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Rovalの世界最速のロードホイールRapide CLX Sprintの秘密は?

機材情報
Photo credit: Chelsom Tsai on Visualhunt.com
この記事は約6分で読めます。

Rovalは、3種類のロードホイールを発表。

  • Rapide CLX Sprint 史上最速
  • Rapide CLX III エアロを維持して軽量
  • Rapide CL III やや安価

最上位グレードには複合スポークが採用されており、Rovalはこれらが「世界最速のロードレースホイール」であると大胆に公式サイトに書いている。

世界タイトル、オリンピックをレムコが取っており、これまでの実績は十分。ただ、風洞実験データは今回公開されていない。

 

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最速の秘密とは?

 

Soudal – Quick StepのメンバーにテストされたRovalのホイール。最速のホイールは、フロントホイールのほうがリアホイールよりもリムが深い。これは3つのホイールに共通した仕様だ。

 

では、なぜ前側のリムが深く、後ろ側のリムが浅いのか?

従来のホイールデザインは、空力特性上、リアプロファイルを深く設計する傾向がある。

Rovalのエンジニアリングチームは、空力理論と実際のライダーデータに基づき、フロントを深く、リアを浅く設計することで、この常識に挑戦した。

ディープホイールの空力特性上のメリットの最大90%はフロントホイールから得られる。

フロントリムの深さを優先することで空気抵抗を最大限低減し、リアリムの深さを浅くすることで重量を軽減し、空力特性を大きく損なうことなく加速と登坂速度を向上させる。

リアホイールを深くすると空力性能が向上するが、フロントホイールと比較して同じ重量増加に対して得られる効果は少なくなる。

リアホイールの軽量化を最大限に図り、回転質量を減らして加速性能を向上させ、フロントホイールの空力特性を最大限に活かすことで、最適な重量対空力比を実現できるという。

ほとんどの場合、フロントホイールの深さが深い方が速い。なぜなら、バイクの前部、つまり前縁部の空力特性が最適化されるからだ。

リアホイールの空力特性の優位性は小さいため、リムの深さを浅くし、結果として全体の重量を軽減することが容易になる。リアホイールの深さが浅いと、乗り心地も向上するメリットがある。

 

Rapide CLX Sprint

日本語字幕付きで見るとほぼ全て説明されている

 

Rovalの公式サイトによる説明だと、Sprint CLXは同社史上最速のスポークホイールセットだと主張している。

フロントリムの深さは63mm、リアリムの深さは58mm。他のホイールと同様に、このデザインは28mmタイヤに合わせて最適化されている。ホイールセット重量は1,395gとなる。

スポークは、Arris Compositesと共同開発されたRoval Aero Compositeスポークを採用。1本の重量は1.9gで、スチール製のものより96.6g軽いシステムを生み出すという。

各スポークにはチタン製のエンドピースが採用されており、エアロブレードのスチール製スポークよりも2.3g軽量で、20%の強度向上を実現している。

このホイールにより、250mスプリントで、従来のRapide IIホイールと比較して18cmのリードをもたらすと書かれている。

 

Rapide CLX Sprint spec

 
 
 
 
 
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  • フロント63mm / リア58mm
  • 重量 : 1,395g
  • Arris Compositesと共同開発したエアロコンポジットスポーク(20%の強度、1本あたり1.9g、1セットあたり96.6gの軽量化)
  • DT Swiss 180 EXP内部部品(SINCセラミックベアリング搭載)
  • CLX IIとの250mスプリントで18cmのリードを獲得
  • 用途: 最後の数メートルでの全開スピードと抵抗低減性能のために設計
  • 価格 : 3,399.98ドル(約48万円)

 

Rapide CLX III

日本語字幕付きで見るとほぼ全て説明されている

 

Rapide CLX IIIホイールは、Rapide CLX Sprintよりも少し浅く、フロント51mm、リア48mmで、ホイールセット重量は1,305g。

これはRapide CLX II(旧モデル)よりも215gも軽量。空力性能は維持されているが、Rapide CLX Sprintを越えていることはないと書かれている。

 

Rapide CLX III spec

  • フロント51mm / リア48mm
  • セット重量 : 1,305g(CLX IIより215g軽量)
  • 同じエアロコンポジットスポーク、ハブ、28mmタイヤ最適化を共有
  • 実世界の空力性能の向上と軽量化により、高速で反応の良い加速を実現
  • 用途: 0.5~2.0秒の突風でテストされた突風安定形状に基づいたフロントリムプロファイル
  • 価格 : 3,399.98ドル(約48万円)

 

Rapide CL III

日本語字幕付きで見るとほぼ全て説明されている

 

フロントリムは 51mm、リアリムは 48mm で、重量は 1,555g。ハブはDT Swiss 350。スポークはDT Swissコンペティションレース。

前モデルより35gの軽量化を実現。

さらに、全モデル共通のRovalのワイドなフラットストップビードフック設計は、衝撃力を分散させることでピンチフラットの発生を防いでいる。

衝撃下でもクラス最高のチューブレスタイヤ保持力を実現しており、フック状のデザインにより、高圧下でもタイヤがしっかりと固定され、何らかの理由でパンクした場合でもその効果を発揮するという。

フラットストップビードフックは、パンク発生時の力を大幅に39%向上させている。

 

Rapide CL III spec

  • フロント51mm / リア48mm
  • 重量 : 1,555g
  • DT Swiss 350内部部品、ステンレススチール製コンペティションレーススポーク
  • チューブレス対応、28mmタイヤに最適化
  • 実用的なパフォーマンスとエアロ形状を、より手頃な価格で実現
  • 価格: 1,899.98ドル(約27万円)

 

 

 

 

 

 

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