英国のコンチネンタルチームは次々と消滅していく。
今度は、行き場のなくなったライダーのためにつくられたMuc-Off-SRCT-Storckが2025年一杯で活動を中止する。3年間の活動期間だった。
Muc-Off-SRCT-Storck
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Muc-Off-SRCT-Storckは、才能ある若手ライダーの育成と英国サイクリング界の最高峰での競技活動に半世紀を費やした後、2025年シーズン終了をもって活動を終了する。
ツアーシリーズにおいて英国のトップUCIチームと競う機会を英国人ライダーに提供するために結成されたSRCTは、瞬く間に存在感を示した。しかしツアーシリーズの終了と国内サイクリングのテレビ放映が途絶えたことで、かつてこのスポーツを支えていた財政的支援の大半も消え去ってしまった。
そうした困難にもかかわらず、チームは2025年ナショナルシリーズチームタイトルと総合優勝を含む大きな成功を収め、複数の選手が海外でプロキャリアを歩む礎を築いた。
国際的には、Muc-Off-SRCT-StorckはUCIやフランスのエリートレースへの参戦、U23部門での受賞、さらにはカリフォルニア遠征でSoCalクリテリウム優勝やレッドランズステージレース第1ステージでの表彰台獲得など、欧米のサーキットで高い評価を得ました。
共同オーナーのスコット・レディングは次のように述べています:
「これは信じられないほどの旅でした。レースでの勝利から次世代プロサイクリストの育成まで、チームの全ての成果を誇りに思います。解散は容易な決断ではありませんでしたが、新たな機会と個人の事業に注力する時が来ました」
共同オーナーのアダム・エリスは次のように付け加えた:
「私たちのビジョンは常に、若手ライダーが潜在能力を最大限に発揮できるプラットフォームを創ることでした。今日の不確実な経済環境において、このレベルのチームを維持することはますます困難になっています。私たちが築き上げたものに誇りを持ち、この旅路に関わったすべての方々に感謝しています。」
二人は今後、新たな方法で次世代のサイクリングファンを鼓舞する計画だ。新たな展開についてはSRCTのInstagramページをフォローされたい。
メディアお問い合わせ先:
アダム・エリス(チームマネージャー)
📧 adam.srct@btinternet.com
INEOS Grenadiersのコナー・スウィフトが所属していた、Madison Genesisも2018年にフォールド。
2019年には6つの英国コンチネタルチームがあったが、2022年末には、Saint Piran、 WiV SunGod、Trinity Racingの3チームしか残っていなかった。
Trinity Racingもなくなり、Ribbleも消滅。女子チームもなくなっていく。これではプロを目指すライダーが英国国内で活動することは出来ない。厳しい状況だ。




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