2018世界ジュニア選手権で個人タイムトライヤルとロードの二冠を達成したレムコ・エヴェネプール。
ベルギーの選手で、ベルギーといえば史上最強のライダーとも言われ「カンピオニッシモ」の称号ももつエディ・メルクス。レムコは、エディ・メルクス再来かとベルギーでは話題に。
けれど、レムコ・エヴェネプールは次のエディ・メルクスとは呼ばれたくない。
レムコ・エヴェネプールの生い立ち
ジュニア選手権は、満17歳から満18歳の選手で争われる。
しかし、レムコ・エヴェネプールが自転車を始めたのは、なんと昨年。ヨーロッパのエリート自転車選手がほとんど、幼少の頃から自転車をしているのとは大違い。
5歳からサッカーチームのアンデルデヒトに入団。サッカーでも中々の才能を発揮して、U15ベルギーで4回、U16で5回プレーをしている。
メッシやロナウドの大ファン。2016年に大ケガをしてしまってサッカーの道は断念。
自転車に転向したのは2017年だ。そうまだ18か月しか乗ってないのだ。
サッカーでベルギー代表にまでなったイヴェネプールの身体能力の高さは自転車でも発揮された。
彼は2018年のヨーロッパのジュニアロードサイクリング選手権でTTとロードレースの両方を獲得。 ロードレースで2位ライダーとの差は実に9分44秒だ。
彼は過去18ヶ月間で44レースのうち34レースで勝利を獲得。UCI公認レースでは22勝。ベルギーで大きな注目を集めている。
比較は簡単だが、レムコ・エヴェネプールはベルギーの次のEddy Merckxと呼ばれたくはないと思っている。
元プロの父を持つけれどもサッカー少年
彼の父親は、1990年代初めにCollstropチームのプロのサイクリスト。
その父親の経験は、すばらしい才能を持った幼い息子が地方、そして全国、そしてヨーロッパ、そして現在世界チャンピオンになるのを手助けした。
イヴェネプールの勝ちパターンは、単独で攻撃し、自分のタイムトライアルスキルを使用してフィニッシュまでパワーを上げて単独で逃げて勝つ。
彼の目覚ましい急速な活躍はクイックステップフロアとチームスカイの目を引いたが、イヴェネプールはツール・ド・フランス訪問中にベルギーチームと署名。
イヴェネプールはジュニアランクからWorldTourレベルまで大きなステップアップを熱望している。
私がサッカーをやめたとき、私はサイクリングをしたいと思っていましたが、正しい選択だと思っています。
「最初は本当に難しかったし、2つのスポーツがとても違うので筋肉の問題がたくさんあったけど、サイクリストになってうれしいよ、勝つと美しい。
金曜日のロードレース後はプロになるだろうけど、私の趣味を仕事にするのはうれしいですが、サイクリングはまだ私の趣味であり、少し考えてます。
ジュニア・レベルからプロにステップアップすることは大きなステップであることを知っているので、ステージレースが短いコロンビア・オロ・パススのような短いレースやステージレースなどは多分走りません。
グランドツアーのための高度なトレーニングとタイムトライアルを行なうのが、私のキャリアの最終目標です。」
クイックステップフロアーズで学ぶ
イヴェネプールは、来年はU23をスキップし、WorldTourレベルでクイックステップフロアーズでプロとして走る。
彼は2019年には控えめなレースプログラムに従事。チームからの学びに集中する。彼はすでにクイックステップフロアーズのスタッフに指導されている。
「私は1年半しかレースしていないが、まだたくさん学ばなければならない。クイックステップフロアーズは私のための最初の一歩です。
私はチームと静かに成長することを願っています。 私は彼らを信頼しているし、私の未来は素晴らしいものになるでしょう。」
私は新しいレムコ・エヴェネプールだ
「私は真のチャンピオンではない、私はまだジュニアです。本当のチャンピオンはプロの中で最高です。私の道のりはまだまだです。」
と、ベルギーの世界チャンピオンとしての彼の人生がどのように変わるかを反映して、イヴェネプールは語った。
「本当の伝説は、エディ・メルクスやアルベルト・コンタドールのような人です。私はできるだけ準備しましたが、それは完全ではありませんでした。
私は今世界チャンピオンですが、私は人生のチャンピオンではありません。私は新しいメルクスではありません。
私はプロのライダーとして世界タイトルを獲得しておらず、私はツール・ド・フランスに勝っていない。
私は新しいメルクスではない
私は新しいレムコ・エヴェネプールだ」
2018世界ジュニア選手権
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