前向きに答えます。非常に強いチームを見て、攻撃に向けた戦闘計画があることを誰もが理解できたと思う。
ヨナスが黄色のユニフォームを着ていることをとてもうれしく思う。先頭グループの順位に危険はなく、そのおかげでもう少し余裕ができた。
幸運なことに、ヨナスを助けるためにトゥールマレーを乗り越えることができた。最後の登りでペースを上げることができたが、もうあまり残っていなかった。その後はマンツーマンになった。
昨日聞いた話では、昔のような足がないと思っている人もいると聞いた。そういう人たちはコースのことをよくわかっていない。
昨日から足に違和感が出るのではないかと心配していたが、それほどでもなかった。
タデイ・ポガチャルについては?
タデイ・ポガチャル? 彼は過小評価すべきではないことを証明した。たとえ時間を失ったとしても、彼は次の日にはそこにいるだろう。
ステージ勝利後にまたこの席に座れることを願っている。4日間追い続けてきたが、2日間の順位決定に向けてチームと良い仕事をすることができた。
明日はスプリンターのチャンスの日ですが、狙いますか?
しかし、速い人たちは私よりもはるかに静かに、このステージを終えている。金曜日には回復するのが賢明かもしれない。
ワウト・ファンアールトは、さすがにスプリントは出来ないかもしれない。Stravaをみると、ゴール手前4.6kmでリリースされた時には、時速2.6km/hまで落ちていた。ファンの後押しがなければ倒れていたかもしれない。
Jumbo-Vismaは、計画通りの作戦でマイヨジョーヌを獲得。ワウトがトゥールマレー峠の下りで合流するという絶妙のタイミングでヨナス・ヴィンゲゴーをアシストできた。
最後の仕上げはヨナス次第だったのだけど、タデイ・ポガチャルは見事に返り討ちにしてみせた形だ。
Jumbo-Vismaは、投げたブーメランが帰ってきた訳だ。
総合ではトップを奪ったが、タイム差は53秒から25秒へと28秒も短縮。マイヨジョーヌは奪ったけれど、何故か素直に喜べないのではないだろうか。
第9ステージのピュイ・ド・ドームで再び、二人の決戦が見られるだろう。
25秒差あるので、今度はヨナス・ヴィンゲゴーが後ろについて防衛する形だ。その時にはアシストの差が出るかもしれない。UAE Team Emiratesはラファウ・マイカが不調。頼みの綱はアダム・イェーツだ。
Jumbo-Vismaは、セップ・クス、ウィルコ・ケルデルマン、ワウト・ファンアールトで鉄壁のアシストを見せるだろう。
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