新しいShimano Dura-Aceグループセットが登場するのは承知の事実。
これまでShimanoは4周年周期でDura-Aceを更新してきた。
しかし、2008年、2012年、2016年という周期は昨年崩れてしまう。理由はわからないがコロナが影響している可能性もある。
R9100の発売から5年で、SRAMとFASはスプロケットが12に増え、ギアの範囲も増えた。
さらに、SRAMとFASは、ワイヤレスを導入し、セットアップとメンテンスを簡素化。それでもShimanoはロード界で依然として支持されている。
新しいDura-Aceが登場するにあたって、これまでの特許と法的文章から、発売時期や技術についてどうなるのか見てみよう。
シリーズ名はどうなる?
新しいDura-Aceは機械式がR9200となり、電子式がR9250となる。
無線周波数に関するFCC(米国連邦通信委員会)の上記の文書で、すでにその名前は現れている。
シフターの場合には、STR9250で始まり、リアディレイラーの場合にはRDR9250となる。
これについては、みんなの想像の通りだろう。これ以外の名前が出てくることは通常考えられない。
発売予定日
これまでも推測した通り、Shimanoの100周年に合わせて発売される可能性もある。そうなると3月23日となるわけだが。
面白いのは、カウントダウンが現在2日前の3月21日の00:00に期限切れになるように設定されていること。これの意味についてはわからない。なんらかの意図があるのだろう。
歴史に目を向けると、Dura-Ace 7900は2008年6月3日に発売された。9000は5月31日。そしてR9100は2016年6月19日に発売されている。
これを比べると、3月は早過ぎるということになる。
最近、Teme DMSとGroupama-FDが2021年シーズンに先立ってShimanoと長期的なパートナーシップを再確認した。Groupama-FDなどは最も長く25年目となっている。
これらのチームが新しいDura-Aceを搭載したバイクで走ることは十分に考えられる。その場合、Team DMSはScottバイクに、FDJはLapierresに搭載されると予想される。
発売前に、テスト版を搭載してユーザーの関心を煽ることと、最終テストを兼ねることは十分に考えられることだ。
新しいDura-Aceはワイヤレスとなるか?
11月に付与された特許では、シフターとディレーラーのワイヤレス受信、シフターのバッテリーが見られている。
上記の特許図面はロードレバーを表しており、この特許がMTBまたはe-Bikeの進歩である可能性は排除される。
無線周波数に関連するFCC文書では、この理論を裏付けている。
文章ではShimanoは、シフターとリアディレイラーで2,478MHzの「Shimano Original」というタイトルの無線周波数を使用するために米国でFCC認証を取得していることも確認されている。
セミワイヤレスとなるのか?
他の噂では、FSAのK-Force WEディスクグループセットの構成とそれほど変わらない、セミワイヤレスオプションとなる可能性だ。
これにより、フレーム内のバッテリーを介してディレイラーが相互に接続され、この3つのコンポーネントがワイヤレスシフターに送信される。
11月の特許では、最終形の複数のバージョンが含まれており、どれが本命なのかはわからない。
1つのバリエーションでは、ワイヤレス送信機とバッテリーがフロントディレーラーとリアディレイラーのそれぞれに収納されていることが示されている。
しかし、別の例ではディレイラーを接続する別のバッテリーが示されている。
FCCの文章では、BT-DN300についても言及されている。これは、ShimanoのDi2システム用バッリーの部品番号だ。Di2バッテリーの現在の部品番号はBT-DN110が付いており、BT-DN300が新しいことを示している。
BT-DN300バッテリーは、フレームに収納できる可能性があり、ディレイラーに収納する専用バッテリーに付けられた部品番号である可能性もある。
今の段階ではどちらに進むのかは未確認だが、新しいDura-Aceはセミワイヤレスとなる可能性も高い。これでも余分なケーブルは少なくなる。
12速となるか?
特許文章には、12スピードカセットの完結な図も含まている。
これで、競合他社に追いつくことは間違いない。特許図面にはドロップハンドルバーを備えた自転車の側面図が示されている。
特許図面には最大スプロケットサイズは36Tとなっている。最小は10Tだ。SRAMと同じようになっている。
新しいDura-Aceのリアディレイラーは、10-36Tカセットを処理できるように根本的に大きな容量を提供するようになるだろう。特に下位グレードでは36Tが必要となる可能性が高いので、当然そこまでの性能は網羅するはずだ。
リムブレーキはどうなる?
11月の特許には、ケーブルと油圧の両方のバリエーションについての言及も含まている。
これは、Dura-Aceレベルでケーブル作動式ディスクでレーキが存在しないことを考えると、リムブレーキがShimanoDura-Aceラインナップの一部であり続けることを示唆している。
リムブレーキ支持者には朗報ですね。
自己充電するのか?
11月の特許では、シフターは「発電ユニット」を備えていることが示されている。
この特許は、圧電部品が含まれているため、この技術がシフトパドルの動きを利用して電力を生成し、バッテリーを再充電することを示唆している。
図面では、シフターに組み込まれたコイン型電池を示しているため、この発電はシステム全体ではなく、シフター自体を再充電するだけであると予測される。
これならばワイヤレスとなっても問題はない。
Dura-Aceホイールは出るのか?
新しいDura-Aceがホイールを省略して発表するとは考えられない。
すでに、2020年のツール・ド・フランスでは、Team Sunweb(Team DSM)とGroupama-FDJの両方がブランド名のないホイールで走っているのが目撃されている。
両方のチームのShimanoとのつながりと、Dura-Aceの発売を考えると、このホイールは新しいDura-Aceプロトタイプホイールであると予想される。すでにツールで使用するということは最終段階であることは間違いない。
改めて、新しいDura-Aceの情報を集めてみると、かなり進歩する。あとはテストバージョンがいつ見られるかですね。
コメント