1919年からイタリアのロンバルディア州ヴァレーゼ県で開催されるレースで、プロシリーズカテゴリーのワンデイレース。
過去10年の優勝者は
-
2019 プリモッシュ・ログリッチ
-
2018 トムス・スクインシュ
-
2017 アレクサンドル・ジェニエス
-
2016 ソンニ・コルブレッリ
-
2015 ヴィンチェンツォ・ニバリ
-
2014 ミヒャエル・アルバジーニ
-
2013 クリスティアン・ドゥラセック
-
2012 デビッド・ヴェイユ
-
2011 ダビデ・レベリン
-
2010 ダン・マーティン
ブストアルシチョ~ヴァレーゼ 196.4km
ロンヴァルディア州ヴァレーゼ県の最南端にあるブストアルシチョからスタート。
北にまっすぐ進み、ヴァレーゼの街に入る。スタートから45 km後、ライダーは初めてフィニッシュラインに到達。ここから12.9kmのローカルサーキットを9周回走る。
- 山岳 カズベノ 2.5km・4.9%
- 山岳 モンテッロ 2km・5.2%
カズヘノとモンテッロの登りを9回登る。
- 山岳 モンテッロ 2km・5.2%
- 山岳 カシャーゴ 1.8km・5.0%
- 山岳 カズベノ 2.5km・4.9%
- 山岳 モンテッロ 2km・5.2%
- 山岳 モロゾロ 1.6 km、7.8%
- 山岳 カシャーゴ 1.8km・5.0%
最後は、25kmの周回を2周してゴール。ゴールも登っているので、インターバルに耐えたライダーが勝利する。獲得標高は3,500m。
注目されるライダーは
-
Astana – Premier Tech アレクセイ・ルチェンコ
-
AG2R Citroën Team ブノワ・コヌフロワ
-
BORA – hansgrohe エマヌエル・ブッフマン
-
Cofidis, Solutions Crédits ギヨーム・マルタン
-
EF Education – Nippo リゴベルト・ウラン、ヒュー・カーシー
-
Groupama – FDJ ダヴィ・ゴデュ
-
INEOS Grenadiers イーサン・ヘイター、テイオ・ゲイガンハート
-
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ヤン・バークランツ
-
Israel Start-Up Nation ダン・マーティン
-
Lotto Soudal ティム・ウェレンス
-
Movistar Team アレハンドロ・バルベルデ
-
Team BikeExchange ブレント・ブックウォルター
-
Trek – Segafredo ヴィンチェンツォ・ニバリ、バウケ・モレマ
-
UAE-Team Emirates タデイ・ポガチャル、マルク・ヒルシ
-
Team TotalEnergies ピエール・ラトゥール
スタート前
ブエルタで鎖骨骨折して復帰しているアレハンドロ・バルベルデ。これが復帰第2戦だ。
タデイ・ポガチャルは、イル・ロンバルディアの調整としてこのレースにも出場。
ヴィンチェンツォ・ニバリは復活の勝利を上げたが、このワンデイレースではどうだろう。
曇り空の中スタート。
スタートからアタックがかかる。
ここで、ロットのマシュー・ホームズがアタック!
EOLO-Komedaのエリック・フィッターがジョイン。
さらに、二人が加わり4人。
- マシュー・ホームズ (Lotto Soudal)
- エリック・フィッター (EOLO-Kometa)
- ロビン・プラムドン(Israel Start-Up Nation)
- ジューリオ・マソット(Amore & Vita – Prodir)
ヴィンチェンツォ・ニバリがアタックをかけ前を目指す。これをみた、タデイ・ポガチャルが残り120kmでアタック。これで、先頭集団を一気に吸収。
7人の先頭集団となった。
- リゴベルト・ウラン(EF Education-Nippo)
- ロレンツォ・ロタ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- ティム・ウェレンス (Lotto Soudal)
- ネルソン・オリヴェイラ(Movistar Team)
- タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)
- ダヴィデ・フォルモロ(UAE Team Emirates)
- エリック・フィッター (EOLO-Kometa)
集団はトレックが引いて降り、後ろにUAEがついて先頭交代させない。
集団は32秒と迫ってきたところで、ダヴィデ・フォルモロがアタック!
ダヴィデ・フォルモロは、単独となって走りだした。
集団は活性化している。次の段階に進みそうだ。
ダヴィデ・フォルモロは捕まってしまう。これで先頭は5人になる。
- リゴベルト・ウラン(EF Education-Nippo)
- ロレンツォ・ロタ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- ネルソン・オリヴェイラ(Movistar Team)
- タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)
- ダヴィデ・フォルモロ(UAE Team Emirates)
後続から3人が追いついてくる。
これで先頭は8人に。ただ、集団とは、45秒のタイム差となっている。
- リゴベルト・ウラン(EF Education-Nippo)
- ロレンツォ・ロタ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- ネルソン・オリヴェイラ(Movistar Team)
- タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)
- ダヴィデ・フォルモロ(UAE Team Emirates)
- オレリアン・パレパントル(AG2R Citroën Team)
- アンドレアス・クロン(Lotto Soudal)
- アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)
タデイ・ポガチャルはパンクしたために、落ちていった。
- リゴベルト・ウラン(EF Education-Nippo)
- ロレンツォ・ロタ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- ネルソン・オリヴェイラ(Movistar Team)
- ダヴィデ・フォルモロ(UAE Team Emirates)
- オレリアン・パレパントル(AG2R Citroën Team)
- アンドレアス・クロン(Lotto Soudal)
- アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)
集団ではピエール・ラトゥールがアタックをかける。後ろはタデイ・ポガチャル。
パンクで、集団に戻ったタデイ・ポガチャルがチェックに入って逃がさない。UAEはダヴィデ・フォルモロで勝負する。
ピエール・ラトゥールはまたもアタック!
