5月4日以降、ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck-Quick-Step)は、アンドラに住んでいる50人のプロライダーと同様に、屋外トレーニングを再開することが可能となった。
多くの国で、サイクリストが屋外トレーニングが可能となってきているが、アンゴラではとても厳しい制限となっている。
このままアンドラに留まるのか、国外にトレーニング場所を求めるのか、そこまで規制が厳しい状況となっている。
アンドラに住む理由
アンドラはスペインとフランスに挟まれた小さな国だが、多くのプロスポーツ選手が住んでいる。
約50名のプロライダー、モトGP、ダカール、さらにはゴルファーが住む。税金の面で有利なのと、サイクリストの場合には高地だからということもある。
ジュリアン・アラフィリップも登りが不得意なため、フランスからアンゴラに拠点を移した。低いところで1,500mの高地にあり、常に高地トレーニングをしているようなものだからだ。
これらの理由により、ツール・ド・フランスに出場する多くのプロライダーが移り住んでいる。
外出規制
外出できるようになったが、その規制が厳しい。
ジュリアン・アラフィリップのいとこで、トレーナーであるフランク・アラフィリップがアンドラの状況について語っている。
ライダーは屋外で乗ることが可能となったが、それは非常に規制されている。彼らは週に3回、最大3時間、そして今のところ2つの峠道だけに出かけることが許可されている。
彼らはついにホームトレーナー以外の場所でペダルを踏むことができるようになった。
ライダーはパスでお互いに交差するが、気にしない。彼らはレースではライバルだが、たまたまアンドラで一緒に乗っている。
特にジュリアンは人とのおしゃべりやライドを楽しむ人だ。ジュリアンはホームトレーナーがあまり好きではない。彼は外に出るのを本当に楽しみにしていた。
必然的に、この時期に肉体的に少し落ちている。だが、すぐにその形を取り戻すはずだ。このために、彼は少なくとも3時間の定期的な長い外出をする必要がある。
二つの峠道は、ル・ドルディーノ(登坂距離8.9km・平均勾配5%)で2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージでも使われた。
この時にはタデイ・ポガチャルが独走勝利している。
もう一つは、アンドラ・アルカリスで登坂距離10.1kmで平均勾配7.2%。2016ツール・ド・フランス第9ステージで山頂ゴールのコースとなっている。
この時の優勝はトム・デュムラン。
グランツールのコースにも取り入れられる峠道ならば、練習でもとても役に立つはずだが、プロの場合にはそれでも足りないのか?
解放と欲求不満
乗れるようになったが、実際に、ツール・ド・フランスを目指すには、この距離と時間では少なすぎる。
実際のレースでは、この峠道が連続する。3時間で終了するレースなどそんなにない。時間的にも距離的にも圧倒的に足らないのだ。
ジュリアン・アラフィリップも他の国のライダーが、自由に乗れることを知っているので焦っている。
アラフィリップが、このままアンドラで走るのかフランスに戻るのかはルール次第となりそうだ。
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