モン・ヴァントゥの死闘が終わって、スプリンターにとっては最後のチャンスが訪れる。
4級山岳が2か所あるけれど、さすがにスプリンターが遅れてもチームメイトがアシストしてゴールに運ぶだろう。
ただ、今年のツールは平均スピードがとてつもなく速い。勝ててないチームは果敢に逃げに挑むはずだ。
第17ステージ ボレーヌ~ヴァランス 160.4 km

コースマップ photo letour.fr
第17ステージはボレーヌからスタート。逃げは間違いなく出来るけれど、超巨大な逃げでないとスプリンターチームにかなわないかも。
ゴール手前8kmからは前を走っていても姿が見える。最後の1kmまで直線なのだ。

コースマップ photo letour.fr
- スプリントポイント ロッシュ=サン=セクレ=ベコンヌ
- 4級山岳 ペルテュイ峠 3.7km・6.6%
- 4級山岳 タルタイキーユ峠 3.6km・3.5%
スタート
頂上で意識不明になり酸素吸入を受けたUno-X Mobilityのトビアスハラン・ヨハンネンセンは、スタートする。
トビアスハラン・ヨハンネンセンのコメント
お腹が痛くて本当にひどかった。気絶? もう大丈夫だし、すぐに気分はよくなった。医師は全てを検査してくれて順調だとわかったのでスタートする。
ポイント賞のジョナサン・ミランは、何としても勝利しないとタデイ・ポガチャルに抜かれてしまう可能性が高い。
Soudal – Quick Stepのティム・メルリエがここで勝つとチームは連勝となる。
スタート時の4賞ジャージ着用者は
- 総合 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
- ポイント賞 ジョナサン・ミラン Lidl – Trek
- 山岳賞 レニー・マルティネス Bahrain Victorious
- 新人賞 フローリアン・リポウィッツ Red Bull-BORA-hansgrohe
DNSは
- ダニー・ファンポッペル Red Bull – BORA – hansgrohe 女の子が生まれたため
ニュートラル。このあと、ラウンドバウトでオフィシャルカーにぶつかりそうになる。ワウトはうまくよけていた。
オフィシャルスタート。
Movistar Teamのイバン・ロメオが猛烈にスパートするけど決まらず。今日は決まらないパターンだろう。
Israel – Premier Techも攻撃。
ヨナス・アブラハムセンのアタックに3人がジョイン。
4人が逃げに成功。
- ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ EF Education-EasyPost
- クエンティン・パチャー Groupama – FDJ
- マチュー・ブルゴドー TotalEnergies
- ヨナス・アブラハムセン Uno-X Mobility
集団はSoudal – Quick StepとLidl – Trekが引く。中間スプリントポイントは逃げに取らせる感じだ。目標は最後のゴールスプリント。
Intermarché – Wantyのルイ・バールが落車。
スプリントポイント ロッシュ=サン=セクレ=ベコンヌ
先頭はヨナス・アブラハムセンが1位通過。
ルイ・バールはなんとか再スタート。
集団はジョナサン・ミランがトップ。ビニヤム・ギルマイにはアシストなし。
- ヨナス・アブラハムセン Uno-X Mobility 20ポイント
- マチュー・ブルゴドー TotalEnergies 17ポイント
- ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ EF Education-EasyPost 15ポイント
- クエンティン・パチャー Groupama – FDJ 13ポイント
- ジョナサン・ミラン Lidl – Trek 11ポイント
- ビニヤム・ギルマイ Intermarché – Wanty 10ポイント
EF Education-EasyPostのヴィンチェンツォ・アルバネーゼが補給。ツール初出場。今シーズンはツール・ド・スイス第2ステージで勝利している。
落車したルイ・バールは追いついてきた。
4級山岳 ペルテュイ峠 3.7km・6.6%
タイム差は1分32秒で4級山岳に。
集団は何故か、コナー・スウィフトからゲラント・トーマスが引き出した。引き延ばして逃げを作るのか。
これはスプリンターを落としたいのか。 INEOS Grenadiersのトビアス・フォスが引く。ただ、クイン・シモンズが後ろでマークする形に。
Movistar Teamのイバン・ロメオが猛烈に引き出した。
ジョナサン・ミランが切れている。
ジョナサン・ミランは1分15秒遅れで通過。
残り91.7km。集団とは35秒差。
Lidl – Trekのクイン・シモンズとジャスパー・ストゥイヴェンは集団から離脱。後ろにいるジョナサン・ミランをアシストに向かう。集団は抑えられない。
クイン・シモンズとジャスパー・ストゥイヴェンは遅れた集団を猛烈にけん引。あっという間に穴を埋めた。
残り69.8kmで1分2秒差。もう一回登りでクーデターがあるか。
残り58.4kmで1分7秒差と変わっていない。
あっと落車。ジュリアン・アラフリップは手を差し伸べられたけど、バイクをけりあげていた。
INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスは背中が破れている。
- カルロス・ロドリゲス (INEOS Grenadiers)
- ジュリアン・アラフリップ (Tudor Pro Cycling Team)
- マグナス・コルトニールセン (Uno-X Mobility)
- ポール・ペンホーエ (Groupama – FDJ)
