最新の報告によれば、糖尿病、乳がん、およびうつ病は、英国におけるサイクリングの増加によって予防されると思われている。それは34,000人の命を救うことに繋がる。
輸送慈善団体Sustrans Bike Lifeの調査によると、8年間でサイクリング旅行を2倍にすることによって628人の早期死亡を防ぐことができたという。
Sustrans Bike Lifeの研究から得られたこの調査は、自転車による旅行の増加がイギリス国民保険サービスの3億19百万ポンドを節約できると報告されている。
これは日本でも同じことが言えるのではないだろうか?
サイクリングを日常に取り入れる
チャリティーザビエルブライスの最高経営責任者は、次のように述べている。
国のいたるところで、うつ病や肥満の危機に直面しています。だからこそ、意思決定者は正面に立ち、これらの問題に取り組む必要があります。
「予防は治療よりも優れている」ということは、英国中で頻繁に繰り返されている保健大臣のトークですが、深刻化する医療危機への取り組みは、NHS(イギリス国民保険サービス)だけに任せるべきではありません。
日常どれだけサイクリングを行っているかの調査によると、2000年以降ロンドンと同じように7つの都市でサイクリング率を上げることができれば、イギリスに大きなメリットがある。
2017年のイギリスの7都市の調査では、日常のサイクリング率は低い結果が出ている。
Sustrans Bike Lifeによると、ベルファスト、バーミンガム、ブリストル、カーディフ、エジンバラ、マンチェスタ、ニューキャッスルで2040年に2017年の8倍のサイクリング比率となれば、数百人の命を救い、それは何十億ドルもの節約につながるとしている。
その増加は、2424.4億時間の身体活動の増加に相当する。経済的には210億ポンドの貯蓄を生み出すことにつながる。
マンチェスタ市長のAndy Burnhamは、次のように述べている。
マンチェスタでのサイクリングは、英国の多くの都市や地域と同様に増加しています。
私たちがサイクリングを「普通の」旅行方法と呼ぶことができるようになるには、まだ長い道のりがあります。
Sustrans Bike Lifeは、他のサイクリングおよびウォーキング団体とともに、英国政府が輸送予算の5パーセントをアクティブな旅行に充てることを望んでいる。
これらを支援するには
- 政治的コミットメント
- 質の高いサイクリングネットワーク
- 活発な旅行を優先する近隣地域
- 旅行行動の変化を支援する人々と企業
- 公共交通機関と完全に統合されたサイクリング
などの充実が必要となる。
運動をすると「セロトニン」や「エンドルフィン」が増える
ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、一定のリズムで体の筋肉を動かす有酸素運動により、脳の情報伝達のバランスを整える神経物質のひとつである「セロトニン」が活性化することも分かっている。
- 心が落ち着いてさわやかな気分になる
- 集中力も高まる
- 不安や抑うつ感なども改善される
- 元気が出てポジティブな気分になる
また、運動は脳の「エンドルフィン」の分泌も高める。
- 鎮痛効果や気分の高揚
- 幸福感などが得られる
- 脳内麻薬とも呼ばれる
- ストレス耐性やうつの予防効果も期待
エンドルフィンも脳内で働く神経伝達物質のひとつ。 ウォーキング・サイクリングなどのリズム運動によってエンドルフィンの分泌を促すことができる。
つまり、セロトニンやエンドルフィンの増加により多幸感(非常に強い幸せな感情)がもたらされることになり様々な病気の予防にもつながる。
特にサイクリングの場合には、長時間の有酸素運動となり非常に長い間、セロトニンやエンドルフィンが分泌されるので効果は高いと言われている。
コメント
サイクリングがメンタルバランスを整えるのにいいのは気がついていましたが論理的でよかったです
ラディアンさん、コメントありがとうございます<(_ _)>
大変ありがたいお言葉で嬉しいです。
やっぱり無理せずに、身体を動かすのは身体にいいですよね。
特にサイクリングは風をきって走るので気持ちが良いですもんね。
また、よろしくお願いします!