ドイツでおこなわれたワールドツアーレース、ベイマークラシック。
スプリンターの祭典と言っても良いくらいスプリンター向けのコースで、毎年スプリンターが勝利しているレースだ。
だが、今年は違った。残り29kmで起こった大落車によってレースは違うシナリオを描くことに。
5人の逃げ
大落車により、人数を減らした集団は後続からの復帰を待つために少しペースダウン。それでも、それほど多くのライダーが戻ってくることはなかった。
2度目のワーセベルグでレースは動く。Jumbo-Vismaのネイサン・ファンフーイドンクの引きで、ワウト・ファンアールトが発射。
逃げていた、イーデ・シュリング、ミッケル・ビョーグを追い抜いていく。
そして、完璧な5人の逃げを作り出した。
多くの人が思っただろう。このメンバーならばワウト・ファンアールトのスプリント勝利だと。
- ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
- パトリック・コンラット BORA – hansgrohe
- マルコ・ハーラー BORA – hansgrohe
- クイントン・ヘルマンス Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- ヨナタン・ナルバエス INEOS Grenadiers
INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルパエスはクラシックハンターだけど、スプリントは強くない。ワウト・ファンアールトのライバルは、マルコ・ハーラーとクイントン・ヘルマンスの二人だ。
ワウト・ファンアールトは、ゴール前スプリントで右側ばかりチェックしていた。以下の場面だ。
🏅🇦🇹Marco Haller (Bora-Hansgrohe) se adjudica la BEMER Cyclassics 2022 🇩🇪 #BemerCyclassics #Ciclismo #Noticiclismo pic.twitter.com/fM2o44zkH9
— NotiCiclismo ▶ #LaVuelta22 (@Noticiclismo1) August 21, 2022
最後は右カーブなので、開いているインをついてマルコ・ハーラーがくると考えていたワウト・ファンアールトはマルコ・ハーラーが早めのスプリントを開始したことに気付くのが遅れた。
これでは、流石のワウト・ファンアールトでも追いつくのは不可能だ。最後に追い込んだが2位が精一杯だった。
ワウト・ファンアールトのコメント
ワウト・ファンアールトがゴール後にインタビューに答えているけど、それほど落胆はしていない様子だ。それには以下の理由がある。
レースは僕にとって完璧だった。ワーセベルグは自分に適した登り坂だが、正直に言うと、クラッシュがなければコースは違っていたでしょう。
最後の上りで、ネイサン・ファンフーイドンクの良い仕事の後、アタックに入り、良い状況が生まれた。
クイントン・ヘルマンスとマルコ・ハラーは難しいと思っていた。最後は自分でもびっくりするくらい、残念な結果になった。
今日はいい感じだった。ツールの直後は軽い風邪をひいていて、苦労した。
1、2週間後には、またトレーニングを再開することができたけどね。それからは、すべて計画通りに進んでいる。2位は悔しいが、形が良いという証でもある。このことは、これからのレースに向けて大きな自信になる。
レース前コメントで、トレーニングしていないというのは、風邪を引いたからだった。これでは本調子であるとは言えない。それでも、しっかりと先頭に残るのは流石だ。
世界選手権ロードに向けてコンデションをあげていくはずだ。
ベイマークラシックの詳細は以下で。
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