アワーレコードにチャレンジしたアレックス・ダウセット。
最新の機器を揃えて世界新記録に挑んでいた。
結果は~?
アワーレコード挑戦
メキシコのアグアスカリエンテス競輪場で、2年前にヴィクトール・カンペナールツが記録した55.089kmにチャレンジ。
場所は全く一緒で、機材が大幅に進化している。
ルール変更で、オーバーシューズが使えるのでカスタムメイドのシューズを使っている。
シューズの上には、シューズカバーをつけている。
更に、ウェアはトラックを左に回るためだけの専用で、非対称のデザインで望んでいた。
このウェアは、Vorteqスキンスーツで、英国アワーレコードを作ったダン・ビンガムや東京オリンピック金メダリスト、アシュトン・ランビーの3分59秒の個人パシュートの世界新記録の時にも使用されていたもの。
結果は、上記の動画が早送りして貰うとわかるけど、チャレンジ失敗となった。
距離は54.555km。
これでアワーレコードの記録順位は
- 2019 ヴィクトール・カンペナールツ 55.089km
- 2021 アレックス・ダウセット 54.555km
- 2015 ブラットリー・ウイギンズ 54.526km
- 2015 ローハン・デニス 52.491km
- 2014 マティアス・ブランドル 51.850km
- 2005 オンドレイ・ソセンカ 49.700km
- 2000 クリス・ボードマン 49.441km
- 1972 エディ・メルクス 49.431km
- 1968 オーレ・リッター 48.653km
- 1967 フェルディナントブラック 48,.092km
- 1967 ジャック・アンクティル 47.493km
トニー・ロミンゲル(55.291 km)とクリス・ボードマン(56.375 km)がヴィクトール・カンペナールツよりも、長い距離を走っているがUCIのルール変更により、認められていない。
アレックス・ダウセットの記録は、同じ英国のダン・ビンガムが記録した54.723kmも下回っている。彼の記録はUCI公認ではない。
アレックス・ダウセットは、2015年に自分が記録した52.937kmは大幅に上回った。だけど、世界最速までは届かなったのは残念。
最初の30LAPくらいまでは、上回っていたけれど、徐々に遅れてしまう。
14km地点で2秒の遅れ。45km地点で18秒遅れ。最終的には、33秒くらい遅れてましたね。
血友病患者のために
ゴール後のインタビューでアレックス・ダウセットは以下のように語っている。
今回の目標は3つあった。1つ目は、記録を更新すること。惜しかったですね。この機会に、ヴィクトールとダン・ビンガムによくやったと言いたい。
なぜなら、今日は英国と世界の記録がかかっていて、私はその両方で少し恥ずかしかったからだ。
残りの2つの目標は、自分がどこまで行けるかということで、54.555kmが自分の限界だったので、今日は成功だったと思う。
妻であるシャネルも、周りの小さなチームも、このためにすべてを投げ出してくれた。ここまで来るのに大変な努力をしてきた。シャネル、コーチのマイケル、チーム、家族、そして私を信じてくれたみんながいなければ、実現しなかったでしょう。私は自分を信じていた。
しかし、今日の最も重要な点は、私たちが血友病に対する認識を高めたことだ。若い血友病患者、血友病患者、稀な疾患を持つ人、何らかの逆境に直面している人への最大のメッセージは、とにかく挑戦してほしいということなんだ。
ここ数ヶ月で、ここにいなかったほうが簡単だっただろう。ここにたどり着くまでには大きな旅があった。そして、私たちが維持している信念は、自分たちがやっていることが良いことだとわかっているからなんだ。
アレックス・ダウセットは、Haemophilia Society(血友病協会)への寄付を受け付けている。
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