トム・デュムランがシーズンの終わりにSunwebを去ることを「真剣に検討している」というニュースが入ってきた。
トム・デュムランは、2021年までSunwebと契約を交わしているので簡単には移籍出来ないだろう。
チームとの意識のずれ
トム・デュムランは、ジロ・デ・イタリアで落車して膝を痛めリタイヤした。
その後、膝の不安のためにツール・ド・フランスには出場しないことを決めた。
イタリアの新聞Tuttobiciによると、デュムランの膝の調子がよくないにもかかわらず、彼の将来を考えずレースを優先させるチームの管理に不満を持っているという。
デュムランは、ジロのリタイヤのあと、 クリテリウム・デュ・ドーフィネを走った。
しかし、途中で膝の痛みのためにドーフィネを去り、膝の中の砂利を取り除く手術を受けた。
クリテリウム・デュ・ドーフィネでも、逃げをうったり、タイムトライヤルでも3位に入るなど順調に回復しているとチームも思っていたのだろう。
何よりも、チームとしてはトム・デュムランにツール・ド・フランスに出て欲しいのが本音だ。
そのために、シーズン当初からトム・デュムランのためのシーズンを初めていたのだから。
これについては、チームのマイケル・マシューズも語っている。
トム・デュムランは、膝の手術の後にツール・ド・フランスの準備としてアルプス向かっていた。
だが、デュムランは車の中で2度もトレーナーに電話をかけ、
「本当に行くのか?」
と確認している。
朝には調子よくても、夕方にには悪くなる膝に対して不安があったのだろう。
彼は、アルプスに向かわずに車をUターンさせた。
その後、報道で、ツールから去ることに本当に安堵したと語っている。
デュムランとしては、膝を完全に治したかったのが本音だ。無理をして故障を長引かせたら彼の将来にかかわる。
チームの思いもわかるのが、デュムランとしては自分の残りのキャリアについて考えたと言う。
チームが彼の故障を軽視していたとは思えないが、デュムランにはチームがレース優先と見えたのだろう。
デュムランが本当に、チームを去るのかはわからない。だが、チームとの不協和音が生じているのは間違いない。
今後の彼に注目していたい。
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