10月開催となったヘント~ウェヴェルヘム。
パリ~ルーベが中止なったことで、残るクラシックはヘント~ウェヴェルヘムとロンド・ファン・フラーンデレンの二つとなってしまった。
昨年の優勝は、アレクサンダー・クリストフ。注目は、今シーズン絶好調のワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールの戦い。
Sunwebのエースである、ティッシュ・べノートはスタートしていない。
Ypres › Wevelgem (232.5k)
今年のヘント~ウェヴェルヘムは昨年よりも距離が短縮。232.5kmで争われる。コースマップではわかりにくいが10か所以上のセクターと呼ばれる石畳の登りが出てくるのは例年通り。
KM | POINT |
---|---|
136 | Scherpenberg |
140 | Vidaigneberg |
141 | Baneberg(バネベルグ) |
146 | Monteberg(モンテベルグ) |
149 | Kemmelberg(ケンメルベルグ) |
178 | Monteberg(モンテベルグ) |
180 | Kemmelberg(ケンメルベルグ) |
188 | Scherpenberg |
192 | Vidaigneberg |
194 | Baneberg(バネベルグ) |
198 | Kemmelberg(ケンメルベルグ) |
集団が割れる、ケンメルベルグの登りは3度も出てくる。
逃げは7名
逃げにはマーク・カヴェンディシュも入っている。今回エースナンバーをつけているのだが、逃げに乗っては最後まで残ることはできない。
集団は、マチュー・ファンデルプールのためにAlpecin-Fenixが先頭を引く。残り80kmで1分30秒とタイム差は決して与えない。
マーク・カヴェンディシュは、かなり積極的に先頭交代に加わっている。来シーズンの契約も決まってないので、目立っておきたいところ。
残り75kmで3人が落車。ルイ・オリベイラが道路真ん中にあった、アスファルトの裂け目にタイヤを取られてしまう。
- ダニエル・オス OSS Daniel (BORA – hansgrohe)
- ルイ・オリベイラ OLIVEIRA Rui (UAE-Team Emirates)
- ルーク・ロウ ROWE Luke (INEOS Grenadiers)
ダニエル・オスは道路の草むらまで落ちてしまう。
ラスト71kmで、トレックのライアン・ミューラン(Mullen Ryan)はカーブで落車。雨が上がったがまだ路面が湿っている。
マチュー・ファンデルプールがアタック! だが、マッテオ・トレンティンがすぐにチェック。
この動きで先頭集団を一気に捕まえてしまう。
先頭集団からはアタックの応酬が繰り返される。アルベルト・ベッティオール(EF PRO cycling)のアタックから逃げ集団が出来る。
先頭集団は9人。ラスト75kmで落車していたルーク・ロウも逃げに入っている。マッテオ・トレンティンにシュテファン・キュング、マッズ・ピーダスンなとエースも含まれる強力なメンバー。
1 | 27 | VERMEERSCH Florian |
2 | 35 | GOUGEARD Alexis |
3 | 71 | TRENTIN Matteo |
4 | 97 | VANMARCKE Sep |
5 | 101 | KÜNG Stefan |
6 | 126 | TEUNISSEN Mike |
7 | 166 | ROWE Luke |
8 | 181 | PEDERSEN Mads |
9 | 207 | VERMEERSCH Gianni |
集団もケンメルベルグの登りにはいる。ワウト・ファンアールトのアタックにマチュー・ファンデルプールがくらいつく。
第2集団の先頭をワウト・ファンアールトがガンガンに引いていく。タイム差は30秒を切ってきた。
後ろから、イヴ・ランパールトも単独で追いついてくる。
1 | 12 | ASGREEN Kasper(Deceuninck – Quick Step) |
2 | 14 | LAMPAERT Yves(Deceuninck – Quick Step) |
3 | 15 | SÉNÉCHAL Florian(Deceuninck – Quick Step) |
4 | 23 | DEGENKOLB John |
5 | 52 | TEUNS Dylan |
6 | 91 | BETTIOL Alberto |
7 | 121 | VAN AERT Wout |
8 | 201 | VAN DER POEL Mathieu |
ラスト34kmのKemmelberg(ケンメルベルグ)でワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールが一気に前に追いつく。
ラスト33kmで、シュテファン・キュングがアタックをかけて前に出る。後ろは強力な16人で追っているので、泳がされている感じか。
イヴ・ランパールトはチェーンにオイルを注油して貰っている。さすがに、雨と泥でオイルが流れ出てしまったか?
シュテファン・キュングは捕まり先頭集団は14人となる。
1 | 12 | ASGREEN Kasper |
2 | 14 | LAMPAERT Yves |
3 | 15 | SÉNÉCHAL Florian |
4 | 23 | DEGENKOLB John |
5 | 27 | VERMEERSCH Florian |
6 | 35 | GOUGEARD Alexis |
7 | 52 | TEUNS Dylan |
8 | 71 | TRENTIN Matteo |
9 | 91 | BETTIOL Alberto |
10 | 97 | VANMARCKE Sep |
11 | 121 | VAN AERT Wout |
12 | 126 | TEUNISSEN Mike |
13 | 166 | ROWE Luke |
14 | 181 | PEDERSEN Mads |
15 | 201 | VAN DER POEL Mathieu |
16 | 207 | VERMEERSCH Gianni |
アルベルト・ベッティオール(EF PRO cycling)のアタックで5人が切れる。残り13キロなので全員で回して逃げ切りを図る。
後ろはすでに50秒以上離した。これはスプリント勝負となりそうだ。
まずは、アルベルト・ベッティオール(EF PRO cycling)が揺さぶりをかける。
次にワウト・ファンアールトがアタック。だが、マチュー・ファンデルプールがチェックに入る。
ラスト1.6kmで、アルベルト・ベッティオールがアタックをかけると、ワウト・ファンアールトが追いかけようとしたのだが、誰も交代しない。
3人が完全に抜け出す形となる。後ろはお見合い。特にマチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトはお互いをマークして動けない。
ここで、マッズ・ピーダスンが追走をかけ前に追いつく。ここでも後ろは静観。レースは決まってしまう。
追いついてしまうと、スプリント力のあるマッズ・ピーダスンにかなう相手はいなかった。結局、ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールは集団最後尾でゴール。
二人は、最後にスプリントすることもなくレースを終えてしまうという結果に終わった。
レースリザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | Pedersen Mads | Trek – Segafredo | 500 | 225 | 5:19:20 |
2 | Sénéchal Florian | Deceuninck – Quick Step | 400 | 150 | ,, |
3 | Trentin Matteo | CCC Team | 325 | 110 | ,, |
4 | Bettiol Alberto | EF Pro Cycling | 275 | 90 | 0:01 |
5 | Küng Stefan | Groupama – FDJ | 225 | 80 | 0:03 |
6 | Degenkolb John | Lotto Soudal | 175 | 70 | 0:04 |
7 | Lampaert Yves | Deceuninck – Quick Step | 150 | 60 | ,, |
8 | van Aert Wout | Team Jumbo-Visma | 125 | 50 | 0:07 |
9 | van der Poel Mathieu | Alpecin-Fenix | 100 | 46 | 0:08 |
10 | Teuns Dylan | Bahrain – McLaren | 85 | 42 | 1:40 |
コメント