世界最大の自転車レース。ツール・ド・フランスは7月6日から始まる。
沿道には1,000万人以上の観客がベルギーとフランスの道路に並び応援を繰り広げる。
各ブランド・メーカーの新しい技術や新製品の発表は、最もメディアの注目が集まるこの時期に行われる。
1200万人以上のテレビ視聴者がいるので、これほどの宣伝機会はないですからね。
気になる技術や、各チームがどのようなバイクやコンポーネントを使用するのかを見てみましょう。
新製品を探す
オークリーが発売したツール・ド・フランス限定版のグラス。
ライダーが着用しているのを見れるかもしれない。
クリテリウム・デュ・ドーフィネやツール・ド・スイスでも、新製品の最終チェックが行われていた。
クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、Scott Addict RC
Cannondale SuperSix EVOも クリテリウム・デュ・ドーフィネで初登場。
ジロ・デ・イタリアでは、新しいタイムトライヤルマシンのSpecialized Shivも登場。
イタリアのブランドであるWilierからも、クライミングに特化したZero SLRを発売している。
Niki Terpstraがエースを務めるTotal Direct Energieチームに使用されるので、ツールで見れるだろう。
各チームの使用バイク
Team | Bikes | Groupsets | Wheels |
---|---|---|---|
AG2R La Mondiale | Eddy Merckx | Shimano | Mavic |
Arkea Samsic | BH | Shimano | FFWD |
Astana Pro Team | Argon 18 | Shimano | Corima |
Bahrain-Merida | Merida | Shimano | Fulcrum |
Bora-hansgrohe | Specialized | Shimano | Roval |
CCC Team | Giant | Shimano | Giant |
Cofidis | Kuota | Campagnolo | Campagnolo |
Deceuninck-QuickStep | Specialized | Shimano | Roval |
Dimension Data | BMC | Shimano | ENVE |
EF Education First | Cannondale | Shimano | Vision |
Groupama FDJ | Lapierre | Shimano | Shimano |
Team Ineos | Pinarello | Shimano | Shimano |
Jumbo-Visma | Bianchi | Shimano | Shimano |
Katusha-Alpecin | Canyon | SRAM | Zipp |
Lotto-Soudal | Ridley | Campagnolo | Campagnolo |
Mitchelton-Scott | Scott | Shimano | Shimano |
Movistar | Canyon | Campagnolo | Campagnolo |
Team Sunweb | Cervelo | Shimano | Shimano |
Total Direct Energie | Wilier | Shimano | FFWD |
Trek-Segafredo | Trek | SRAM | Bontrager |
UAE Team Emirates | Colnago | Campagnolo | Campagnolo |
Wanty-Gobert | Cube | Shimano |
Shimanoのグループセットの優位性は2019年も続いている。
ただ、今年の初めにSRAMとCampagnoloから12スピードの電動コンポが発売された。
だが、SRAMはレース中にチェーン落ちとか、メカトラとか散見したので、トラブルなく走れるかチェックしておく必要がありそう。
一方、Campagnoloはすでにアレハンドロ・バルベルデとリチャル・カラパス(Movistar Team)がそれぞれ12スピードのグループセットで世界選手権とGiro d’Italiaを獲得しており実績がある。
未来はどうなる?
パワーメーター、クリップレスペダル、電動コンポ、ワイヤレスドライブトレイン、エアロダイナミクスなどすべてが、ゆっくりだが確実に進行している。
それらは、好みにかかわらず商業的にも流行するようになる。
過去数シーズンでは、ディスクブレーキがゆっくりとWorldTourに浸透。
- Bora-hansgrohe
- Trek-Segafredo
- Decuninck-QuickStep
- Dimension Data
- Katusha-Alpecin
これらのチームは、ディスクブレーキのみを使用している。
マンセル・キッテルが最初のツール・ド・フランスで使用し成功を収めた。
アレクサンダー・クリストフ(UAE Team Emirates)は、チューブレスタイヤを使ったWorldTourレースの最初の勝者になった。
ただ、パリ~ルーベの石畳みで3回パンクしてしまい、以降クリストフとチームはVittoriaチューブレスタイヤでレースをしている。
Campagnoloや、その他の主要ブランドの新しいホイールは全てチューブレス対応となっているので、多数派になるのも時間も問題かもしれません。
さて、ツール・ド・フランスでは、どんな新しい技術が見れるでしょうか? 各国のナショナルチャンピオンのカスタムバイクも注目です!
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