- トビアス・フォス (INEOS Grenadiers)
4級山岳 タルタイキーユ峠 3.6km・3.5%
最後の4級山岳に。
集団はIsrael – Premier Techのマイケル・ウッズが引き出すが、クイン・シモンズがマーク。
さあ、ワウト・ファンアールトがアタックだ。
ワウトが前に追い付けば逃げにチャンスが生まれる。
先頭はヴィンチェンツォ・アルバネーゼ。52km/hという信じられないスピードで通過。
ワウトは29秒差で通過。ワウトは44km/h。
あ~、だめだ。ワウトは37秒差と開いてしまった。
まあ、前もワウトがきたら勝てないので待たないよね~。
あ~、ワウトは捕まってしまった。
残り24kmで41秒差。クイン・シモンズが集団を引きまくる。
ヨナス・アブラハムセンが先頭がアタック。
残り11.2km。19秒差に。
ヴィンチェンツォ・アルバネーゼも捕まりそう。
ヨナス・アブラハムセンが粘る。
残り5.9kmで9秒差。
残り4.4km。ヨナス・アブラハムセンが捕まる。総合敢闘賞候補では。
残り3.3km。
残り1.5km。ティム・メルリエは後方にいる。
あっと落車。ティム・メルリエ、ビニヤム・ギルマイも巻き込まれている。ティム・メルリエは落車は免れたけれど、止まってしまいスプリントは出来ない。
かなり薄くなった先頭。
先頭はLottoのブレント・ファンムールか。ジョナサン・ミランは5番手。
2番手はXDS Astana Teamのダヴィデ・バッレリーニ。
ダヴィデ・バッレリーニが先頭に。
ダヴィデ・バッレリーニをジョナサン・ミランとRed Bull – BORA – hansgroheのヨルディ・メイウスが追い込む。
ジョナサン・ミランが先頭に立った。
ジョナサン・ミランとヨルディ・メイウス。
ジョナサン・ミランが、先にゴールを駆け抜けた~。ジョナサン・ミランはステージ2勝目だ。
この差だ。3位はTeam Picnic PostNLのトビアス・ルンド・アンドレセン。アルノー・デリーは4位。
ビニヤム・ギルマイはチームメイトに支えられてゴール。ケガは大丈夫だろうか。
リザルト
優勝したLidl – Trekのジョナサン・ミラン
パリまでまだ4日間ある。ポガチャルにとってポイント獲得のチャンスがあるのは間違いない。
まだ決まったわけじゃない。今はハッピーでいられるし、現状に満足している。毎日、中間スプリントで、そして最終日にはステージ優勝を目指してね。
どうなるか見てみるよ。またポイントでリードしているからね(笑。
中間スプリントと最終スプリントを終えて、その差は72ポイントに広がった。
だからすでに少しリラックスしているけど、できるだけ多くのポイントを獲得するために戦い続けるよ。
2位 Red Bull – BORA – hansgroheのヨルディ・メイウス
チャンスを逃した気分だ。 ツールではそう何度もチャンスは巡ってこないし、自分からアタックしないことでミスを犯しているような気がする。 まだスペースがあるときにアタックする必要があるんだ。 それができなかったから、優勝を逃したんだと思う。
しかし、ではなぜそのような選択をしたのだろうか?
ゴールはカーブの途中にあったから見えなかったんだ。 標識を見て、あとどれくらいなのか確かめたんだ。 ミランがスタートして、残り100メートルの標識が見えたんだ。 そのとき、再出走するには遅すぎると思ったんだ。
もう何も変えられない。 とても残念なことに変わりはないが、これが現実だ。
4位 Lottoのアルノー・デリー
4位よりいい成績を残せた可能性があっただけに、残念だ。ジョナサン・ミランのホイールに付いているべきだった。隣に付くべきではなかった。
彼がスプリントを始めた時、彼のホイールに接触してしまい、完全にスピードを失ってしまった。彼のホイールに触れていなかったら勝てたとは言わないが、勝利を目指して戦うチャンスはもっと高かっただろう。
今日はシャトールー(第9ステージ)よりも勝利に近かったが、計画通りにはいかなかった。優勝できるチャンスはあと1度、パリだけだ。今の脚力とチームの調子を考えれば、大きな目標を掲げることができる。
5位 XDS Astana Teamのダヴィデ・バッレリーニ
第17ステージ リザルト
総合
ポイント賞
山岳賞
新人賞
コメント
ビスマが「スプリントになるとは限らない」と言っていたのは、ワウトのアタックの事かと思いました。リドルが遅れ始めたので、一時はどうなる事かと思いながら、ウトウトしてました。ルイバレも気づいたらいなくなってましたね‥復帰はしたんですかね。
今日のステージは悪天候予報があり2019年みたいな打ち切りの可能性があるそうです。
アユソの契約は2028年まであるそうですが、マネージャーを変えたみたいです。
移籍の可能性がありますが、確かUCIの移籍ペナルティも高額になっていて、獲得した側が補償しないといけなかったんじゃないかと‥
ビンゲゴーの奥様の記事はすごく良かったです。ツールが終わり落ち着いたあたりでアユソの移籍について、UCIルールやチーム事情を踏まえてちゃんさんの推測記事を読んでみたいです。
Alpecin-Deceuninck、Tudor Pro Cycling Team、 INEOS Grenadiersは、間違いなくスプリンターを落とす作戦でしたね。
ただ、結果は1km手前の大落車で前にいたライダーだけの勝負になってしまいましたが。
Intermarché – Wantyのルイ・バールは、かなり早めに復帰してましたが、ゴールは5分24秒遅れの最下位です。
モンマントルでポガチャル砲炸裂の可能性もありますからね…。ミランとしてはあと20ポイントは積み上げておきたい。
ですね。レムコ、マチューがいない。タデイ・ポガチャルがゴールで1位となると、50ポイント取ってしまいますからね~。