元プロロードレーサーのヤン・バークランツ。マイヨジョーヌを着用し、2022ツール・ド・ワロニー第5ステージで勝利をあげており、現在はコメンテーターなどを務めている。
ヤン・バークランツは、近年の自転車界で増加している契約期間中の選手を高額な違約金(移籍金)で引き抜く傾向について警鐘を鳴らしている。
サッカー化する自転車界
Jan Bakelants uważa, że mamy obecnie do czynienia z „finansowym dopingiem”.
Co sądzicie na temat przemyśleń Belga? 🤔https://t.co/jzLou6SZgw
— naszosie.pl (@naszosiepl) January 2, 2026
これまでサッカー界特有のものと思われていた「高額な移籍金による引き抜き」が、自転車界でも常態化しつつある。
オスカー・オンリーは、契約途中でPicnic PostNLからINEOS Grenadiersへ移籍した。
フアン・アユソー、レムコ・エヴェネプールも同じだ。
ヤン・バークランツは、資金力のあるUAE Team Emirates – XRG 、 INEOS Grenadiers、Red Bull – BORA – hansgroheなどが他チームから才能を容易に買い漁る現状を財政的ドーピングと呼んでいる。
これは、かつての薬物ドーピングによる格差と同様に、チーム間の戦力二極化を拡大させると指摘している。
資金力のないチームは、才能ある若手を育ててもすぐに引き抜かれてしまい、持続的に成長することが難しくなっている。
中堅チームが単なる人材の育成の通過点になってしまう懸念がある。ただ、それで資金をつないでチームの生き残りをかける場合もあるのだけど。
自転車界の経済規模はサッカーに比べて小さく、放映権料やチケット収入による分配が少ないため、この移籍金モデルは多くのチームにとって持続可能なビジネスモデルではないとヤン・バークランツは分析している。
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以下はヤン・バークランツのインタビューでのコメント。
最近、契約期間中の選手を多額の移籍金で引き抜くケースが増えています。例えばオスカー・オンリーがPicnic PostNLからINEOS Grenadiersへ移籍した件などが象徴的ですが、これについてどう見ていますか?
もしオスカー・オンリーの移籍が何かを証明しているとしたら、それは自転車ロードレース界の経済モデルがいまだに脆弱であるということだね。
資金力のないチームは、金持ちチームによっていとも簡単に空っぽにされてしまう。かつては薬物によるドーピングが問題だったが、今は財政的ドーピングによって、再び二極化した自転車界が生まれようとしているんだ。
選手たちの心理にも影響を与えるでしょうか?
当然、選手の頭の中にも変化が起きるだろうね。 もし、Visma | Lease a Bike、UAE Team Emirates – XRG 、Lidl-Trek、Red Bull-BORA-hansgrohe、INEOS Grenadiers、そしてDecathlon CMA CGMといったチームで走れるなら、Lotto-Intermarchéのようなチームにいるよりも人生はずっと良く見えるはずだ。
Lottoだって立派なワールドツアーチームであるにも関わらず、だ。
資金力のあるチームが選手を買い漁る一方で、他のチームは才能ある若手を育てるだけの踏み台になりつつあるという見方もあります。
そのモデルは長期的には持続可能ではないと思うよ。自転車界というマーケットは、それをするには小さすぎるんだ。
ワールドツアーには18チームしかない。もし自分のところの才能ある選手を引き留めておけないなら、チームとして持続的に成長することなんてできないよ。
毎年、手塩にかけた金の卵を奪われてしまうことになるんだからね。
自転車界は今後、移籍金が飛び交うサッカー界のようになっていくのでしょうか?
もうパンドラの箱は開いてしまったと思うよ。移籍金やバイアウト(契約解除金)の支払いは、ますます一般的になっていくだろう。
その意味では、我々はよりサッカー界のようなシナリオに向かっていると言えるね。
これからは契約の中に、あらかじめ契約解除金が設定されることが増えていくだろう。今はまだほとんどないけれど、少なくとも集団のエリート層においては、それが契約条件に加えられるようになるはずだ。
今後はエリート選手だけでなく、より多くの契約において事前に契約解除金(バイアウト条項)が設定されるようになると予測されている。サッカーのような移籍市場のシステムが定着していくだろうと。
まあ、タデイ・ポガチャルのように300億といわれるとダメだけど。








コメント
移籍金や解除金の話はジュニアカテゴリにまで浸透しているのではないでしょうか。
そうかもしれませんね。ここから長期間の契約となると当然関係してくるかと