サイクリングが身体に良いことは皆知っており、適度な運動は健康にも良いことは誰もが知っている事実。
新しい研究では、自転車に乗る高齢者が老化プロセスを減速させ、筋肉の衰弱を逆転させ、免疫システムを健康に保つことを示している。
これは、老化防止にもなるそうだ。
筋肉量の減少
人は年をとるにつれ、通常、筋肉を失なう。イタリアのスーパーマリオことマリオ・チッポリーニとかは別でしょうけど(^^;
ロンドンのキングスカレッジの研究では、この加齢に伴う筋肉の衰弱を、定期的なトレーニング(ここではサイクリング)によって減速または逆転させることができるかどうかを研究した。
調査したのは、125名の男女のサイクリスト。参加者は55~79歳で、非常に活動的な人たち。
- 男性 24km/h で少なくとも60km
- 女性 12km/hで60km
参加者は、少なくとも3週間以内に2回走行している。これらの人たちの太ももの太さを測定した。
研究では、有酸素機能と筋力の観点から筋肉の特性を分析。
これは、筋肉量と筋力が組織レベルで無傷のままであったことを意味している。
Av24km/hで60kmも走れる健脚なライダーなら、筋肉も多いのはうなづけますね。しかし、70代でav24.0km/hで60kmも走れる人って沢山いるんでしょうか?
60kmも走ること自体凄いことだと思うんですけど~。
キングスカレッジ での2番目の研究
キングスカレッジ研究所は免疫系に焦点を当てており、これは年齢とともに弱まる可能性がある。
ただし、この傾向は主に活動の少ない人達で観察された。
そこで研究者たちは、定期的なサイクリングがこれを防ぐのに役立つかどうかを調査することに。
彼らはサイクリストのグループの血液サンプルを、57歳から80歳の高齢で活動性の低い成人75人、および20歳から36歳の若く活動性の低い成人55人の血液と比較してみたのだ。
どちらも活動性が低いとなっているので、サイクリングをしているけれども沢山乗っているサイクリストではない点に注意しておきたい。
つまり、軽いサイクリングでも白血球の数が減らないということだ。
これらの研究は、サイクリングなどの身体活動が老化プロセスを遅らせることができる方法を示す2つの例にすぎない。
2017年の研究では、高強度のインターバルサイクリングがミトコンドリアの容量を増加させることもわかった。
加齢に関しては、これらの臓器力細胞の減少が加齢に伴う疾患につながるためだ。
激しい運動も効果あり
別の研究では、自転車での定期的で激しい運動がテロメアの長さを保護していることがわかっている。
テロメアは染色体の末端にある細胞。テロメアの短縮は細胞死の原因の1つであるため、老化の原因にもなっている。
テロメアは、染色体を保護する役割も担っている。細胞分裂の回数には限りがあるため、テロメアは命の回数券とも呼ばれる。
テロメアが短縮すると、成人病にかかる率が高くなる。細胞に酸化ストレスや有害物質が作用するとテロメアが短くなり、こうした病気にかかりやすくなるのだ。
テロメアの状態を良くするのが睡眠と運動。
運動する人々は、最大9年間「細胞の劣化」を止めることができたという研究結果も出ている。
これは、レースなどではなく、一貫して運動を実行するのに十分な動機ともなるはずだ。
70代になって60km走れるかは疑問だが、少しの運動でも良いならば出来そう。たまには、少し激しく乗ることも必要なようですが、身体が丈夫でないといけないですね。
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