イネオスは、来シーズンからディスクブレーキに完全に切り替える。
これで、ワールドチームの全てがディスクブレーキを使用する。
だが、ツール2連覇を飾った、タデイ・ポガチャルは来シーズンもリムブレーキとディスクブレーキを併用してレースをするという。
ディスクと併用
この投稿をInstagramで見る
タデイ・ポガチャルは、リムブレーキを搭載したコルナゴV3Rsを使用して、イル・ロンバルディアを走り見事に勝利した。
だが、その数日前のトレ・ヴァリ・ヴァレジーヌでは雨の中逃げに乗って走り続けた。この時には、ディスクブレーキを使っている。
タデイ・ポガチャルは、春のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの時にはディスクブレーキを使用して勝利。
だが、ツール・ド・フランスではディスクブレーキとリムブレーキを併用していた。第17・18ステージの重要な山岳ではリムブレーキを使用。
また、東京オリンピックではリムブレーキ、世界選手権ではディスクブレーキを使用。
見事に使い分けている。シーズン中にリムブレーキとディスクブレーキを併用するライダーはいない。ポガチャルはチーム、スボンサーからの提供がディスクだけとなる中、自由に選べている。
リムブレーキを使用する理由
これまでは、重量だけで使い分けていると推測されていたが、その点についてタデイ・ポガチャル自身が語っているので聞いてみよう。
登りでは、ワット/キログラムの強度と重量の比率が物事を決定するので、重量は重要だ。自分はプロトンで最軽量のライダーではないので、重量は特に重要なんだ。
約300gの重量差はかなり大きい。私は細部に焦点を当てている。それがDMTのレースアップシューズを選ぶ理由の1つとなっている。
2019年のブエルタだと、私はそれらを使用している唯一のライダーだったが、今ではもっと多くのライダーがそれらを使用している。それは超軽量だ。
やはり、タデイ・ポガチャルがリムブレーキを使用するのは重量のためだった。どうしてもリムブレーキモデルとの300gの差が大きいと考えている。
シューズにはついては以下で紹介。
現在は、DTMの公式サイトによると、DTM KRSLを使っている。重量は42サイズで205gと軽量だ。
ただ、ポガチャルの場合、特別にカスタマイズされて、更に軽量になっていることも考えられる。
ポガチャルは、ディスクブレーキとリムブレーキを切り替えても問題がないかと聞かれると
ディスクブレーキとリムブレーキの両方を使用できてうれしい。フィナーレで2回の急な上り坂があったため、イル・ロンバルディアでリムブレーキを選択した。
最初から攻撃を仕掛けるつもりだった。軽量ホイールが重要であり、それらはリムブレーキが最も軽い。
天候はブレーキの選択にあまり影響しない。雨の中でも両方に満足している。私にとって、それはすべて重量だ。
タデイ・ポガチャルは176cmで66kg。クライマー体形ではない。TTも速いポガチャルは筋肉の量も多い。UCIの規定6.8kgのギリギリまで重量を削りたいのは、全て登りで勝つために必要なことだ。
天候が関係ないということは、リムブレーキでも満足しているということ。
来シーズンも、タデイ・ポガチャルはリムブレーキを使い勝利するだろう。リムブレーキ派にとっては嬉しいニュースでもある。
ただ、ディスクブレーキモデルでもリムブレーキと変わらない重量となった時には、話は変わってきそうだ。
コメント