集団も人数は絞られている。20人もいないくらいだ。
この逃げが捕まった時が、勝負の始まりかな。
集団は逃げに乗っていないアスタナが引く。後ろはAG2Rが抑えて先頭交代させない。
集団は追いつてこない。これは勝ち逃げとなるのか?
先頭集団から脱落したリゴベルト・ウランが、今度はメイン集団を引く。セルジオ・イギータで、勝負か?
ダヴィデ・フォルモロが下りでペースを上げる。
集団は、EF Education-Nippoが3人で引く。
ダヴィデ・フォルモロは調子が良い。この日2回目の単独走だ。14.3kmならば逃げ切れるだろう。
あ~、ダヴィデ・フォルモロは捕まってしまう。
ダヴィ・ゴデュとブノワ・コヌフロワのアタックにタデイ・ポガチャルがチェックにはいる。集団から、3人が抜け出した。
- タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)
- ダヴィ・ゴデュ(Groupama-FDJ)
- ブノワ・コヌフロワ(AG2R Citroën Team)
先頭は二人に。
- ダヴィデ・フォルモロ(UAE Team Emirates)
- アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)
タデイ・ポガチャルに、マルク・ヒルシとセルジオ・イギータが追いつく。
二人は12秒まで迫られていたのに、再び25秒までタイム差を広げる。これは逃げ切れそうだ。
後続はうまく追えていない。こうなると逃げ切りされてしまう。
二人の逃げ切りは決まりだ。残り3.4kmで31秒まで広げた。
ダヴィデ・フォルモロも厳しそうだ。
残り2.4km。ラスト400mになったら牽制に入るだろう。
登りでアレッサンドロ・デマルキがアタックをかける。
今度は、ダヴィデ・フォルモロがアタック。交互にアタックを繰り出すが決まらない。
さらに、デマルキがアタック!
最後のアタックをダヴィデ・フォルモロがかけるが決まらない。
二人はスプリントへ。
二人は並んでいるが。
最後に伸びたのはアレッサンドロ・デマルキだ!
ジロ・デ・イタリアでマリア・ローザを2日着用したデマルキ。第12ステージの落車で、右鎖骨骨折、6本の骨折骨折。2箇所の椎骨骨折という重症をおってしまう。
復帰には2か月かかった。この厳しいレースで逃げ切りを見せるとはさすが逃げのスペシャリストだ。
アレッサンドロ・デマルキは、
今日起こったことは、ちょっとした復讐だった。私が年を取りすぎていないことをみんなに示した。私にはまだ必要なものがある。
それは長い月だった。回復を早め、再びベストを尽くすためにできる限りのことをした。そして今日の午後、それはすべて一緒になり、素晴らしい一日になった。
今日は賢く、運転せず、従わず、エネルギーを浪費しない時だと多くの人が考えていたが、このような日には、勇気を出して自分を信じる必要がある。私を辛抱強く信じてくれたチームに感謝したい。
集団の3位には、タデイ・ポガチャルがはいった。ダヴィデ・フォルモロと並んで2位と3位だが、目指していたのはダヴィデ・フォルモロの勝利だったはずだ。
ただ、ポガチャルのパンクがなければ、勝利を狙ったのは彼だっただろう。
タデイ・ポガチャルは、イル・ロンバルディアに向けて調子は上がってきている。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
DE MARCHI Alessandro
|
Israel Start-Up Nation | 200 | 4:47:04 |
2 |
FORMOLO Davide
|
UAE-Team Emirates | 150 | ,, |
3 |
POGAČAR Tadej
|
UAE-Team Emirates | 125 | 0:38 |
4 |
COSNEFROY Benoît
|
AG2R Citroën Team | 100 | ,, |
5 |
KRON Andreas
|
Lotto Soudal | 85 | ,, |
6 |
HIGUITA Sergio
|
EF Education – Nippo | 70 | ,, |
7 |
ROTA Lorenzo
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 60 | ,, |
8 |
GAUDU David
|
Groupama – FDJ | 50 | ,, |
9 |
COVI Alessandro
|
UAE-Team Emirates | 40 | ,, |
10 |
PARET-PEINTRE Aurélien
|
AG2R Citroën Team | 35 | ,, |
11 |
OLIVEIRA Nelson
|
Movistar Team | 30 | ,, |
12 |
MARTIN Guillaume
|
Cofidis, Solutions Crédits | 25 | ,, |
13 |
HIRSCHI Marc
|
UAE-Team Emirates | 20 | 0:42 |
14 |
LUTSENKO Alexey
|
Astana – Premier Tech | 15 | 0:49 |
15 |
BERTHET Clément
|
AG2R Citroën Team | 10 | ,, |
16 |
RESTREPO Jhonatan
|
Androni Giocattoli – Sidermec | 5 | ,, |
17 |
NIBALI Vincenzo
|
Trek – Segafredo | 5 | ,, |
18 |
LATOUR Pierre
|
Team TotalEnergies | 5 | ,, |
19 |
RAVANELLI Simone
|
Androni Giocattoli – Sidermec | 5 | ,, |
20 |
BAIS Mattia
|
Androni Giocattoli – Sidermec | 5 | ,, |
コメント