プロデビューから順調に成績を伸びしているトム・ピドコックはブラバンツ・パイルで初優勝し、クラシックの出場予定をリエージュ〜バストーニュ〜リエージュまで伸ばしていた。
だが、ロードシーズンの最後のレースは欠場となってしまう。
予想以上の走り
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トム・ピドコックは、シクロクロスから休みものなくロードシーズンに突入。
初戦となったツール・デ・アルプ=マリティーム・エ・デュ・ヴァールでは、やはりプロロードのスピードになれていない様子が見て取れた。
だが、その後のレース結果は以下の通り。
クールネ〜ブリュッセル〜クールネで3位に入ると、それ以降はチームのエースとして走ることに。
更に、ミハウ・クフィアトコフスキが肋骨骨折により完全にアシストに回り、ピドコックのために走ることになってから変わる。
これにより、レースの最終局面で前に残ることが出来るようになった。
特に優勝したブラバンツ・パイルでは、スプリントでワウト・ファンアールトを破るというシクロクロスの力関係では考えられなかった走りを見せる。
ワウト・ファンアールトといえば、スプリントでも強いことは皆さんも知っての通り。彼にスプリントで勝つというのは誰も考えられなかったことだ。
特に、逃げてきてからの少人数でのスプリントでワウト・ファンアールトがマチュー・ファンデルプール以外のライダーに負けるというようなことがあるなんて。
だが、これがまぐれでないことは、次のアムステルゴールドでも示された。再び最後は二人のスプリント勝負となり、わずから0.004秒差で2位となるのだから。
本人も、ゴール後のテレビ映像で勝ったと思っていたほど。
ここまでの走りを見てチームは、当初の予定よりロードシーズンを伸ばしてリエージュ〜バストーニュ〜リエージュまでトム・ピドコックを走らせることになった。
だが、トム・ピドコックは欠場となる。
落車が原因
Feel like I’ve been hit by a bus today. I’ve forgotten how hard roads are in comparison to mud 💩😂 pic.twitter.com/TzdDXw66ec
— Tom Pidcock (@Tompid) April 22, 2021
フレッシュ・ワロンヌでは、落車しながらもユイの壁で先頭付近に位置して6位となる。次のモニュメントも期待されたのだが、落車のケガから回復していないようだ。
ファンにとっては悪いニュースだ。水曜日のフレッシュでのクラッシュの影響をまだ感じているので、彼はリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを見逃すだろう。
彼は休んでいて、来週末のスイスでのシーズン初のMTBレースの準備ができている。
と、チームのツイッターで語られている。
まあ、当初の予定でもフレッシュ・ワロンヌまでだったので無理をしても仕方ない。これからは東京オリンピックのマウンテンバイク出場に向けて切り替えることになる。
ただ、6月28日のツアー・オブ・オーストリアに出場予定となっているのでロードレースにも出るかもしれない。
オリンピックが終われば、ブエルタだ。ここでもステージレースでどれだけ進化していくのか見ものだ。しかし、正直ここまで速くプロレースでも結果を出すとは思ってもみなかった。
やはり、天才と呼ばれていただけのことはある。
メンバー交代
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トム・ピドコックの代わりにメンバーに入るのはエディ・ダンバー。その他のメンバーも強力。
- 81.リチャル・カラパス
- 82.エディ・ダンバー
- 83.テイオ・ゲイガンハート
- 84.ミハウ・ゴワッシュ
- 85.ミハウ・クフィアトコフスキ
- 86.ルーク・ロウ
- 87.アダム・イエーツ
2020ジロ覇者のテイオ・ゲイガンハートに、ブエルタ・ア・カタルーニャ優勝のアダム・イェーツ。問題は、トム・ピドコックの代わりに最後は誰がエースとして走るのかが問題となるだけだろう。
クラシックでの実績では、ミハウ・クフィアトコフスキとなるかな。
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