シクロクロスワールドカップ第9戦のヴァル・ディ・ソーレは雪のコースで行われた。
雪は積もったままだけど、アイスリンクにはなっていない。雪のクロスで勝利するのは誰だろうか?
ワールドカップ第9戦ヴァル・ディ・ソーレ
フランダースクラシックスとUCIは、このレースを冬季オリンピックへの足がかりとなる可能性があると考えている。なので雪の撤去はあえてしていない。
サーキットの長さは3kmで、雪面で構成されている。
谷の村の1つであるヴェルミーリオの小道は、小さな川で区切られた2つの部分で構成される。最初の部分は平坦からわずかに傾斜。スタートゾーンとフィニッシュゾーン、トランジションゾーン、ビーム通路もその部分にある。
急勾配ではないが、川の反対側には登りも待っている。
スタート
クロスカントリースキーが行われるところなので、雪の中だ。一番手前は、2015年からユースチームで走っていたニルス・ファンデプッテ(Alpecin-Fenix)だ。
スタートから150mは雪がない状態。ここだけが除雪してある。
2列目スタートのワウト・ファンアールトはすぐに5番手まであがる。
トム・ピドコックはかなり後ろだ。
3番手に上がったワウト・ファンアールトは、登りで乗車できなくなりバイクを押して上がる。
登りの担ぎで、ワウト・ファンアールトはエリ・イーゼルビットを抜いて2位に。
もう、真後ろまできた。
上位3人が絞られてきそうだ。トップは、マイケル・ファントーレンハウト。
2周目
2周目に入る前に二人が並んだ。
ここでワウト・ファンアールトが前に出る。
そして、ワウトは抜かれることなく前を走る。
雪なので、バイク交換は誰もしない。今日はピット作業は楽だ。
少しずつ、ワウト・ファンアールトが引き離しにかかる。
3周目
ワウトはマイケル・ファントーレンハウトを6秒引き離す。
ワウトは、登りをスピードを上げてクリアーしようとしたけど、落車してしまう。ここは前の周回も上手くクリアー出来ていない。
落車で少し詰められたが担ぎでまたリードを戻す。
3位で走っていた、小さな巨人エリ・イーゼルビットが落車。
トム・ピドコックは5位まで上がってきた。ワウトから30秒離れており、ここから順位を上げていくのは難しい。
4周目
トム・ピドコックがヘルマンスを抜いて4位に。徐々に調子が出てきたかな。
エリ・イーゼルビットがつまづき、トム・ピドコックが追いつく。
トム・ピドコックがエリ・イーゼルビットを抜いて3位に。
5周目
トム・ピドコックは、43秒遅れの3位で通過。2位のマイケル・ファントーレンハウトまでは17秒離れている。
マイケル・ファントーレンハウトは、ワウトから30秒遅れ。
長距離移動もなんのそので、ワウト・ファンアールトはシーズンインから3連勝となりそうだ。
エリ・イーゼルビットが登りの担ぎ区間で、トム・ピドコックを抜いて3位に。
3位争いはし烈だ。また、トム・ピドコックが抜き返した。
6周目
ワウト・ファンアールトはペースが落ちない。それどころか、まだ引き離し続けている。
5位で走っているヘルマンスも、登りの狭い区間で派手に落車してしまう。ここは皆が落車する箇所だ。
ビドコックは、エリ・イーゼルビットを9秒引き離した。これで3位は確定かな。
7周目 最終周回
マイケル・ファントーレンハウトは、41秒遅れの2位で通過。
表彰台を巡る争いはまだ終わっていないようだ。再び、登りでエリ・イーゼルビットが追いついてくる。
ワウト・ファンアールトは圧倒的な力を見せつけて3連勝を飾った。明日からスペインに移動してチームキャンプとなる。
ワウトの次のレースは12月26日デンデルモンデ(ワールドカップ)となる。この時には、ワウト、マチュー、ピドコックと3強が初めて顔を合わせる。
ライバルとなるマチュー・ファンデルプールは、12月18日のルッフェン(ワールドカップ)からスタート。ただ、スペインキャンプ前に落車して膝を痛めているので調整が遅れている。
ワウト・ファンアールトと対決するまでに、ベストになっているだろうか。3人がベストな状態になるのはもう少し先となりそうだ。
こちらはフル動画
リザルト
- ワウト・ファンアールト(Jumbo-Visma):59.27
- マイケル・ファントーレンハウト(Michael – Pauwels Sauzen – Bingoal)+ 49
- トム・ピドコック(INEOS Grenadiers) +1:27
- エリ・イーゼルビット(Pauwels Sauzen-Bingoal) +1:44
- クイントン・ヘルマンス(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux):+ 1.48
- ニルス・ファンデプッテ(Alpecin – Fenix) +2:16
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