INEOSが全面協力しておこなわれた INEOS 1:59 Challenge。
これは、マラソンで2時間の壁を破ってやろうじゃないかというチャレンジだった。
挑戦者は、世界記録を持っているエリウド・キプチャゲ(34歳)。
ウィーンで行われ、記録を達成する為にあらゆる努力を惜しまないコース設定と準備で記録を達成することが出来た。
完璧なコースと周到な準備
エリウド・キャプチャゲは、世界記録を持っているだけでなく、2016年リオデジャネイロ五輪のマラソン金メダリスト。
2017年にもスポーツ用品大手ナイキの企画Breaking2プロジェクトでイタリアのサーキットで2時間切りに挑戦したが、その時には2時間0分25秒だった。
今回、2時間を切るためにINEOSは周到な準備を行う。
その準備を簡単にまとめると
ペースメーカーで前が見えないので、緑色のレーザーラインを点滅させて目標に対する進捗状況を追跡。前を走る車から照射させた。
キプチョゲが42.2キロメートルにわたって設定したペースは、100メートルを17.08秒で走り、これを連続して422回行うというもの。
まあ、100メ-トルを17秒で走ることさえ出来ませんねえ~。
1キロのペースは2分48秒から2分54秒であったというから恐るべきスピード!
エリウド・キプチャゲは、ラスト500mでペースメーカーを解き放ち、見事2時間の壁を破り1時間59分40秒で走り切った。
自転車界からの称賛の声
おなじケニア出身のクリス・フルームも応援に駆けつけていた。
What an epic achievement! So inspirational 🙌 @EliudKipchoge 🇰🇪 #NoHumanIsLimited @INEOS159 #ineos159 #ineos159challenge pic.twitter.com/zLpzXQhvWs
— Chris Froome (@chrisfroome) October 12, 2019
クリス・フルームは、先週ようやく松葉づえがなくても歩けるようになっており、エリウド・キプチャゲの偉業を祝った。
クリス・フルームがケニア出身だと知らない人は、こちらで生い立ちを書いているので参考にしてみて下さい。
マーク・カヴェンディシュは「史上最も印象的なスポーツの功績」と評してツイートしている。
For me, this is the most impressive sporting achievement in history. Absolutely moved to tears to be able to witness this in my lifetime. A sub-2hour marathon. To get perspective, go and try to run at 21kph for 300meters….
— Mark Cavendish (@MarkCavendish) October 12, 2019
Incredible @EliudKipchoge & everyone behind @INEOS159 pic.twitter.com/fW9ZJVZNzg
INEOS 1:59 Challengeは、石油化学会社であるIneosが1500万ポンドを出資して行われたイベントで、今年の初めに計画された。
INEOS 1:59 Challengeの支援は、ジム・ラトクリフの会社が保有するスポーツポートフォリオの1つにすぎない。
今年5月にSkyがスポンサーシップを終了したときに購入したUCI WorldTourチームTeam INEOSと、ボートセーリングのBritish America’s Cupチャレンジが含まれている。
まあ、お金持ちのすることはわからないですが、これは良いチャレンジだったとは思いますね。
キプチョゲの記録は、オープンな競争で設定されていないため、世界新記録にはならない。
重要な点でIAAFルール(国際陸上競技連盟)と異なっているので、記録は昨年のベルリンマラソンでキプチョゲが走った2時間1分39秒が公式の世界記録のままとなる。
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